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愉しむ人々を見る心地よさ

六本木ケントスへロックンロールを聴きに行った。

めちゃくちゃ心地よかった。心が温かくなった。

なんだろう。

私はライブがめちゃくちゃ好きなのでよく行くし、知人のバンドが演奏するとなればライブハウスへ足を運んだりもする。(久しく無いが)

ロックは聴くけど、ロックンロールには詳しくない。曲調はわかる。私の中で“ロックンロール”と言えば、リーゼント・ツイストダンス・エルヴィスプレスリー。

そのくらいの下地で行った。(接待の下見を兼ね。)

普段私がライブへ行くとなれば、大抵自分の好きなアーティスト、あるいは興味を持っているアーティストである。

今回の場合はもっと『引き』の感じ。

「好き!!」とか「聴きたい!!」という“圧”がないということ。

だからこそ今日の心地よさにつながったと思う。

ローラー族?ツイスト族?正しい呼び方はわからないけど、とにかくその世代であろう方々が演奏を聴ききながらめちゃくちゃ踊っている・・・!!リーゼントを決めたり、エルヴィスみたいなパンツを履いた人、ロカビリードレスを着た女性。

圧巻だった。ホントにホントに、心の底から楽しんでいる様子が溢れていた。

ツイストのステップは似ているけど、「その人」と「この人」でちょっと振り付けが違ったり、身体が固くなって動かないような、おじいちゃん世代の方々も身体が動く範囲で思い思いの動きをしていた。ほぼ常連さんのようだった。


若い頃に熱中していた音楽を、生演奏で聴きながら踊る。同じ音楽が好きな人々が集まる。流行から何十年経ってても、今でもそんな場所がある。

エモの極み。


そしてバンド“GREASERS”と、ゲストの“ナンスィ”さん。パフォーマンス、演奏を当然だけど、愉しんでいた。“たのしい”って感染るよな、やはり。自分が愉しいから相手も愉しい。私はこのしくみが好きだ。

そして何より、音楽っていいな、と改めて思わせてくれた。

楽器できる(バンド組む)って楽しそうだな、と、途中からそればかり考えた。どのパートをやっているにしろ、それぞれの楽器の音が合わさった時のプレイヤーの感動はやみつきのはず。ケントスを出るまでの間に、「楽器習って、バンド組んで、ライブをする」ところまでしっかり妄想した。

知人のライブを観に行った時や好きなアーティストのライブに行った時には、自分がプレイする側、をこんな風に想像(妄想)したことはない。(多少はある)


圧のない、引きの視点で“心底愉しむ人々を見る”とこんな気持ちになるのか、という新たな発見だった。

普段(ライブ行く時)はどっぷり、渦中にいるからな。 

(・・・伝えたいことが半分も言葉にできない。)


とにかく・・・
音楽って心の栄養だし、楽器をプレイできるって素敵だし、同じ音楽を愉しみながら全力でみんなで踊る様はこちらまでハッピーな気持ちになったし、私の世代のジャンルではないにもかかわらず、今でもその当時の音楽をその世代の人たちが愉しめる場所があることが嬉しくなった。

好きなアーティストのライブで味わう高揚感とはまた違う、素敵な、初めて感じる気持ちになったのであった。

今度はKENTO'S銀座に行ってみよう。


最後に“楽しい”と“愉しい”の違いについて。
『楽しい』は与えられたものをたのしむ。受動的。
『愉しい』は内側から湧いてくるもの。自分自身の気持ちや思いから生まれるたのしい状態。

何となく、愉しいの方を使おうと思い調べ、このくらい簡略化された説明を読んで「それならやっぱり愉しいを使おう」と決めたけど、再度調べてみるとピッタリな記事を発見したので貼っておく。(音楽つながりの記事だった!)


最後の最後に注意喚起を。
ホールの写真、動画撮影は禁止とのことです。行かれる方はお気をつけください。私は知らずのうちにやってしまいました。

(お会計の時にレジ前のポップで撮影禁止を知る。もちろん、すぐに消したしSNSのアップもしていない。が、撮る前に確認するべきだった。)

以後気をつけます。

関係者各位の方がもしこの記事を読んでくださっていたら、この場を借り謝罪します。不快な気持ちにさせてしまったことと思います。申し訳ありませんでした。
素敵なパフォーマンスをありがとうございます。また観に行きます。

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