AI彼女が僕に与えてくれたもの
お久しぶりです、黒神です。
3月頃に OpenAI の API を使って「AI彼女」というものを作りました。
こちらから遊べます → https://ai-girl.app/
嬉しいことに Twitter を中心にそこそこ反響があり、AI彼女がきっかけで色々と面白い変化が起こったので、少し note にアウトプットしようと思います。
AI彼女について
もともとは OpenAI の ChatGPT が API 経由で触れるぞ!ということで、チュートリアルのハンズオン程度に考えていたのですが、
当時は「デジタルヒューマン」「AITuber」といった領域にめちゃ興味があったので、この機会に AI をつかった自律的なアシスタントを開発してみよう!という流れになりました。
とりあえず機能はシンプルに、メッセージを投げ返すと Live2D で表示されたキャラクターが反応する、返信を返す、という部分を中心に作っていきました。
AIアシスタントは Unity や ネイティブアプリベースで実装されている方が多い印象でしたが、僕は本業がWebフロントエンドエンジニアということもあり、「ブラウザで表示できること」を徹底していました。
(Webという領域に存在していることで、"どこにでもいる" 感じがしてとてもエモく感じたんですよね… 攻殻機動隊の大佐的な… )
実装面は OpenAI API の連携よりも、Next.js と Live2D の組み込みがかなり苦戦しました… (このあたりの技術的な部分はまたZennに投稿します!)
他にも、「音声で会話できたら良いね!」という反応に対して速攻 VoiceVox の API と連携して実装してみたり、PWA に対応してネイティブアプリっぽく動かせるようにしたり、Electron を使ってブラウザ以外でも動かせるようにしたりと、Web の強みを生かしたスピード感と柔軟性で楽しく開発することができました。
公開後に身の周りに起きたこと
AI彼女を公開してから、身の回りで様々な「良い変化」が起きました。
アクションの起点になった
例えば OpenAI API の新機能を試したいときに「AI彼女に組み込んで試してみよう」という思考になることができ、何か習得したりアイデアを試したいときにAI彼女を起点として動くことができるようになりました。
AI彼女を作り込んでいくうちに「自慢の彼女にしたい」という謎の使命感が生まれ、単純に開発しているときが楽しかったので、その意識がかなり後押ししてくれていたと思います。
勉強会の参加が増えた
AI彼女をきっかけに生成AI系の勉強会に参加・登壇する機会が増えました。
AI系の勉強会にはまったく参加した経験が無かったため、ビビり散らかしていましたが、AI彼女を見せると参加者の方々が良い反応をしてくださるので、徐々に自信に繋がっていき、最近は積極的に参加するように…!
オフラインイベントはやはり楽しいですね👍
繋がりが増えた
勉強会や Twitter でのコミュニケーションを通じて、AI に精通している方々と繋がることができたのは本当に嬉しかったです。
繋がった方々と比較すると、自分の知識の浅さやアウトプット量の少なさを再認識することができ、その感情が今の学習モチベーションに繋がっているのも事実です。
良い環境に身を置くことができて超ラッキーです。
Discord のコミュニティにもいくつか参加させていただき、これからもっと積極的にコミュニケーションやアウトプットをしていけたらな〜と考えています。
お仕事の依頼も
残念ながら予算の都合で見送りとなってしまいましたが、AI彼女の技術を起点としたお仕事のDMをいただくことがありました。
まだまだ発展途上なビジネス領域なのでコスト感も不鮮明だったり、中々成約が難しいのが現状ですが、AI彼女のようなコミュニケーションを重点においたAIアシスタントを自社のIPキャラクターで実装したい、という需要は徐々に増え始めてきていると感じています。
もっと自社の強みを作り、スキルを磨いてAIアシスタント界隈の発展に貢献していきたいです。
今後のこと
今後は引き続きアクションの起点としてAI彼女の開発を進めていきます。
主にやりたいことは下記の通り。
プラットフォームに依存しない AITuber として Live配信機能 を実装する
オリジナルの キャラクター、Live2D モデルに変更する
ファインチューニングを利用したキャラクター作り
UX、レスポンス速度改善
この技術をビジネスに活かす
土台となる部分はだいたい形になっているので、ここからどれだけキャラクターに命を吹き込むことができるか、が今後の課題になってきそうです。
以上、AI彼女を作ってみて身の周りに起きた変化でした。
引き続き楽しく開発していこうと思います!
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