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通訳ガイドが下瀬美術館を下見してきました


はじめに

こちらのページをご覧いただきありがとうございます。
私は全国通訳案内士という国家資格を所持した通訳ガイドです。
サラリーマンをしつつ海外訪日客に日本をご案内するお仕事をしています。

またまた思考の整理に書きました。
私自身もこちらの文章を定期的に読み返して自分の立ち位置を振り返りたいと思います。
今回は下見として下瀬美術館に行ってきたので簡単な記録として書きました。

下瀬美術館とは

下瀬(しもせ)美術館は広島県大竹市(おおたけし)にあります。
大竹市は宮島がある廿日市市(はつかいちし)の西隣にあります。
ちなみに廿日市市は広島市の西隣にあります。
いずれも瀬戸内海沿岸にあります。
恥ずかしながらベルサイユ賞の最優秀賞を受賞したということで訪れました。
設計は坂茂

可動展示室は水の浮力を利用して人力で配置を変えることができるそうです。
このカラフルな展示室の中に美術品が飾られています。
ちなみにこのカラフルな展示室は、瀬戸内海の多島美をイメージしているそうです。
展示室を含む美術館が鏡面仕様なので目の前の宮島、瀬戸内海、青空が投影されて非常に美しいです。

全面鏡面の建物は、外の景色の溶け込むことを意図されています

下瀬美術館は2018(平成30)年、丸井産業株式会社の創業60周年を機に構想され、2023(令和5)年3月に開館しました。代表取締役である下瀬ゆみ子が先代の創業者・下瀬福衛と下瀬静子から受け継ぎながら形成してきたコレクションを保存、公開する施設です。

https://simose-museum.jp/about/

ベルサイユ賞とは

2024年から始まった美しい美術館に与えられる賞です。

ベルサイユ賞は2015年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の本部で創設された建築賞で、世界中の空港、商業施設、ホテル、スポーツ施設など8つのカテゴリーを対象に著名な建築家や哲学者らの審査によって選出される世界的建築賞です。各部門でノミネートされた中から3施設に対して、最優秀のベルサイユ賞、内装特別賞、外装特別賞の3つの賞が授与されます。

https://simose-museum.jp/news/post-1086/

運営会社(丸井産業株式会社)

下瀬美術館は広島の企業が作りました。
以下は事業内容です。建築系ですね。

・建築物及び設備架台の構造解析、耐震計算
・建築物の設計、工事監理
・建築資材の製造、販売
・設備資材の製造、販売
・電設資材の製造、販売
・土木工事業、建築工事業

https://www.marui-sangyo.jp/company/profile.html


エントランス

美術館の入口を入ると、開放的な広い空間が広がっています。
そこにはチケット窓口、ショップ、カフェが同じ空間にあります。
紙や木材を使用した内装と現代的な鏡面が特徴です。

木材を多用した意匠です


施設内のロゴ・サインのデザイン


原研哉
氏が手掛けているそうです。
原研哉氏といえば無印良品が有名です。
ちなみに、無印良品は西友のプライベートブランドとして始まり、最初の商品は干し椎茸と鮭の缶詰だったとか。

アクセス

広島市内から車だと40分から60分で到着します。
厳島神社のある宮島からだと車で約20分です。
駐車場(無料)が73台分あります。

宮島からのアクセスも良く、タクシーを利用してもUberだと4,000円から5,000円で移動できるようです。

土日祝のみJR大竹駅からシャトルバスが出ているようです。
https://simose-museum.jp/access/

料金

一般料金は1,800円ですがWebチケットを前日までに購入すると1,500円で購入することができます。

https://reserve.smart-theater.com/#/purchase/event/date

Villa(宿泊施設)

施設内にはデザイン性の高い宿泊施設もあるので宿泊をすることが可能です。

フレンチレストラン

施設内にはフレンチ料理を楽しめるレストランがあります。

MUSEUM CAFE

美術館のホールにカフェがあります。

カレー、サンドイッチもある軽食カフェ。目の前には宮島と瀬戸内海を眺めることができます。


館内の写真撮影について

作品の写真撮影は可能ですが、SNS等への投稿はお控えくださいとのことです。他のnote投稿者がnoteに投稿されていますが、こちらでは控えさせていただきます。

終わりに

当日は平日だったため人が少なく落ち着いて観覧することができました。

下瀬美術館は宮島からのアクセスも良く芸術に興味がある旅行客にとっては良い場所になると思います。
やはり地方での自家用車ツアーは潜在需要があるのではないかと感じます。

11月に足立美術館も行きましたが、美術館に行くのはいいですね。
インスピレーションを得られる気がします。
美術館のような美しい空間には余計なものがありません。
空間、余白を含むあらゆるものがデザインされていると感じます。
また、物質的な消費が抑えられる点もいいと思いました。
食べる、買うにはない楽しみを見つけることができました。

終わり



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