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彼にBabyと呼ばれるまで距離はじわじわ3年

アメリカの恋愛ドラマや映画からアメリカ文化を学んでいた私。実際に自分を通して国際恋愛を経験するのは夫が初めてでした。


今から約3年前、アメリカ人夫の猛アタックにより(自分で言ってごめんなさい)、同僚・友達の期間を経て、恋人として付き合いを始めて1、2カ月頃。

当時彼は日本の免許を持っていなかったので私が運転手。2人で少し遠出をした帰り道、話すことも一通り話しネタも尽きてきた頃、私が彼にある率直な疑問を単刀直入にぶつけた。


基本週1、2回は必ず会い、恋人としての距離が近くなってきているというのに、私たちは海外ドラマや映画で定番なSweetなあの呼び名をまだしていない!


そう。“Baby”“Honey”“My love”その他もろもろ!
外国人の恋人ができたらすぐそうなるものだと思っていた私。


もしかして日本にそんな文化がないから彼は私に気を遣ってくれてるのかな?
でも、ダーリンは外国人てきな恋愛がせっかく始まったのだから


SweetなLoveへのあこがれは、捨てきれないじゃない!!



無知とは無敵である。



私「そういえばさ!アメリカでは恋人のことBabyとかHoneyとかSweetieとか言うんだよね?私たちもそうやって呼び合うべきかな?どう思う?」


彼は一瞬びっくりした顔をして10秒ほど黙ってから

彼「まぁ、、基本夫婦が多いかな?子どもにとかね。もちろん恋人でも多いかもしれないけど、僕はあんまりそういうのをするタイプじゃないんだ。でもMiaがそうしたいならもちろんいいよ!」




・・・・・WHAT? NANISORE?




え“!!なにそれ!思ってた反応と全然違う!!!



そういうのをするタイプじゃないとか、するタイプとかあるの?!(予想外①)
アメリカ人皆そうやって愛を表現していくと思ってたけど例外あり!?(予想外②)
現実はこちら?!(予想外③)



プチパニックになりつつ平然を装い、とにかく真っ直ぐ前だけ見て運転する私。


今遠回しに断られた、、、。

私「あ、そうなんだ!いいの気にしないで!よく海外ドラマや映画で見ていてみんなそういうものなのかと勘違いしていただけなの!私たちはこのままでいいよねっ!ハハッ⭐︎」


と口早に空元気感満載で話を切り上げようとする私に続けて衝撃的なことを発する彼。


彼「えっと、なんていうか、嫌なわけじゃなくて、もちろん君がいいなら賛成だよ!僕もいい大人だしちょっと気恥ずかしいというか、チャラいとかって思われたくなくてさ」


恥ずかしいとは?チャラいとは?なぜ?WHY?American people?


とにかくなんか変なこと聞いちゃった空気感がすごくてこの話をなかったことに無理やりしてその時は話題を変えた(笑)


今はBabyが定番で落ち着いたが、いつそうなったかは覚えていない。
LINEの履歴を遡ってみたら、付き合って1年が経ち、徐々にMy love, Beautifulなどの時期をなんとなく経て、I love youよりもあと。一緒に本格的に暮らすようになってからBabyと呼ばれだしていた。

当時のこと本人に振り返って聞いてみたことがある。


私「なんであの時は嫌だったの?なんかチャラいかもとか心配してたよね(笑)」


彼「あの時は付き合ったばっかりだったし慎重になってたんだよ!10代とか20代ならあれだけど30も超えていたし大人で硬派な男アピールしたほうがいいと思ったんだ!」


私「ナンノアピールソレ。30超えててもSweetでしょうよ」

彼「付き合ってすぐは僕にはできなかったんだ。それにアメリカだと付き合ってすぐBabyって呼んだりすると女の子が軽い!って怒ったり嫌がることもあるしね」

私「えーそうなの?人によるでしょ?(疑いの目)今まで私が見てきたアメリカのドラマや映画はなんだっていうのよー!!」


彼「それ“ドラマ”や“映画”でしょ。フィクション、わかる?」


私「リアルはこっちだと?」


彼「Now you know! Welcome to the reality world!HAHAHA!」



なんじゃそりゃ。夢見させといてくれ。



私でいうところの距離感の感じとしては、付き合ってすぐ"私たち絶対結婚しようね!一生一緒!"と言い合うような感覚なのだろうか。


彼の中のBabyのイメージが、結婚する関係性の時を描いていたなら、何事もゆっくり時間をかけたい彼の性格からして、当時付き合って1ヶ月で私は急発進させようとしていたことになる。一瞬黙って驚くのもちょっとわかる(笑)

そんなこんなで気付いたら、"外国人” “アメリカ人“ の固定概念バリバリの日本人だった私。


アメリカ人彼氏だからって、こうだろうとか普通とか、皆が、なんてものはなく目の前のそのひと次第。


名前の呼び方なんてお互いの気持ちが自然に準備できた段階で形が変わっていくもので、人によってスピードも違うし比べなくていいことだった。


私の恋愛経験不足(笑)


今は普段の生活の中で職場では名字が多いし下の名前でもなかなか呼ばれる機会が少なくなったので、時々彼に自分の名前忘れちゃーう!(千と千尋か)下の名前でたまには呼んでー!と言ってしまう。

結局いつまでもないものねだりだなぁ。と思うのでした。

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