検査入院記録。
大動脈弁閉鎖不全症と診断され、手術を前提とした検査入院することになった。
手術どころか、「入院」も初体験。メモしてみる。
初日
10時前
入院受付。
事前に渡されていた書類と診察券と保険証などを提出。
10分ほどで病棟看護師Aが迎えにきて、入院する部屋のあるフロアへ。
フリースペース的な場所で待たされる。他に2名の同期のおじさんと無言で待つ。
新たに看護師がやってきて、検温とコロナの抗体検査（鼻のうちがわグリグリ）。
検査結果は通常30分ほどで出るらしいが、時間がかかったらしく小一時間待たされた。途中で同期のおじさん1名追加された。
11時過ぎ
抗原検査で陰性判定出たので、病室へ。今日の日勤看護師Bにより、4人部屋の手前のベッドに案内されて入院着に着替え。
急速に入院患者化完了。
医師から検査入院の概要聞くため、病院の1階エントランスで待ってた家族を入院フロアへ呼び出し。
11時半
医師の説明を聞く。主な検査ポイントは、心臓カテーテル検査の話。腕の橈骨動脈からカテーテルを心臓まで通して、冠動脈の検査をするとのこと。私の大動脈弁閉鎖不全症の状況では開胸手術する前提らしく、簡単に言うと「大手術だから冠動脈にも問題あればついでにバイパス手術などした方がいいよね」という視点と「冠動脈の状況を把握しとくことが手術時の重要な参考情報になる」という視点の2点らしい。
心カテもまあ一定の危険（血管突き破るとか、ばい菌入るとか、造影剤のアレルギーとか、血栓による梗塞系のなんかとか）が伴うので同意書に本人と家族それぞれのサインをした。
ここで説明終了。家族は帰宅（現在病院自体が全面面会禁止）し、病室へ。リュックから、持参したティシュやらスマホの充電やらを棚の引き出しに放り込み、退屈開始。
正午ごろ
食事タイム。エレベーターでみたメニューと違うような食事。塩分控えめ特別メニューらしい。がっかり。
13時ころ
日勤看護師Bにより食事のあとしばらくして採血される。そして身長と体重の測定。検査に関する説明や、シャワー浴びられる時間の説明受ける。今日は看護師さんのはからい？で18時にシャワー浴びられるよう予約してくださったらしい。ありがたい。
14時ころ
栄養士の方がやってきて、日常の食生活や飲酒週間などを聞かれるも、朝お迎えにきた看護師Aがまた検査のお迎えにきて途中終了。
1階の検査コーナーに行く。
検査内容は
・手首から肘までのエコー検査（両腕）→明日のカテーテル検査の前準備？
・頭部と胸部のCTスキャン（！）
腕のエコーも初めてだったけど、楽しみにしていたテレビや海堂尊作品でよく出てくるCTを初体験。
感想は全然どうってことなかった…。（明日のMRI検査に期待しよう）
検査終わったら一人で病室へ戻る。途中でスタッフステーション（ナースステーション）で検査完了を報告した。
14時半ごろ
病室に看護師C（男性の外国人さんらしい）がやってきて、明日の心臓カテーテル検査の段取りを説明してくれた。
なんか1番いい人そうだった。腕の血管から心臓まで管を通します。と説明してくれた後に「緊張してますか？」と聞かれたので正直に「いえ、特にしてないです。」と伝えると「すごいですね」と言われた。いや、知らんがな。
看護師さんが戻っていったら改めて栄養士さん登場。さっきの続き。塩分を控えることや、肉と魚の比率や、酒を控えることや、大豆食べることを助言してくれた。大豆やけに具体的。
その後しばらく暇で、睡魔と闘いつつ（たたかわなくてよい）スマホで漫画やら小説やらを読みうとうとする。
17時前
新たな看護師Dに起こされる。（けっきょく寝てた）
日勤と夜勤の交替タイミングらしく、今日の夜勤担当らしい。血圧と脈拍をはかられつつ、明日の腹部エコー検査とMRI検査の予定を聞く。心カテだけじゃなかった。
夜勤の看護師は隣のベッドのおじさんと風呂の時間やらなんやらで揉め始めてうるさい。
18時ころ
看護師Eがやってきて、お風呂の予約18時ですよね？と。風呂場へ案内される。確かに日勤の看護師Bさんは18時に予約してくれたけど…夕食も18時じゃん…。そして手ぶらで風呂場行っちゃったじゃん。ということで、部屋にタオルを取りに戻ったら、食事おいてあるし。仕方ないから急ぎシャワー浴びて、部屋に戻って「いただきます！」のタイミングで看護師F登場。「採血させて」と。渋滞がえぐい。採血してたら手つかずの夕食をさげに来られて「あ、まだ食べてない」と言われる。いろいろタイミング合わない。
19時ころ
夜の分の飲み薬を持って看護師D登場。
以降は退屈とたたかう。
22時2分前
消灯。朝は6時起床予定。おやすみなさい。
2日目
5時半ころ
じわじわ起き始める。どうせ夜勤看護師Dの雰囲気だと急に起こされそうだし。
おおむねぐっすり眠れた。隣のベッドのおじさん（昨日看護師Dともめてた人）がときおり叫び声をあげて驚きつつもよく眠れたものだ。
6時ころ
夜勤看護師D登場。朝のお薬を持ってきた。
そしてここ24時間のトイレ回数を聞かれる。明日も聞かれるらしい。
6時半ころ
向かい側のベッドから高音の電気シェーバーが騒ぎ出す。音でかいな。
7時
同室のみなさんに朝食が届く。心カテ検査のために自分だけ飯抜き。
主治医を含めた回診。これがテレビで見るやつか。
9時前
今日の日勤看護師登場。腹部エコーとMRI検査。どちらも寝落ち。
10時半ころ
検査終わり自室に戻る。日勤看護師がきて、血圧と脈拍と体温測定。
心カテ前に点滴用の針を刺しておくとのことで、一度戻ってすぐに点滴セット持って再登場。苦戦しながら点滴刺してもらえた。生理食塩液をゆっくり注入？
11時過ぎ
ついに今回の検査入院のメインイベント。心臓カテーテル検査（橈骨動脈）に呼ばれる。トイレにまずは行き、車椅子で検査室まで押してもらって移動。「なぜ車椅子？」と聞くと「出血の恐れがあるので念のため」とのこと。いや、帰りだけでいいじゃん。検査室に着くと広いスペースだけど手術着チックな先生や看護師さんなどのスタッフ5名ほど。着てるものを上だけ脱がされつつベッドに横になり、いろいろされるがまま。心電図と血圧と手指の脈拍計。右腕は手首付近から肘近くまでを温かい消毒を塗りたくられる。からの、手首に麻酔注射。点滴からもなんか注入される。
そしてついにカテーテル挿入！痛くないけどなんか変な感じを腕に感じたような気のせいのような。あっという間に心臓近くに届いたらしく、先生から「造影剤投入します」と言われ胸のあたりからなんだかじわーっ熱が広がる感じ。うん、気持ち悪い。この間にも、ベッドそのものや大きな機械がこまめにいろいろと位置を変えつつ検査は進んだ。ときどきなんか想定外のことがあるようで、見えずともざわつきを感じる。なんこれ。ちょっとドキドキする。
検査後点滴の腕が腫れまくっていて、痛いことに気づいた。左腕から右腕に点滴差し替えてもらって車椅子で病室へ。差し替えたときどうも右手の人差し指がチクチク痛むような感じ。うーん。
いずれにしても全部で1時間強かかってぐったり。
12時半ころ
病棟の看護師さんがやってきて、ポータブルの心電図の機械を装着。これは心カテ後の経過観察？として朝までつけておくらしい。そして腫れ上がった左腕を冷やすアイスノン的なものをくれた。この時点で、左腕＝腫れ、右腕＝点滴、右手首＝止血用の空気圧かけるやつ、体＝簡易（？）心電図、なんか病人感すごい。
13時ころ
看護師がきて右手首の止血用のやつの空気圧を減圧。そして食事。心カテ後、すぐに食べてはいけないらしい。血圧がうえが112と普段より20くらい低い。心カテはそれなりに体に影響与えるらしい。右腕の点滴が肘の内側近くに刺さってるので食事の箸が使いづらい。曲げたら痛いし、針がどっかつらぬきそうでこわい。
13時半ころ
さらに減圧。次は16時半に取り外し。これはたいしてつらくないから、点滴をもうやめてほしい。管つながってるの煩わしい。
16時半ころ
看護師やってきて、心電図検査へ。あっさり終了し、病室にもどると今度は止血のやつ取り外し。体温が37.2℃とやや高めだったが気にしないらしい。そんなこともあるのかも。
16時半過ぎ
来てもらった家族とともに主治医からの説明を聞く。動脈硬化の所見なし。でも冠動脈の位置が先天的に奇形らしい。機能に問題ないけど、手術では配慮が必要とのこと。検査して確認しておいてよかった。午前中のMRIから頭の後ろ側に血を流す血管もちょっと奇形あるらしい。個人差レベルだそうですが。
なんだかんだでお話の主旨は、弁置換術一択を想定していたが、弁形成術も可能性があるらしいという話。弁形成術の可否の判定に経食道心エコーが必要とのこと。どっちの術式で考えますか？と。現状の病状に「緊急性」がないのなら、時間が多少かかっても弁形成術の可能性もみたいと伝え、日を改めて追加の検査をすることに。入院延長でも再来院でもよいとのことだったので、明日はひとまず退院することに決定。濃い話だった。
18時前
会社の上司に電話。検査追加でもう1日休む旨を連絡。現場はなんとかするから体のためにできることしてください。と。ありがたい。現場ホントに大丈夫かな。
電話終えて部屋に戻ると食事きてる。苦手なもの中心の最後の晩餐。やむなし。ちゃんと完食。
18時半ころ
今日の夜勤看護師さんがきてご挨拶。右手の点滴差し替え以降、ずっと地味に右手の人差し指痛いのを報告。
その後、特に何事もなく21:58消灯。時計たぶん2分ずれてるかも？
3日目
5:30
アラーム（バイブのみ）で起床。
顔拭いたり、やんわり朝の儀式。右手の人差し指、変わらずうっすら痛い。左腕の点滴で腫れたところ、マシになったけどまだ腫れてる。触ると痛い、打撲みたい。
6時過ぎ
夜勤看護師さん来訪。指と腕の状況伝える。そして採血を六本！６！多いな。カテーテル後の確認だけなら２本で良いけど、手術に向けてなんか必要らしい。その後、体重測定。来たときより微減。いや、来たときはジーパンだったからか。
以下略。