分散登校対応、会えなくても、つながる授業提案
さて、いよいよ分散登校が始まりました。
しかし、1番私が気になっていることは、クラスのつながりの持たせ方です。
Aチームの子どもは、Bチームの友だちに全く会えません。その逆も然りです。しかし、新しいクラスの始まりにおいて、全く会えない友だちに対して何もつながりを持たないまま過ごすというのはどうにかして、避けなければなりません。
今日は、会えなくてもつながりを持たすことのできる国語科における提案授業をここで紹介します。
私もこれから実践するところですので、検証はできていません。しかし、感覚としてうまくいく自信はあります。
1つ目は言葉や漢字のクイズづくりをします。
クイズづくりといっても例示は必要です。
下のような問題を想定します。
(こちらの問題は下記のサイトから引用させていただいたものです。非常に便利なサイトなのでみなさんもご活用ください)
このような形で、漢字の足し算や関係などをもとにクイズを作るようにします。
AチームはBチームに
BチームはAチームに向けて
問題を作るようにします。
また、問題に対する質問や感想を
付箋に書いておくようにします。
もらった付箋には返事を書くようにさせます。
学校が始まった時に作った問題をもとに新しい問題を作りあったり自主学習に活用したりして、この期間の積み重ねが必ず活きる時がやってくるでしょう。
2つ目は問いづくりの交換をします。
問いづくりについては、樋口万太郎先生のこちらの本をもとに進めるとわかりやすいかと思います。
子どもの問いからはじまる授業! https://www.amazon.co.jp/dp/4313653961/ref=cm_sw_r_cp_api_i_Ez9WEb33W6K02
さて、この本をもとに例えば私であればこのように考えました。
金子みすゞの『ふしぎ』を例に考えました。
Aチームの問いづくりの木とBチームの問いづくりの木を作り、それぞれのチームで詩の工夫やメッセージを考えます。また、問いづくりのいいところは、Aチームの問いをBチームならどう考えるか。Bチームの問いをAチームならどう考えるかというように、互いの問いを比較しながら新しい見方を持たせられる可能性があるところが面白いかと思っています。
また、詩の授業ということもあるので身の回りの5.7.5の言葉を集めようということもしようと思います。
世の中のキャッチフレーズと言われているものはよく5.7.5のリズムで作られていることにも会えなくても一緒に気づいていけるのではないでしょうか。
また、学校が再開して、全員が揃った時に議論が子どもたちから続いていくことなども想定できるので、木は掲示するなどして残しておくといいと思います。
さらに、宿題は1週間の宿題の中に子どもたちに伝えたい詩を10篇印刷にしたものをとじて渡しておき、ふしぎの詩と比較しながら工夫や読み方を書き込んでくるように伝えています。こちらは、学校再開後にまた子どもたちをつなぐ詩の授業へ派生させていく予定です。
子どものつながりを持たせたい先生方の明日からの授業づくりの何か参考になれば幸いです。
国語授業研究室
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