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2024年4年生ブログNo.22
こんにちは!
本日は田中琢人(たなか たくと)くんのブログをお届けします!
それではスタート!
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4年 田中琢人(たなか たくと/MF/國學院久我山高校/人間開発学部)
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こんばんは。
健康体育学科4年田中琢人です。
つい先日入学生代表の言葉を終えたばかりなのに、気づけば大学生活も終盤に。
引退が目前まで迫り、ついに引退ブログを書く時が来てしまいました。
普段は自分の気持ちを表に出したり、熱い想いを語るのは苦手ですが、せっかくの機会、これまでのサッカー人生を振り返りつつ、がんばって語ってみようと思います。
拙い文章です。温かい目で読んでください。
気づいたらボールを蹴るようになっていた赤ちゃんの頃、サッカーをやる以外の選択肢はなかった。
サッカーを始めたきっかけは、ただボールを蹴ることが楽しかったから。
4歳の頃、母に連れられて初めて地元のサッカーチームに参加した日は、ずっと母の後ろに隠れているような気の弱い人間。
でも、ボールを蹴るところまで持っていきさえすれば、夢中になってサッカーをしていた。
新しい環境や多人数がとにかく苦手だった幼少期、そんな自分を練習に連れ出してくれた幼馴染のりくとには感謝です。
小学生では、地元のサッカーチームの練習に加えて、スクールにも通っていた。
練習がない日には、学校のサッカー友達を誘って、近くの公園でサッカーをする毎日。
サッカー以上に楽しいものがなかった。
いつも自分に付き合ってくれていた人たち、ありがとう。
中学では、小学生の頃から憧れていた久我山に入るために、若干繋がりのある地元のクラブチームに入団。
練習はひたすらパス練とミニゲーム。
練習場が中学校の校庭で、サッカーゴールもなく、3学年で90人近くの選手が練習していたため、それ以外にできることがなかった。
嫌でも足元の技術は身についた。
試合ではミニゲームの感覚が抜けず、パスとドリブルのチームに。このチームスタイルが、よりサッカーを好きにさせてくれた。
当時はゴールを奪うことよりも、アシストと、ボールを取られないようゲームを支配することに快感を覚えてしまっていた。
これはちょっと良くなかった。
小学生の頃から憧れていた久我山に入るために、毎日サッカーに没頭した、楽しい3年間だった。
憧れの久我山に入学して1年目。
環境はグラウンドにサッカーゴールが増え、地面が砂から人工芝に変わったくらい。
野球部とグラウンドを半分にしていたため、相変わらず練習スペースは狭く、中学とあまり変化はなかった。
でも、勉強など一切してこなかった自分にとって、高いレベルでの文武両道を掲げるこの高校は、まさに地獄だった。
毎日のようにある小テストと、ほぼ死にながら過ごすテスト期間。
サッカーでは自信のあった足元の技術も全く通用せず、自分の所で毎回失うボール。
試合では監督に怒鳴られる毎日。
いつもグラウンドに響き渡る自分の名前、背番号は結構メンタルにきた。
「どうやったら怒られずに済むんだろう」
「はやく試合終わらないかな」
いつからかそう考えるようになったメンタル激弱な自分は、もちろん試合に出ることはできず、公式戦ではボトルの水入れとビデオ担当。
正直1年生の頃はボールなんて受けたくなかった。ミスしないことだけを考えてプレーする毎日で、楽しむ余裕なんてなかった。
授業が7限まである日に喜びさえ感じた。
完全に自信をなくしていた。
入学前は、1年生から試合に出て活躍しようと意気込んでいたけど、理想と現実は全く違かった。
朝早く起きて電車に乗り、夜遅くに帰宅する。
慣れない勉強と、自分の所で何度も失うボール。そして、いつ怒鳴られるのかと怯えながらサッカーをする毎日。
練習時間が近づくにつれて増してくる、息が詰まるような緊張感。
でも、人生にこの1年間があって本当に良かったと思う。
辛いことの方が圧倒的に多かったけど、今思えば、この1年を経験していなかったら間違いなく弱いままの自分だった。
厳しく指導して下さった監督、コーチ、ありがとうございます。
2年生からは試合に出させてもらい、インターハイ、選手権にも出場し、これ以上にない経験をすることができた。
大学ではよくダサいって言われるけど、久我山のユニフォームを着て試合に出ることが本当に嬉しかった。
苦しみながらも、サッカーが好きという軸はぶれず、地道に積み重ねてきた1年間が報われた気がした。
でも純粋にサッカーを楽しめていたのは中学生までだったと思う。
試合に出続けることだけを考えて、とにかく必死になってサッカーをしていた。
毎日が勝負だった。
3年生ではコロナの影響で思うように活動ができず、監督とコーチも変わって難しい1年に。
リーグ戦では勝った記憶がほとんどない。
選手権も予選で劇的な逆転負けをして、高校サッカーを引退した。
けど後悔はない。
3年間、勉強もサッカーもやり切ったと胸を張って言える。
久我山に入学してよかった。
自分は小学生の頃から試合には出させてもらい、それなりに満足のいくサッカー人生を歩むことができた。
自分1人の力では何もできず、支えてくれる両親や仲間、小学生、中学生、高校時代の監督、コーチの指導があったからこそ、サッカーを通して多くのことを学び、成長することができました。
本当にありがとうございました。
ここからは大学について
大学は系列校の國學院大學にそのまま入学。
大学選びでは、教職をあきらめてサッカーだけに集中できる大学か、当時はあまりサッカーの強いイメージがなかった國學院大學に入学するか、ものすごく悩んだ。
そんな時、友達からスポーツ推薦組のメンバーを聞いて入学を決断。
尚志のキャプテン。
鹿島学園の10番。
マリノスの2人組。
高2の時にボコされた湘南ベルマーレ。
アントラーズのキーパー。
滝二のでっかいやつ。
選手権で負けた昌平。
なんの根拠もなかったけど、このメンバーを聞いた時、國大にしようって思った。
そして始まった大学サッカー生活。
なんで系列校であるにも関わらず、サッカー部に高校の同期が一人もいないのかはよく分からないけど、濃い4年間だった。
事前情報として、高校生の頃からたまプラのグラウンドを使っていたこともあり、先輩にとにかくイカつい人が沢山いることだけは知っていた。
初めて練習参加した日は、その人たちに目をつけられる事だけは避けようと考えてはいた。
でも、実際は優しくて面白い先輩ばかり。
とてもやりやすい環境でした。
ありがとうございます。
1年生、紅白戦でたまたま2点取り、なんと都リーグ開幕スタメン。
でも後半、自分の横パスを奪われて失点。これ以上にない最悪のスタートを切った。
そこから3試合くらい出場するも、徐々に出場機会も減り、1年生の頃は間違いなく審判をやっていた時間の方が長かった。
2年生になっても状況は変わらず、試合に出たり出なかったり、時にはメンバー外になったり。
3年生では、出場機会は増えたけど、常に試合に出続ける選手ではなかった。
正直、これほど試合に絡めない経験は今までしたことがなかった。
心のどこかで「どうせ今週も試合出られないし」と思うこともあった。
気づいたら口に出していたこともある。
決して試合に出たい気持ちがなかったわけではない。
毎日本気で練習に取り組んで、誰よりも長い時間ボールを蹴っていた自信がある。
手を抜いたことなんて1度もない。
いつも週末の試合に向けて準備をしていた。
でも、高校とは違い、誰からも叱られない、居心地の良いこの環境に甘えていたせいか、試合に出られない状況を受け入れてしまっていた自分がいたと思う。
本当に情けない。
そして迎えた最終学年。
天皇杯予選で今年はいけると思った。
理想とするサッカーができていたし、個人としても調子が良かった。
立正戦の楽しさは今でも忘れない。
けど、リーグが始まれば、また出たり出なかったりの繰り返し。
なんならスタメンの回数は、多分3年生の頃より少ない。
流石に落ち込んだし、色々と考えた。
「またこの1年が続くのか」って。
4年生にもなって、ベンチから眺める試合は当然悔しかった。
今年は試合に出られないかもって思ったこともある。
色々と考えて苦しんだ時期だってある。
でも、いくら悩んだって状況は変わらないのが現実。
考えるのをやめた。
当たり前のことだけど、練習は1本目のパスからこだわる。
アップだっていつ呼ばれてもいいように、常に自分の体と向き合う。
いつ来るかわからない瞬間に備えて、毎日準備するしかなかった。
わかっていたけど、大事なのは結局“今”なんだって。
途中から出場することが多い今シーズン。
今の自分の状況に満足なんかしていない。
でも、今はチームの勝利が何より嬉しい。
それに、いつも応援をしてくれて、点を決めた時には一緒になって喜んでくれるチームメイトがいる。
その為にも、最後は何としても優勝して終わりたい。
大学サッカーも残すところ1試合。
入学前に感じた、なんの根拠もなかったものが確信に変わり始めている。
あのメンバーを聞いて、國大を選んだことに間違いはなかった。
他のカテゴリーも大事な試合がまだ残っていて、今この状況をチームの一員として経験出来ていることが本当に嬉しい。
4年間、悩み、考える時間も多かったけど、それ以上に楽しかったことの方が多かった。
サッカーがつまらないと感じたことは1度もない。サッカー以外でも、思い出は数えきれないほどある。
國大に入学して良かったと、心の底から思います。
ありがとう。
この先も自分らしく、頑張って生きていこうと思います。
最後に
中山さん、白須さん
4年間お世話になりました。
いつもチームと選手のことを思い、支えていただき本当にありがとうございました。
正樹くん
挨拶をしたら毎回笑顔で返してくれる、國大で一番サッカーに熱い人です。いつもアップありがとうございました。
塩さん
いつも率先してボール回しの鬼をやっていただきありがとうございました。
塩さんがいるだけで練習の雰囲気も明るくなり、楽しかったです。
教員になる際は連絡させていただきます。
松くん
松くんの練習はいつも考えながらプレーしないといけない、それがなにより楽しかったです。
でも、現役時代、松くんと同じチームになると面白いほどにボールが回る紅白戦が一番の思い出です。
本当に多くのことを学びました。
ありがとうございました。
マネージャー
高校時代にマネージャー制度がなく、入学時は驚きました。
いつもボトルに入っている水、脱いだら畳んであるジャージ、ユニの管理、すべてがありがたかったです。
ありがとうございました。
後輩へ
たまにやりすぎな時もあったけど、お世話になりました。
とくにモリ、剛琉、神谷、たまにらおと、何気ない会話をしながら、何も考えずにボールを蹴っているあの時間が好きだった。
高校から一緒にやってきたモリ、一番応援してる。頑張って。
すぐるへ
中学、高校、大学と長い期間お世話になりました。
尊敬はあまりできないかもだけど、頼りになる存在だった。
國大に入学したのは、すぐるがいたからっていうのも少しはあったかも。ほんとに少しだけど。
時間あったら久我山会開いてね。
ありがとうございました。
同期のみんなへ
4年間本当にありがとう。
一番最初に出会ったしょうきとりゅうせい、優しくて安心した
意外と性格の合う渋谷
毎日のようにお世話になった坂巻家
熱量がすごくて、仲間への愛が強い郁也
いつもゲーム誘ってくる、実は可愛い一面もあるひかる
生活習慣なんて関係ない昌也
腹痛下車の最多記録を持つ哲平
初めて話しかけた時、しっかり目を見てガン無視してきたゆいと
共通の親友と恩師を持つゆうすけ
いつも張り切っているせいと。
書き出したらきりがないけど、グラウンドに来たら毎日みんながいて、倉庫前でくだらない話をしながら着替えて練習をする。
そんな日常が終わることを考えると寂しいです。
みんなのおかげで沢山の思い出ができて、楽しい大学4年間を過ごすことができました。
本当にありがとう。
引退後も、たまにはグラウンドでボール蹴りましょう。
いつでも行きます。
両親へ
小さい頃から車での送り迎え、金銭的なサポート、毎日のご飯、その他多くのサポート、おかげで何不自由なくサッカーを続けることができました。
高校も大学も、自分の行きたいところに行かせてもらって、やりたいことをさせてもらった。
当たり前のことではないと思う。
ありがとう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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以上琢人くんのブログでした!
琢人くんは真面目な努力家で、内に秘めた情熱を持っている選手です。
そして、自分の夢や目標に対して忠実で、どんな環境でも常に努力することを怠らないすごくストイックな印象があります。
実際、琢人くんがキャンパス内で勉強に励む姿を何度も目にしたことがあります。
また、チームメイトからすごく愛されており、些細なことでもよく絡まれている様子を見かけます(笑)。
琢人くんの同期の方から印象を聞くと、「最初は話しかけにくかったけれど話すと面白くて、鋭いことを言ってくる。女子顔負けのベビーフェイスの持ち主」といった声も聞きました(笑)。
ピッチではここぞと言う時に点を決めてくれる、蹴球部にとって欠かせない存在です。
明日の最終節でのご活躍を、心から期待しております!
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最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!