
2024年4年生ブログNo.7
こんにちは!
本日は4年生ブログ第7弾、坂巻優斗(さかまき ゆうと)くんのブログをお届けします。
それではスタート!
_____________
4年 坂巻優斗(さかまき ゆうと/FW/成立学園高校/人間開発学部)

____________
「彩り」
中途半端な田舎、埼玉県桶川市出身、坂巻優斗です。
実家は最寄り駅から4.5キロ離れています。バスは1時間に1本です。
今はたまプラーザ駅、あざみ野駅、徒歩10分。グラウンドまでは5分かかりません。
でぐ君の引退ブログに衝撃を受けていたのに、もう自分が書く立場になっていることに驚いています。余裕を持って書こうと思っていた引退ブログも、レポートのように期限ぎりぎりでの提出となりそうです。健康体育学科で成績1位の僕はレポートを書くのは得意ですが、面白い文章を書くことは苦手です。
なので、サッカー人生を振り返って思ったことと、得たことを書きたいと思います。
どうか、根気強く読んでいただきたいです。
サッカーを始めたきっかけなんて覚えていません。兄がサッカーをしていたからでしょうか。分かりません。厳しい父の下、涙の数だけ強くなったことだけは確かです。小、中はそこそこの選手だったと思います。足が速いだけでしたが。今となってはボールタッチを練習しておくべきだったと後悔しています。タッチが硬すぎて、「鉄板」と呼ばれてしまうので。なぁ守屋、永空、魁世。
高校は成立学園サッカー部に入部しました。相変わらず、足の速さだけでサッカーをしていました。入学当初は順調で、出世街道に乗っていました。しかし、先輩にビビっていた僕は早々に出世街道から転がり落ちました。とにかく先輩にビビっていた僕は、夏場にカテゴリーの氷を全てこぼしてしまい、先輩に「ランニングコース20周走れ」と言われました。僕は断ることができずに走り、15周でギブアップ。灼熱の日に練習後、約11キロ走りました。
坊主にさせられたり、インスタが禁止されていたり、でもアスリートクラスという最高な環境だったことで毎日が楽しかった。アスリートコースで成績1位になれたこともなかなかに気持ちよかった。ヨンマはいつだって怖かったけど、仲間たちと乗り越えていきました。目の前を走る魁世が一度止まってから吐く姿が本当に面白かった。
そんな高校サッカーは一度もトップに上がれず、最後の選手権前、体力がないことを原因にセカンドからサードに降格。セカンドではずっとうっくんにポジションを取られていました。ワントップ坂巻、ぶら下がりでうっくんは何回もありました。この時のコーチはトップ下のことをぶら下がりと言っていました。サードに降格し、有名なサードチーム、3年生、10番、キャプテン、坂巻優斗の誕生です。T3の最終戦のみ、お情けでセカンドにあげてもらい試合に出て、引退しました。八木は1年生の時からトップにいて憧れの存在でした。
サードに落とされ、まず考えたことは「絶対に腐らない」でした。1グラと呼ばれる人工芝のグラウンドはトップやセカンドの人たちが自主練をしていて、そこにいると悔しくてたまらなかったので、隣にある良いグラウンドとは言えないカチカチの小さな人工芝グラウンドで、一人でひたすらシュートを打ち込んでいました。シュートを自分の武器だと胸を張って言えるように何本も蹴りました。
いろいろな感情を大量の防腐剤として心の中に忍ばせて、結果が出ることを信じて練習し続けました。それが今年の開幕戦でのあのゴールに繋がり、心の底から嬉しかったです。
成立での三年間は普通ではない男だけの日常。戻ってもう一度青春を味わいたいです。
また今年の成立会で会いましょう。
実は高校でサッカーをやめようと考えた時期がありました。しかし、高校の引退試合でゴールを決めたことで、続けようと決心しました。ゴールを自分のことのように喜んでくれる仲間たち。試合後の僕に真っ先に駆けつけて来てくれた友人や、「報われたな」と努力を見ていてくれて、声をかけてくれた友人。もう一度この光景を見るために頑張ろう。そう思えました。他にも今も仲良くしてくれる友人がいます。大学でもそんな人に出会いたいなと思ったことが僕の背中を押しました。
そして、國學院大學蹴球部での4年間。
やはり大学4年間もサッカーをしていると、思い出がたくさんあります。僕は教員になるのですが、朝の会と帰りの会はしっかりと話せと教わっています。なので、HRと同じようにじっくりと語らせていただきます。
大学サッカー初年度は暗黒期のU-22BでIリーグ4勝。スタメンになれなくて練習で不貞腐れることもありました。吉澤と一緒にネオ國大を作ろうともしました。しかし、なんとか頑張り続け、年が明けトップの合宿に呼ばれ(永久保瑞季がいてくれて助かった)、トップに残り、学習院戦でトップデビューを果たしました。ここで初めてトップの選手として応援される立場になりました。コロナ禍ということで声出しの応援ではありませんでしたが、交代出場した際のみんなの温かい拍手は感動し、忘れられない思い出です。
その後も時々、トップとして試合に出られるようになりました。リフティングはまともにできない、最近やっとターンして前を向けるようになった。体力は相変わらずない。そんな自分が関東リーグでゴールを決めることができ、駆け寄ってくる仲間、ベンチで揉みくちゃにされたこと、歓声、喜んでくれた仲間、全てが忘れられません。高校の時にもう一度見たいと、サッカーを続けるきっかけとなった光景をまた見ることができて本当に良かったです。これが人生のアイコニックモーメントになると思います。翌週の関東リーグはメンバー外になったけど。研修があるからIリーグ出れないって言ったら、国際武道戦メンバー入りして張り切ってたのにピッチに立てなかったけど。まぁトップチームでの苦い思い出はなかったことにします。
腐らずやり続けると成果が出る。この先、残業100時間越えの世界に飛び込んでも、これを教訓として頑張ります。
話は変わりますが、僕はとっても平凡な人間だと思います。郁也はいつもいろいろなことをしていて本当にすごいなと思っていました。高校からの友達は二年間休学して留学や旅をしていて、尊敬しかありません。他にもみんな就活をして、資格の勉強をしてと将来のために頑張っているのを見て、つくづく自分はダメな人間なんだと思うことがあります。僕は漠然としか将来を考えられていないし、行動力など微塵もありません。また、僕は人間関係に積極的なタイプではありません。鎌田には陰キャだと言われます。その通りだと思います。
それでも僕の人生ではサッカーを通してたくさんの友人ができました。きっと僕がサッカーをしていなければ、毎日部活仲間に会って笑い合えるような充実した時間はなかったでしょう。サッカーを通して出会った人たちが、モノクロの僕の毎日に彩りを増やしてくれました。
そしてそんな人達のために頑張りたいと、特に今年は応援をしました。また、背中で引っ張るタイプでもないし、松君からはなんの役職ももらえなかったけど、頑張ってチームを引っ張ろうという思いもありました。しかし、教員採用試験や宿泊実習、怪我などチームを離脱することが多く、意気込みとは裏腹にあまり貢献できなかったことが心残りです。
僕の世界は本当に狭く、サッカーをしてみんなと出会わなければ引きこもっていたかもしれないし、素を出すこともなかったと思います。飲み会で馬鹿なこともできなかっただろうし、飲み会に誘ってもらうこともなかったでしょう。ありきたりなことかもしれないけど、僕にとってはみんなとの出会いが本当に特別なことです。
酸いも甘いも経験したサッカー人生。後悔だらけです。何事にも後悔は付き物です。それを少しでも減らすために努力する必要があると思います。そして、その過程で出会う人たちこそ大切にするべきだと、世界を広げてくれた人たちのおかげで気づきました。
私はキングダムとジョジョは全巻集めていて、教科書のようなものです。
好きな人がいたら語りましょう。
キングダムでは主人公、「信」が敵、仲間、関係なく出会った人たちの思いを強さに変えます。
この敵も仲間も関係なく、自分の強さにしていく信がかっこいいんです。
自分と気が合う人も合わない人も、どこか好きになれない人も、先入観を無くせば学ぶ部分もあるだろうし、仲良くなれるかもしれません。好きな色もあれば、嫌いな色もある。でも絵を完成させるには多くの色があったほうがいいでしょう。
これからは子供たちに、そんな感じのことを伝えていきたいです。どんな人からも学びはあると。出会いを大切にすることで人生は豊かに、色鮮やかになっていくことを。つくづく教員は素晴らしい職業だと感じます。みんなからは残業時間で馬鹿にされ、毎年同じこと話すだけだろとか、給料泥棒とか言われるけど。やりがいを信じて頑張ります。大竹、拓真、悠友真、いつか教員会やろう。
同期へ
特に健康体育学科のみんなと特に長い時間を過ごし、飽きることのない大学生活を過ごすことができました。酔っぱらった僕で笑ってくれてありがとう。また、僕の家ではいろいろな思い出が作られました。
とんでもない修羅場を共にし、馬鹿なことを話しまくった郁也。
教員志望で共に頑張った大竹兄やん。みんな大好き渋谷。生粋の陰キャ田中。
髪を結んだら陶芸家、成田。やばいやつ久保。大脳筋、響。ご近所さん隼斗。
課題をいっぱいあげた結人。気づいたら女子のもとへ、大智。いじめられっ子俊哉。
今年のU22-Aで一緒だったみんなへ
なぜか優斗呼びしてくる鎌田、ずっと同じカテゴリーの蓮斗、同じ走れないキャラの龍馬
そして響、結人。今シーズン本当に楽しかった。ありがとう。
後輩がタメ口を使ったりして話しかけてくれることがとても嬉しかった。ありがとう。
どんな時もサポートしてくれた和花、舞、本当にありがとう。
和花との拓殖アウェイの帰りのハイエースは忘れないよ。
舞とは教職志望同士でいろいろなことを話したね。
みんな大好きです。
引退ブログ書いているときに、たまから専修戦頑張れよって電話が来ました。魁世からも連絡が来ました。こういう愛を持った人が多い國學院大學が大好きです。学年会になると、みんなが愛を伝え合うこの学年が大好きです。一人一人への愛を書きたくなりましたがあまりにも長くなってしまうのでほどほどにしておきます。
中山さん
トップデビューの学習院戦のあと、みんなの前で褒めてくれたことを覚えています。とても嬉しかったです。ありがとうございました。
白須さん
トップに上げてくれてありがとうございました。僕の人生の大きな財産となりました。
正樹君
下ネタリフティングと帰り道のハイエースは最高の思い出です。正樹君のパッションが大好きです。U22-Bで不貞腐れることもあったけど、シーズンを通して使ってくれたからこそ、今の僕があります。あんまり勝てなかったけど楽しいシーズンでした。18時練習に寝坊してすみませんでした。拓殖戦に試合終盤にサイドバックになって5失点目のアシストをしたことは忘れません。ありがとうございました。
塩さん
元教員ということで本当に尊敬しています。でも僕に、生徒に手出すなよって言ってくるのは、経験があるからなのかなって思います。嘘です。カテゴリーが同じになったことはないけどフレンドリーに話してくれる塩さんが大好きです。
松君
去年の夏から松君がU22-Aのコーチになり、練習がぴりっとして、教育実習明けで動けてなかった僕はかなりハマりました。「マキが次空見上げたら走り」「マキが切り替えてないから走り」「疲れたふりすんな」。正直きつかったです。でも本当にサッカーが上手くなったと思います。まだまだ下手だけど、止める蹴るも上手くなったし、ライン間で受けられるようになったし、落としも少しできるようになりました。よりサッカーが楽しくなりました。今度の学年会の後は電話します。ありがとうございました。
家族へ
普段ほとんど話さないし、感謝なんて直接言えるはずもないからここで。
高校、大学と私立で、おまけに一人暮らしまでさせてくれてありがとう。
厳しかったけど、それで今の自分があると思います。
優しく育ってほしいという意味での「優斗」という名前。高校と大学の友達のほとんどから呼ばれないけど気に入っています。
お兄ちゃん、そろそろ会いたいな。
僕の人生に関わってくれている全ての人が彩りを加えてくれています。
これからは他の職業とは比べられないほど、多くの人と出会う職業に就きます。
「プロサッカー選手になれなかったら先生になる」、中学生の時から決めていたことでした。
出会いを大切にして、もっと人生を豊かにしていきたいと思います。
ところどころMr.Childrenの歌詞が入ってしまいましたが、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
坂巻 優斗。
__________________
以上坂巻優斗くんのブログでした!
「マキゾーン」
皆さんこちらをご存知でしょうか。ピッチ内では、「マキゾーン」の異名を持ち、その場所でボールを持てばほぼ決めてくれる、絶大な信頼を持つ、まるで和製の孫興民です。
そんな冗談はさておき、坂巻くんがTOP チームの開幕戦で決めたゴールは、同期の皆さんのみならず全員を熱く狂わせた、最高のゴールでした。強いて言うならば、応援席へ来ていただけなかったことが悔いに残りますが(笑)
また、U-22Aでも、ここぞと言う大一番の試合でゴールを獲ってきた坂巻くん。先日の坂巻くんの復帰戦をこの目で見ることができた時の嬉しさは忘れることがないと思います。
そんな坂巻くんは先輩後輩関係なく、みんなから親しみやすい、明るくて優しい方です。
「マッキー!」「マキ!!」と呼ぶ声を何回聞いたか分かりません。ピッチ外では、どんな人でもあっという間に笑顔にさせてくれるほど、一緒にいて楽しい人です。
最後に、ある後輩からメッセージを預かっているので掲載し、締めたいと思います。
______________
まき君へ
高校からまき君のぶら下がりとして一緒にプレーできて幸せでした。皆んなから愛される優しいまき君の後輩で居れて光栄です。ありがとうございました!
______________





__________________
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もぜひお楽しみに!