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2024年4年生ブログNo.8
こんにちは!
今回は國大蹴球部主将、鷹取聖(たかとり せいと)くんのブログをお届けします!
それではスタート!
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4年 鷹取 聖(たかとり せいと/DF/尚志高校/法学部)
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4年生の引退ブログをW杯と呼んでいた先輩。
アジア予選を終えてついにW杯がやってきた。
ずっと書くのが楽しみだった一大イベント。
それが引退ブログ。
3年前にめっちゃ面白いブログにしてやろうと意気込んでたけどいざとなると無理。
結局4年間の思いの丈をとにかく思うがままに書いてみました。
多分クソ長くなるから暇な人は読んでください^ ^
「この試合を開催するにあたって関わってくれた全ての人への感謝の気持ちをプレーで示そう」
これは俺がサッカーする上で大切にしていることで試合前に必ずミーティングで言う言葉。テンプレって呼ばれてます。
引退ブログもこのテンプレからスタートさせてください。
この全ての人っていうのは試合の運営をしてくれる人だけのことではなく、ここまで育ててくれた親、指導してくれた人、応援してくれてる人。全ての人を指します。
情にあつすぎる(俗にいう思い出界隈)の僕はこの気持ちを大切にサッカーをしてきました。
そしてこれからも大切にしていきたいし、みんなにも大切にして欲しいです。
みんなから見る俺の印象ってまず単位が取れてない人。その次に髪色が明るい。
他で言うと、オンオフ激しいとか楽観的な人とか変な人とか頭いいとか歌上手いとか顔小さいとかなんでもできるとかそんな感じだと思います。
でもほんとは意外と色々考えすぎちゃうタイプで緊張しいな人。
それがどんどんプレーに影響しちゃうようなメンタルが弱い人。
そしてそれを隠すのが上手い人。最後に運が良い持っている人。これが鷹取聖です。
これが読む前にみなさんに知っといてもらいたい前情報です。
大学生活を振り返る前に少しだけ高校時代を振り返ります。
「えっほんとにこんなところに高校あるの?」
初めて尚志高校に向かう車内でその田舎度合いに引くほど驚いたことを覚えてる。
ここでは素晴らしい家族のような仲間に出会った。
冬になれば毎日雪が降って死ぬほど寒い。でも空気が澄んでてほんとに素敵なところ。それが福島県郡山市大槻町
360度田んぼに囲われた高校は東京出身の俺には新鮮で毎日がとても楽しかった。
入学式が終わって寮で一息つこうとしたのも束の間。寮の放送がなる。
「〜〜…鷹取~トップチームの練習参加してもらうからグラウンド出てきて〜」
ここから全てが始まった。
僕の2つ上の代は全国高校サッカー選手権で3位になった代で、今プロで活躍している選手がたくさんいる。そして一つ上の先輩には染野唯月がいた。
そんな伝説の代に入学早々参加することになった。
とにかく上手くて速くて強くて。何にも通用しない。ほんとに毎日を生きるのでいっぱいいっぱいだった。
毎日授業中、後何時間で練習が始まっちゃう。とか今日雨で練習中止にならないかなとか。毎日iPadの雨雲レーダーと睨めっこ。この当時から心が弱い子だった。一度も中止になることはなかったけど。
1ヶ月くらいして、強度の高い練習をこなしていくうちに左足首に強い痛みが出たため、監督にプレーができないと話に行きトップチームから降りることになった。
これを本当に後悔してる。
ロングキックを蹴るだけで痛かった。でもレベルの高いあのトレーニングから逃げたかった気持ちもあったと思う。
あの痛みを堪えてでも、あの高いレベルで練習を積んでたら今頃自分はどんな景色を見てるだろうって。
これに気づいた日から後悔しない選択をしようと生きていくようになった。
それからは毎日が本当に素敵な時間だった。
時は流れて高校3年生。
コロナでインターハイがなくなり、思い描いてた高校サッカーの形ではなかった。
そして迎えた高校サッカー選手権福島県予選。
準決勝で敗れ、全国大会への切符を手にすることはできなかった。
キャプテンとしてチームを全国に導けなかったこと。個人としてもチームに何も貢献できなかったこと。本当に悔しかった。
何年も連続で全国に出てる尚志高校。当たり前に自分たちも全国に出れるって思ってた。
でもサッカーってそんな甘いスポーツじゃない。ていうか、スポーツって全部そう。
当たり前に勝てる試合なんて一つもないこと。
これを学ぶことができた。
全国に出れなくて悔しかったし、人生でいちばんのどん底を味わったけど、今サッカーをこうして続けていること、これから先も続ける選択をしたことは間違いなくこの経験があったから。
過去の自分の選択を裏切らないように、認めてあげれるように今後も頑張ります。
ここからは國大について。
まず國學院大学に入ることになった経緯から話します。
進路を考える時、高校が田舎すぎたため、渋谷の大学に行ってキラキラ大学生になりたい!と思った。
でも、青学や國學院に勉強で入るほどの頭は持ち合わせていない。
ずる賢く生きてきた俺はサッカーもそれなりに強く、頭もそれなりにいい。そして何よりキャンパスが渋谷にある國學院にサッカーで入ろう!そう考えた。
この時は大学サッカーを本気でやろうと正直思っていなかった。
進路希望の面談で國學院大学志望だと監督に伝えたところ1学年上に隼也くんがいたこともあり、中山さんが試合を見にきてくれることになった。
ここでも運の良さを発揮することになります。
初めて見に来ていただいた試合の対モンテディオ山形ユース戦では、サイドバックで出場し8-0勝利。
2度目の試合の対興国戦もサイドバックで出場し6-0勝利。
持ってる男はこれ以上ない試合を見せることに成功し、無事にスポーツ推薦をいただき、晴れて國學院蹴球部の一員となることができました。
大学1年生
苦しい50%楽しい50%。自分以外のスポ推(以下バモ國)のみんなはトップで活躍してる中1度もトップチームの試合に絡むことすらできなかった。
その反面1番有意義な時間だったとも思う。
1年の時はIリーグで松くんの元でほんとに自由にプレーさせてもらった。好き勝手攻撃参加してコーナー全部俺に合わせてもらって。ゴールもセンバながら3点決めた。しかもチームが俺の好きなサッカーをしてた。
最高に楽しかった。停滞してた自分のサッカーのレベルとサッカーの理解度がどんどん上がっていくあの感覚。忘れられない。
一方、同じ志を持って入学したバモ國のみんなはトップチームで躍動。劣等感を感じながらもトップチームで活躍することを想像して毎日の練習を頑張った。
U-22Aはトップチームに上がる準備をするにはこれ以上ない素晴らしいチームだったと思う。あの時のみんな、松くんありがとう。
チームが解散して新チーム初試合の天皇杯予選vs帝京大学。鷹取聖スタメン。
怪我人とかイレギュラーが重なった結果ではもちろんあったが、自分がスタメンだとわかった時の気持ちは「やっときたか」
そこに緊張や不安な気持ちは一切なく、頑張ってきたものが少し報われてやっとスタートに立つことができた。
やれる自信があったし1年間トップで試合に出るイメージを常に持ちながら試合も見てたし練習もしてたから。
でもあそこでトップ経験のない俺を使うのはリスキーであるのに使ってくれた白須さん。感謝します。
その試合に勝つことができて2、3年は基本的に試合に使い続けてもらった。ゴールを決めたりPK献上して戦犯になったり、関東昇格戦に勝って最高な思いとかたくさんの経験をした。ストレスもなく楽しい2年間だったと今思い返すと思う。
時は流れて今年。俺が主将っぽい空気が流れる。嬉しいなんて感情より不安な気持ちが9割だったし中高のトラウマが蘇ってきた。
俺は主将をやるとチームは弱くなるし、自分のプレーもうまくいかなくなることがわかってる。俺は上手いからキャプテンを任されるタイプじゃない。キャラとかなんとなく喋れるし声出せるしやる時やるとか。そんな感じで毎回キャプテンになる。
これが結構しんどいのよ。
天皇杯でとりあえずキャプテンマーク巻いて試合した。チームも調子良くて、自分もまだキャプテンって決まってるわけでもないから責任も感じずプレーも悪くなかった。手応えを感じてプロを意識した。プロになるためにはこんな重圧耐えないといけない。自分自身の成長のためになると考え、主将も引き受けた。
開幕3連勝スタート
行けるじゃんって思った。開幕前から期待されてることも感じてた。
ここから地獄の時間のスタート
全然勝てない。俺がキャプテンだからだって何度考えたか。キャプテンだから失敗できないとかそんな気持ちが空回りしまくる。
はあほんと自分ってメンタル弱くて嫌になる。
自分の良さが消えていく感覚。
いざピッチに立つと脈が上がり鼓動が早くなる。視野がどんどん狭まる。消極的なプレー。対人は得意なタイプでは元々ないけど闘争心で球際に削りとる程の気持ちで行けて、全体が見えて積極的なプレーができる鷹取聖はどこに行ったんだろう。
でも幸運なことにサッカーやってない時完全にサッカーを忘れられる性格を持ち合わせていたから苦しいのはサッカー中だけ。
サッカーのことを忘れようと沢山楽しいことをした。
色々なことに興味があって、なんでもやってみようと思えるところが自分の好きなところ。
好きなこと、頑張りたいことは1つじゃなくていい。全部1番でいいと俺は思う。
そんな時に白須さんとケンカしてスタメンを外された。あーキャプテンも交代だなって思った。でも少しホッとした自分がいた。これか!生駒ちゃんがセンター外れてスキップしてたのは!って思った笑
その後もキャプテンは変わらず続けさせていただけました。ありがとうございます。
次の試合で豪が「仮病」で休んで試合出れないからまたスタメンに戻ることになった。
また何もかもがうまくいかない。すぐに失点した。その後のコーナーキック守備で相手に突っ込まれて目の骨3つ折った。
なんだこれってあーもうやめて就活しよって思った。
この試合を期に松川就任。やっぱボスはすごいそっから全勝。
もう戻るとこねーじゃんって本気で思った。
せいといないほうが強い。出てると負ける。
自分でもわかってはいるけどいざ人に言われるとすごく凹んだ。
みんなにも沢山いじられて虚しい気持ちにもなった。
一方でこれがキャプテンがいない國學院です!って自虐ネタで結構笑いも取らせてもらった。
蓮斗とかバカみたいに喜んでたし剛琉とかもこのネタ大好きで笑ってたね。ありがとう。
アフターケアでいつもそんなことないよ聖くんが必要だよって言ってくれた。(結構救われてたよありがとう。来年は國大をよろしく頼むよ剛琉。)
そんな自分が情けなくて嫌になる。復帰してチームに貢献できるイメージも湧かない。復帰しなくていいかなーってそんな気持ちにも正直なってた。
でも同期の活躍見てもう一度一緒にピッチに立ってプレーしたい。喜びを分かち合いたいって思った。
何よりももう一度ピッチに立ちたいって思わせてくれたのは同期の応援。
あと何回大好きなみんなの応援の中試合できるんだろうって考えてたら、こんな消極的な気持ちになってられない。早くまた試合に出たいって思えたし、しんどいリハビリも頑張ることができた。
2ヶ月のリハビリを経て復帰。チームの状態は最高の中チームに合流。練習参加してるような感覚で緊張したのを覚えてる。
復帰してからも試合になかなか出れず。自分の良さを模索しながらチームにいい風を吹かせれるように立ち回ろうと必死だったと振り返ると思う。
少しして、怪我人が出て自分にチャンスが回ってきた。
チームは5連勝中だった。
結果は2-2引き分け。
また俺が出て勝てなかった。松くんは優しく色々伝えてくれたけど、自分のレベルは試合に出るに値していなかった。
課題を明確に教えてもらい、自分でもわかっていたその課題にしっかりと向き合わないといけないとその時強く思った。
なんかすげー凹んだ。
その反面松くんの話でスッキリした気持ちにもなった。失うものなんて何もないなって。練習も楽しく臨めるようになった。
もちろん次の試合から出番はなく、チームも2連勝。悔しいけど素直に嬉しい。
こんなに素晴らしいメンバーの中でサッカーができて、勝利を味わえて、たくさんの自撮りチャレンジとWe Are KOKUDAIを歌えて、このチームのキャプテンができている今幸せを噛み締めてます。
そして、自分が試合に出ていなくても心の底から応援できるチームを作れたことを誇りに思います。
自分なりの主将の形を模索してチームづくりを頑張った結果が今の首位という立ち位置の一因になっていると思う。これだけは胸を張りたい。てか張らせてくれこれくらい。
ここまで主将を続けてこれたのは間違いなくみんなの支えのおかげです。
本当にありがとう。
でも諦める気なんてさらさらない。最後はまたピッチに立って最高の応援の中プレーがしたい。そしてこの素晴らしいメンバーと一緒になんとしても優勝がしたい。同期の思いも背負って死ぬ気で闘うこと、声が枯れるまでチームのために声出すことは絶対に約束する。だから最後まで応援お願いします。
書いてるのが10月5日だから、ここからチームも自分もどうなってるかわからないけど、このブログが出てる頃には優勝が決まってるといいな。
振り返ってみるときつかったことばっかり思い出す。それでも本当に最高な4年間だった。
この4年間楽しいこともたくさんあったし、辛いこともしんどいことも数え切れないくらいあった。
ほんとに全てがいい思い出で、枕をこんなにも濡らしながらこんなにあったかい気持ちでこのブログを書けていることが全てだと思う。
4年間で俺に関わってくれた全ての人に感謝します。
本当にありがとう。
まとめると、後悔はないということ。
全てのことを全力でやった。
サッカーも遊びも、人間関係も全て。
全部欲しがったっていい。
全部1番でいいと思う。
人生一度きり。最後は棺桶に入って焼かれて終わる。
俺は全部取ります。最高の人生だったと最後の瞬間を迎えられるように。
ここからはみんなへ。
中山さん白須さん
俺を國學院の一員にしていただき本当に感謝してます。ありがとうございます。
正樹くん
地元が同じ征樹くん。たくさんの地元トーク楽しかったです。
おださがでいつか飲みましょう。楽しみにしてます。
塩さん
ボール回しでカモにしてすみません。塩さんとのボール回し楽しかったです。
今度教員時代の話じっくり教えてください。
松くん
俺のサッカー観を160℃くらい変えてくれた人。松くんの元でサッカーできた時間は俺のサッカー人生の財産です。松くんから教えてもらったこと大切にします。
後輩へ
國學院は眠らない街渋谷にあります。なんだってできる。
後悔しない選択をしてほしい。やりたいことをやってください。
今みんなは奇跡のような時間の中にいるってことを忘れないで。ずっと応援してます。
今トップチームでプレーできてないけどトップチームに上がりたいって強い気持ちを持ってる人。
全然大丈夫だよ。今キャプテンやってる俺だって1年の時は一度もトップのベンチすら入ってないから。
足も遅いし身体能力も低い俺でもここまで来れた。
でも、誰よりも練習に強い気持ちを持って臨んでたと思う。
練習の手を抜くことは一度もなかった。走りも頑張った。だから今この役職を務めることができてると思う。
自分を信じて最後まで頑張ってね。
同期のみんなへ
ここまではスラスラかけたんだけど、みんなへ言葉って思うと心がキューっとなってなかなか書けなかった。
それくらいみんなとの時間が大切だったんだと思う。
4年間本当にあっという間だったね。
4年は仲が悪いって言われるのがほんとに悔しいくらい素晴らしい学年だったと思うし、その中の1人になれたことを誇りに思うよ。
わがままでうるさくて1人で課題もできなくてどうしようもない俺を受け入れてくれて本当にありがとう。
みんなと過ごした4年間を俺はずっと忘れません。卒業しても定期的に集まろう。はやと幹事よろしくお願いします。
ここではこれくらいにしときます。深い事は学年会の時にでも話します。
みんなに出会えて本当に良かった。ありがとう。
両親
金銭的なサポートいつもありがとう。
素晴らしい景色を見せたいその一心でサッカーしてます。
これからもよろしく。
最後に。
俺はまだサッカーを続ける選択を取りました。
この選択をしたことを自分自身も驚いてる。
このタイミングで辞めれないってよっぽどサッカーが好きなんだと思います。照れ隠しでサッカー嫌いって言っちゃってごめんねサッカー。
大好きなサッカーを辞めようと思うその日まで全力で頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。
自分に関わってくれた全ての人への感謝の気持ちを俺の人生で示します。
拙い文ではありましたが、ご一読いただき感謝します。ありがとうございました。
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以上せいとくんのブログでした!
聖くんとは、普段の練習や試合を通して直接話す機会は多くはありませんでしたが、聖くんのピッチでの姿勢は誰よりも印象的でした。
いつも絶え間なく声を出し、仲間を鼓舞し続けていて、特に失点した時は真っ先にチームを元気づけてくれる存在でした。
同期の皆さんからも、「まさしく陽キャという印象で、最初はちょっと怖いかも」と思っていたけれど、実際にはとても気さくで優しい、フレンドリーな選手だと聞いています。
また、自分の「好き」に対してとても忠実で、例えば齋藤なぎささんへの愛はとてつもないです(笑)。そんな素直で真っ直ぐなところも、聖くんの魅力の一つだと感じます。
印象的なエピソードとしては、学年会でいつも中心にいて、直近の学年会では結人くんと一緒に「日本酒警察」をしていたとか。普段から、みんなが笑顔になる場面を作り出すのがとても上手な方で、その空気感がとても心地いいです。
これまで、主将としてチームを引っ張ってくれた聖くん。チームの顔として様々な困難やプレッシャーを乗り越えてきたことと思いますが、それを感じさせない明るさと真っ直ぐさが、聖くんの強さであり、魅力です。
聖くんがいてこその國學院大學蹴球部であり、國學院大學蹴球部には聖くんが必要不可欠です。
改めて伝えたいです。
チームを引っ張り続けるというのは決して簡単なことではなかったと思います。
聖くんが主将だったからこそ、チームは一つにまとまったのだと思います。
明るく前を向いて歩み続けてくれた聖くんに心から感謝の気持ちを伝えたいです。
聖くんが主将で本当によかった。
聖くんのこれからの人生が、さらに輝かしいものになることを心から願っております。
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最後までご覧いただきありがとうございました!
次回も是非お楽しみに!