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自治体に事務事業評価のアンケートしてみた。



 減税と規制廃止を実現するための活動をしています。
栃木県内の自治体に、HPの問い合わせから事務事業評価の実施状況をご質問しました。栃木県の自治体は県14市11町の26自治体で、地元自治体以外の25自治体にお伺いしました。

 事務事業の公開は、納税者への説明責任と行政の情報公開のために、税金がどう使われたか、誰もが見られる様に公開すべきだと私は思っています。1年半前は、直接お電話で行政職員に事務事業評価を実施し公開しているかどうかをお聞きしました。今回は、自治体のサイトに事務事業評価を掲載しているどうか、事業の統廃合やコスト削減額、事務事業の評価をする際のご苦労などをお伺いしました。

 大変お忙しい折、17自治体からご回答を頂き本当に感謝しております。
その内容は残念ながら期待していた内容ではなく、質問の仕方や内容が適切ではなかったと反省しました。回答が〇✖で答えられる様な質問や、的を絞った質問にすべきだと分かりました。
 例えば「事務事業評価を実施していますか?」とご質問しましたが、自治体によって呼び方もやってる内容も少しずつ違くて、ネット検索しただけでも、事務事業評価 事務事業調書 事務事業マネージメント 総ざらえ 棚卸し 事務事業実績測定などが出てきます。事務事業のやりかたも違っていて、評価、検証、マネージメントなどがあります。そして〇○○万円以上の事業だけとか、計画の重点事業だけといったように、その実施数や内容は自治体規模の大小とは関係なさそうです。さらに、事業費の記載のないものはよく見るのですが、概要・目的は書いてあっても何をしたかが書いてないものもあったので、最低限何をしたかは書くべきだと思いました。

昨年電話とネットで調査した結果は、栃木減税会のサイトに掲載しました。

栃木県の行政評価



 自治体への問い合わせは、サイトの問い合わせから質問をお送りしましたが、後日メールでエクセルフォーマット添付し再度質問をお送りしご回答いただいた自治体もあります。投稿した記事は、17自治体のご回答をもとに、追加でネット調査しコメントを加えました。
 尚、自治体の問い合わせ欄の文字数制限により、質問を省いたり順番の変更した自治体もあります。※は、わたくしのコメントです。



①事務事業評価は実施していますか? 
 はいかいいえでお答えください。

各自治体の回答をもとに、HPを検索し、公開状況を確認しました。
判断の基準は以下で、確認できたものになります。
全部実施 全部公開:事業名・概要・目的・事業内容・指標・財源が明記
一部実施 一部公開:事業の一部であったり、財源が公開されてないなど
実施無 公開無:事務事業の評価検証等がHP上で確認できない


〇事務事業評価等実施と回答した自治体(13市町)
佐野市:事務事業マネージメントシート
宇都宮市:行政評価(カルテ)事業評価
益子町:総括シート(一部公開 四半期ごと 財源見当無)
真岡市:施策・事務事業マネージメントシート
栃木市:基本施策評価表・単位施策評価表(事務事業記載あり)
大田原市:実施はしている。(公開無 R6年公表予定。)
(現在公開されているもの:行政改革年度別実施計画書 市政年報R04
鹿沼市:政策評価 事業評価調書 (令和6年度から公開)
那須塩原市:事務事業棚卸 (一部公開 財源無・指標無)
野木町:総合計画進行管理 兼 事務事業評価シート(R2年度まで公開)

〇事務事業等限定的実施と回答した自治体(2市1町)
那須町: 事務事業評価一覧表(目的・指標無 部分公開)
塩谷町:一部事業のみ実施(1事業の一部事業の一覧のみ 公開無)
小山市: 事務事業評価シート(一部公開 R4年度167件中23件公開)
足利市:計画書(財源・指標他無 事務事業評価等公開無)

〇実施してないと回答があった自治体のHP状況
日光市:予算書に事業名と財源記載のみ。日光市歳入歳出予算資料
茂木町:事業の概要や財源の書かれたものは見つからないです。
那須烏山市:「令和6年度 予算概要」で事業名・概要・予算の記載。
高根沢町:「令和6年度高根沢町の 予算のあらまし」に財源や事業内容


※回答が無い自治体・その他の9自治体の公開状況を調査しました。
栃木県:事務事業評価等公開無(当初予算「部局別主要事業」)
矢板市:事務事業評価等公開無(市政報告書)
上三川町:事務事業評価等公開無 実施状況等報告書
壬生町:事務事業評価等公開無(壬生町総合振興計画実施計画)
那珂川町:事務事業評価等公開無(行財政改革推進計画事務事業見直一覧)
さくら市:事務事業調書一部公開有(通常評価事業 事後評価 財源無)
市貝町:事務事業等一部公開有(財源無 事業実績・自己評価
芳賀町事務事業マネジメントシート公開有(決算の一部として)
下野市:事務事業評価の公開有(事務事業評価一覧 事務事業評価

 下の図は、2024年8月、栃木県自治体の事務事業実施及び公開状況の調査の結果です。調査からもわかるように、行政内部で事務事業の確認・検証を行っていても、住民に分かるように公開自体してない自治体もあります。
 事業名・概要・目的・事業内容・指標・財源が明記されている事務事業を基準に、公開しているかどうか色分けしました。

1年半前と比べて、
白色の全部公開 6→7 追加:鹿沼市・下野市
黄色の一部公開 6→7 追加:野木町 那須塩原市(9/29追加)
赤色の非公開 13→11 追加:上三川町 
 アンケートのご回答の中で、今年中に大田原市が公開予定で、今後塩谷町も公開するとのことです。嬉しいこととして、このように行政に呼び掛けることで公開の重要性を知っていただき、改善してくださる行政がある事です。

②事務事業評価を実施している団体にお聞きします。
事業評価の作成方法を教えてください
(例:エクセルのフォーマットに全部手入力)

〇エクセルのフォーマットに全部手入力
〇担当課が作成した評価シートを基に、内部評価により事務事業を評価
〇指定のフォーマットを使用し事業実施課が前年度の事務事業の結果を記載
〇事務事業に係る推進シートを四半期ごとにとりまとめ、議会、町民アンケート、外部検証委員会による検証を行い、各課にフィードバック
〇システム と一部エクセル により作成
〇事業担当課において事業評価調書を作成し、事業が紐づく施策の目標達成状況等と併せて外部評価を行う
〇行政総務課にて作成した評価シートを、各事務事業所管課にて記載しています。
〇事務事業評価シートを使用して、担当者が作成
〇「重点プログラム」及び「分野別計画」の各施策に設定されている指標に
 より、毎年の達成状況を算出している。

※ある議員に聞いたら、大金が掛かるので事務事業評価の公開は出来ませんと言われたことがあります。茨城県那珂市の行政職員は、エクセルにフォーマットを作り、手入力で2日もあれば作れると言ってました。納得です。自分が1年間おこなってる仕事ですから、メモをとり、会議を行い、分析し、企画・申請し、領収書を記入してるのに、日々行ってる自分の仕事が何日もかかるわけないじゃないですか?小山市は毎年25事業くらいですが、エクセルにフォーマットを作り手入力で書きます。佐野市も1500事業を皆エクセルに手入力だそうです。
 事務事業評価システムが数千万円などなど議会で言ってる自治体職員の方がいますが、それ無駄じゃねー?

 総務省は「統一的な基準による地方公会計の整備促進」を行っており、デジタル庁では「事務事業評価システム」も可能だと言ってます。人口減少でいずれ自治体の再統合も進むと思います。ある程度事務事業評価等の書式の統一も必要なのかなとも考えます。そうすれば、一部指標を考える手間も省けるし、全国の統計をとり比較し、類似自治体や近隣自治体との比較をすれば効果が見えやすいと思います。
 毎年沢山の法案が作られますが、地方行政はそれらの法律から作り出される義務的な事業が殆どです。もし全国で統一的なシステムになったら、政府が行う事業は効果が無いことが直ぐにわかって良いのじゃないかとさえ思ってしまいます笑笑

③事務事業評価をHP上に公開してる自治体の方にお聞きします。
事務事業評価をHP上で公開していますか?URLを。

公開してます:野木町 佐野市 宇都宮市 益子町 鹿沼市 那須町 小山市 栃木市 
公開無し:大田原市 足利市 塩谷町  

※問い合わせの文字数が限定されている自治体にはこちらの質問は省きました。塩谷町は今後公開、大田原市は今年公開する予定です。

④事務事業評価をHPに未公開または一部のみの公開の自治体は、その理由を教えてください。公開してる場合はURLをお願いします。

回答自治体無

⑤令和1年度事業実施分~令和5年度事務事業実施の状況等と決算額についてお伺いします。
事務事業評価実施数 HP公開数 廃止数 統合数 コスト削減額 決算額  (統合件数は、実施した件数で統合することになった事務事業評価すべての件数をお願いします。例3つの事業を1つにまとめる場合は、統合が3つになります)

1⃣
2⃣
3⃣
4⃣
5⃣
6⃣
7⃣
8⃣

⑼2により作成した資料の公表数R3年度160 R4年度133件 R5年度108件
⑽年度から令和3年度までの廃止は1件、統合は0件。
令和4年度からは事務合理化及び外部の視点の導入の観点から総合振興計画に統合
⑾事務事業評価シート は公開していませんが、事務事業が紐づいた基本施策評価表及び単位施策評価表を行政評価として公表しております。見直し事業や廃止事業、コスト削減額については公表しておりません。
⑿令和3~5年度について現在各課で調製中 廃止・統合はありませんでした。コスト削減は把握なし
決算額は R1=53億9051万 R2=71億9576万 R3=69億5437万
R4=69億163万   R5=83億9274万(庁舎建設あり)
⒀令和元年度から3年度までは、前総合計画に基づき、総合計画掲載事業を対象に、主要約80事業、その他約200事業で実施しており、そのうち主要事業のみ総合政策課で管理していました。HPには公開していません。
 廃止数、統合数は0件、コスト削減額及び評価を実施した事業全体の決額は算出していません。
令和4年度は、現行第8次総合計画に基づき、約80事業を対象に実施しており、全ての調書をHPで公開しています。
 廃止数、統合数は0件、コスト削減額及び評価を実施した事業全体の決算額は算出していません。
令和5年度は、現在実施中です。
⒁財源が明記された詳細な事業内容が書かれた事務事業評価シートは、公開しています。
毎年度の事業の見直し廃止とコスト削減額の公表は、行っておりません。
⒂なお、コスト削減額は算出していません。
⒃評価シート等は以下のHPに掲載。コストについては削減額ではなく、実績の記載となります。
⒄財源が明記された詳細な事業内容が書かれた事務事業評価シートは、公開しています。毎年度の事業の見直し廃止とコスト削減額の公表は、行っておりません。

 
 ※事務事業評価等を行っている自治体でも、コスト削減を意識し事業の統廃合件数を意識して行っているわけでは無いとわかりました。
 昭和・平成の時代と違って今は行政サービスもアナログでは成り立ちません。行財政経営が必要であり、マネージメントが必要です。
 行政の皆さんのお働きが評価される為には、実施した政策が成果を上げたものや時局が変わって終わった事業は廃止し、効果の薄い事業や惰性で行ってる事業は類似の事業と統合し時機を見て廃止するなどして、件数を可視化することも重要だと思います。そして1円でもコスト削減し、これから必要になる事業のために貯えることです。その事業の統廃合件数やコスト削減額は、行政職員の評価の1つでもあると思います。どうぞ、胸を張って統廃合件数とコスト削減額を住民に公開してください。市長は行政職員の仕事の実績を誇るべきです。


⑥廃止した事業は何ですか?(公開していれば、そちらを優先して)


〇令和4年度 新年賀会開催事業 自動交付機運営事業 さのまるの家維持管理事業 三毳山大文字焼き開催支援事業 保育士宿舎借り上げ支援事業
〇令和2年度 幼稚園終焉奨励費補助金 大規模建築物耐震改修等補助金
宇都宮市医師会看護専門学校運営費補助金 食肉衛生検査業務 
観光情報発信強化事業
〇生きがいデイサービス事業 勤労者宅地及び住宅資金貸付事業
〇電子図書館導入事業費
〇子どもフェスティバル事業、野外研修センター管理運営事務、
放射能健康診査事業費、地産地消推進事業費、国民体育大会事業費。
〇花火大会補助事業 マラソン大会事業
〇回答困難
〇廃止した事業はありません
〇事業評価の廃止は検討していません。
〇HPの○○〇をご覧ください

他自治体の廃止事業を参考に、自分の自治体も同じような事業のシートを見て内容を確認してみたいと思いました。

 

⑦事務事業評価の記載で大変だと感ずる点は具体的にどこですか?

〇評価の指標等の設定が難しい事務や、シートを作成することに馴染まない事務があること。
〇客観的評価の担保
〇毎年度の事業の実施状況を踏まえ,適切に評価するとともに,市民の皆様に伝
〇事業数が多く事業評価の作成業務全体に時間がかかっているため、通常業務の負担となりすぎないよう、評価業務や様式の見直し、効率化が必要と考える。
〇事業内容に対し、 その事業の目標の達成に向けて どのように業務を改善するか、その改善によりどのような効果が 期待されるかを予測して改善計画を考える必要がある点 が難しいと感じております 。
〇質問の意図が、“評価を受ける者が評価シートへ記入する際に大変だと感じる点”である前提で回答しさせていただきます。記述者から、成果指標の設定や活動指標との因果関係の説明に苦労するとの話を聞いています。
〇特に廃止については、庁内外に利害関係者がいるため、踏み込んだ結論を出しづらい。
〇各施策における指標の設定や評価方法。
〇評価が主観的にならないよう、客観的な視点を維持することが重要である。また、評価結果をどのように次の施策に活かすか。評価だけで終わってしまうのではなく、具体的に改善し、実行に移すことが求められる。
〇異動したばかりの職員が評価をする際には、前年度担当と連絡調整を図るなど評価に時間を要するところ。
〇既存事業において、利用されている方がいる場合、中々事業廃止に
踏み切ることが難しいと思料しています。
〇評価するための指標化・数値化、目標設定が難しいです。公共事業ゆえに効果が測りにくく評価しづらい点があります。
〇事務事業評価の担当課として、事務事業評価の結果に実効性を持たせることが課題と感じていま
〇住民サービスに直結する事業の縮小や廃止は、住民や関係団体、議会から必ず反対意見もあり、職員としても抵抗があります。DXを中心とした国民全体の意識改革が必要です。

※行政職員の方、皆さん悩まれてるんですね。一生懸命やればやるほど悩まれますよね。
 事業の廃止や統合そして見直しのポイントが分からない理由は、その事務事業に慣れていない人がいる事、評価そのものが難しい事業もあるという事、評価そのものよりも利害関係者への忖度で評価できない事がわかりました。つまり、お気持ち指標で、指標の根拠が明確ではない、定量的に書いていない、見直し統廃合のポイントが書いてない事などが理由ではないでしょうか?
 例えば「よい 普通 わるい」とか、幸せだと感ずる人、良いと思った人というのは客観的ではありません。お気持ち指標では判断が混乱するという事です。現状その事業はどのような状況で、原因はなんで、事業の対象者は誰で、その人たちがどのような状況になれば改善したと言えるのか、正しく理解し、数字で指標を決めることができれば判断はさほど難しくは無いと思います。所内に利害関係者がいても、数字で示されていれば何も言えないはずです。最終的な判断は上司であり組長なのですから。
その、現状認識は統計学を応用すると助けになるのではないでしょうか?

 以前自治体の講演会があって、内容はとても良いのですが、毎回多くの高齢者が聞きに来られます。その時は不登校児の「認定NPO法人 フリースペースたまりば」の方のお話なのに高齢者が8割で、なんかおかしいなぁーと思っていたら動員で来られた方達のようで、でも目標人数は達成してることになるのです。講演会の客層の写真や、目的や年齢などアンケートを取っていれば、そのような事に気づき講演者、場所、日時などの対策が取られる可能性があったと思います。もっとも、気づいていてもそれでよいと思っていれば改善はされないのでしょう。本当にいろんな意味で勿体ないです。

⑧民間企業の評価は株主や消費者のご意見、あるいは商品の購入数等で決まりますが、事務事業評価の場合、行政内部の評価を住民に公開する必要があると思いますか?

〇必要性に鑑み、内部評価の結果を質問3のとおり公開しているところです。
〇住民への説明責任があると考えるため、HPに公表を行っている。
〇思う
〇必要があると考え公開している。
〇本市では、市民に対して透明性のある行政運営を実現 することを行政評価実施の目的 としており、 公開する必要があると考えています 。
〇あると考えるため、公表 しております
〇記載に関しては、現状、特段の課題はありませんが、随時見直しを図っていきたいと考えています。
〇市政の透明性確保の観点から、評価結果を公開することが望ましいと考えます。
〇必要があると思います。


これは質問の内容が下手でした。
事務事業評価シートの下の方に書かれる行政職員による「1次評価」が必要かという意味でした。しかし、事務事業評価が必要かと理解され必要だとご回答されたんだと思います。それと、行政の方にとって、自己評価を加えるのが当然と思っているのかもしれませんね。自治体によっては、事務事業調書や事務事業マネージメントのように自己評価のないシートを公開している自治体もあるんですけどね。
 

⑨外部評価の公表時期と次年度に反映させるためにどのような工夫をしているか具体的に教えていただけますか?


〇外部評価の公表は3月に行っており、外部評価を行う場合には、予算要求前に実施するようにしていた。
〇外部評価は実施していません。
〇公表時期 8月頃
〇次年度に反映させるためにどのような工夫をしているか 「総合計画実施計画」の策
〇町民アンケートの結果は6月、外部評価委員の意見を記載した推進シートは9月に公表している。すべての意見等を職員にフィードバックし業務改善に努めるよう促している。
〇事業費と事業内容の見直しや廃止についてはHPに公表している。
〇市ホームページへの公表時期は、例年11 月 です。
評価結果を次年度に反映するための工夫としては、総合計画で掲げた施策を具体的に実施していくために毎年度見直しを行う 「 実施計画 」 の 作成 時 、評価結果を踏まえ て 翌年度の 事業内容の検討を行 うよう指導するとともに 、 実施計画の 内容を 予算 に 繋 げています。
〇外部評価の公表については、毎年度10月末 ごろ行ってい ます 。次年度への反映については、次年度の事業の実施に当たり、行政評価の結果を鑑みて事業内容の見直し等を行ってい ます 。また、実施計画を策定するに当たり、翌々年度の事業内容にも反映させています 。
〇事業の廃止や見直しに当たっては、市民 への 影響を 検証 しながら進めるため、慎重な調査と判断 が必要になることと、市民の皆様の理解を得る必要 がありますので、時間を要することがあります 。
〇評価結果については、全てHPで公開しています。
公表時期については、決算の確定や外部評価等の手順を踏んだ後に公開しています。事業への反映については、次年度に限らず、改善できることは随時改善を図っています。
〇当該年度の予算要求に間に合うように、評価のスケジュールを決定しています。
〇以下の目的のとおり、事務事業評価を実施しています。
 1.町民満足度の高い成果志向の行財政運営を実現すること。
 2.経営資源の効果的な活用及び適正な配分をすること。
 3.町政に関する透明性を確保すること。
 4.職員の意識を改革し、政策形成能力を向上させること。
次年度の予算編成の前に事務事業評価を行うようにしています。
〇やはり次年度予算に反映させるよう当初予算作成前の時期に行っております。

※現在は決算が終わるとすぐに事務事業評価を公開する自治体が増えてきました。9月議会の予算決算委員会に間に合うようにとのことだと思います。
最近は議員による事務事業評価を行う議会もあるので、さらに間に合うように早め公表してるのだと思います。

⑩その他、ご意見がありましたらお願いします。

 何件かご記入いただきましたが、上記の該当箇所に入れました。

 ま と め

 今回のアンケートで、エクセルフォーマットに質問を書いて送った自治体と、問い合わせの字数制限で質問を減らした自治体とがあります。今後は、事前にメールでメルアドをお伺いして、質問状を添付してお送りしご回答お願いするのが良いと思いました。

 事業の統廃合数とコスト削減額への意識が殆どないことや、指標や評価の記載で悩まれるポイントをお聞きできました。
 その中でも利害関係者への説明は大変なんだろうなと思いますが、過去職員の方はどうされていたのでしょう?他自治体職員の方はどうされているのでしょう?問答集は作成してないのでしょうか?類似事業は無いのでしょうか?とりあえず、統合して細々と維持するのが良いのではと思いますが、いかがでしょうか?ごね得は許せないですよね、税金ですから。
 昔育ち盛りの子供3人いて、母子家庭で貧乏で保険料払えないと窓口に相談言ったら、上司が出てきて間髪入れずに払いなさいと言われました。どこに相談してくださいなどと優しい言葉もなかったです笑笑。

 地元自治体の事務事業実施数がここ3年間で38事業増え統廃合はゼロでした。ネットで近隣自治体の統廃合件数を調べても殆ど分かりませんでした。
 当市の最上位計画の第二次総合計画は2016年~2025年度で、2026年から第三次総合計画が始まり現在策定中です。市長の議会答弁や報告会をお伺いしてると、一般会計でいくつもの学校や公共建築物の建て替えや修繕、市役所周辺と3駅周辺の開発事業、2つ目の産業団地造成、市役所職員の働き方改革による増員、などなど沢山の大型箱物事業や、病院連携や、福祉関係の充実を図っていくそうすので、一体いくらかかるんだい!って突っ込み入れたくなるほどの大型事業が展開されるようです。
 今回このアンケートを取らせていただいた目的は、減税と規制廃止を実現するための行動として、1つは事務事業評価の公開自治体を増やすことです。2つ目は、コスト削減や統廃合について行政の方が評価するうえでネックとなることなどお伺いしたかった。3つ目は、市政懇談会で新しい事務事業評価と総合計画のご提言をしたいので根拠の材料を得るためでした。

 益子町の四半期ごとの事務事業評価の記載は、民間企業では当たり前で、戦略的に行政経営するという姿勢が見え素晴らしいと思いました。ただ、同じ文言が重複して多くの字数で書かれているので、財源の記載をする事と、コスト削減を意識し明瞭に書いた方が良いのではと思いました。でなければかえって重要な記載を見逃すことになるのではと。

 那須町の事務事業評価一覧は、149事業のうち24個も統廃合の事業で、ほんと気持ちがいいです。急激な物価高騰の影響も大きいかと思いますが、効率的に統合していくのは大事だと思います。逆に、お気持ちで行ってる事業が少ないからきちんと選別できるのだと思いました。
 
 那須塩原市は事務事業棚卸を実施してるのですが、一覧公開のみで財源が掛かれたシートの公開は有りません。事務事業を行っているのに、地元議員に地元の方が公開を要望してもなぜ公開が出来ないのでしょうか?事業の統廃合数やコスト削減額はきちんと堂々と公表されていて、これは素晴らしいと思いました。
 
 鹿沼市については市のサイトから行財政の情報は得られず、鹿沼市議会佐藤誠議員に依頼し議会で事務事業評価についてご質問していただきました。お陰様で今年8月に「事業評価調書」が公開されました。今後は議員の方による事務事業評価も行っていただけたら、コスト削減を意識した鹿沼市になると思います。
 大田原市の行政の方も今後公開の方向で考えていると、1年半前電話で話されました。そしてアンケートの回答で、今年公開予定とお聞きしました。塩谷町も今後公開予定とのことです。皆さんが一生懸命されたお仕事なのですから、堂々と公開していただきたいです。

 最後に、減税と規制廃止にご興味のある県民の皆様は、地元議員のかたにこちらの投稿を見せていただいて、公開してない自治体は公開を、コスト削減を意識してない自治体にはコスト削減を、議会で事務事業についてご質問していただけるよう要望してみませんか?是非ともお願いします。



以上です。

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