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つきとうずとてぬぐいと

■つきとうずしおの関係をもとにてぬぐいをつくったこと

 「つきとうずがつながっている」ということを発見したことで、世界的に見ても珍しい自然現象だとわかりました。さきほどの記事でも書いたように、私が以前働いていたうずしおクルーズには島外・国外からたくさんの人が「一度は見てみたい」と観光に訪れます。その方たちがお土産に持って帰りやすく、誰かに見せたくなればいいなと思い、てぬぐいにすることにしました。

 このてぬぐいは、つきの満ち欠けとうずしおの大きさの関係を表しています。単純に満月と新月だから大渦、半月だから小渦というデザインにしたわけではなく、実際にデータで確かめた結果を参考にしています。2024年4月~5月、さまざまな自然の条件が揃えば、てぬぐいのデザインどおりに満月と新月の日は大渦になり、半月の日は小渦になりました。そのあいだのつきの満ち欠けとうずの大きさも実際に予測されたものに合わせてデザインしています。

■てぬぐいをどんな思いでつくることになったか

なぜてぬぐいにしたのか。という質問について考えてみたのですが「淡路島でてぬぐいをデザインする人や、てぬぐいを贈り物にする人と出会うことが多かったから」という答えが一番しっくりきました。自由にデザインができて、使い方もいろいろ。ハンカチにしたり、布巾にしたり、テーブルに敷いてみたりとアイデア次第です。私には2人の娘がおり、長女が0歳のころは、肌触りの良いてぬぐいで甚平をつくりました。そのてぬぐいもプリントではなく、今回デザインしたてぬぐいと同じ注染でした。洗うほどに味が出て、長く使えました。このてぬぐいも引き出しにしまうのではなく、どんどんつかってもらいたいです。日々の暮らしに溶け込むことを願っています。

注染のてぬぐいで作った甚平


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