【ダヤンのおいしいゆめ】メンヘラと共依存のお話
どういうわけか息子のお気に入り…
きままな猫のダヤンが軽度メンヘラのばくに取り憑かれて共依存に陥った挙句ばくが発狂して別れる話(身も蓋もない)…ファンタジーの皮をかぶったメンタル的怖い絵本です。
なぜか自宅にあって、3歳息子の最近のお気に入り。読んでる私は正直怖いのだけど、ほぼ毎日読み聞かせリクエストされています。
きままな猫のダヤンは、お昼寝が好き。
でもわちふぃーるどの仲間たちは遠慮を知らない自由な連中で、昼寝を邪魔しに来てしまう。
そこに、夢を食べるばくが現れる。ダヤンの夢を気に入ったばくは、ダヤンの昼寝を守るために、生活の世話をするようになる。
しかし、ばくの束縛が徐々に強くなっていき…
という話です。
年齢と経験で見え方が変わる
子供のうちだと、
ばくがかわいそう、ダヤンは冷たい、ばくが鬱陶しい…
といった、「どちらかの肩を持つ」ような感想になるかもしれません。「うざい母親」とか「身勝手な彼氏」の話かと思うかもしれません。
でも、実はこれ、人との距離感の話です。
よく見ているとダヤンも、ばくを「こいつやばい」と感じて以降、その影から逃げようともがきつつも…共依存そのものの行動をとっています。
安堵と喪失感を感じさせるラスト(別れ)の描写は、身に覚えのある者には非常に重苦しいものでした。
大人になってから読まないと(もしくは、ある程度メンヘラに苦労した経験がないと)この共依存には気付けないと思います。
息子もいつか理解するかな?
あの人の「好みの女性」像が…
最近結婚して、マンションにコンシェルジェが不法侵入していた「あの人」、
好みの女性像を
健康で、明るくて、感情の起伏が少ない。料理が好き(あなたのために、とかじゃなくて自分が料理好き)な人
と言ってたのは割と知られた話です。
なんていうか…どういうタイプの女性に苦労したか何となく見える気がするなあって。
多才なイケメンは生きてるだけで恨まれやすいのかもしれないね。
投稿日 2016.05.28
ブックレビューサイトシミルボン(2023年10月に閉鎖)に投稿したレビューの転載です