時の流れ
妊娠中の迷信のようなもののひとつ
男の子はおなかが前に出る
女の子はおなかがあまり目立たない
これは古くから言われていて知っている人も多いのではないでしょうか。
息子のからだを洗いながら、妊娠中のことを思い出していた。
息子は今、右足の指を骨折していて、一人での入浴はとても危なくて。
私が付き添うようにしています。
洗面器に座ってもらえばいいかと思ったのだけど。
お風呂用のいす、買いました。100円ショップで。
すべり止めすごい。安定感が違うのですね。
お風呂で息子のからだを洗いながらふと。
この子がおなかにいたとき、母親に介助してもらっていたことを思い出した。
妊娠8か月くらい、切迫早産のため実家で過ごしていました。
双子の妊娠、とにかく大きなおなかでした。
ある日、背中を洗う母が笑うのです。
左はすっきりしているけど、右は丸っこい背中の形をしていると。
前からはパンパン、大きなスイカにしか見えない。
本当に破裂しそうなおなかで。
迷信の検証もしようがないのだけれど。
後ろはよくよく見ると違っていたらしい。
母によると。
迷信のとおり、
すっきりした左側には息子。
丸っこい右側には娘がいました。
とはいえ、母のほかに後ろ姿をまじまじと確認した人はいないから
どんなふうに見えていたのかしらと気になるところだけれど。
このおもしろい話の登場人物である、子どもたちが
今目の前にいるのもなかなか不思議ですよね。
時の流れに少しさびしさを感じられる歳になりました。
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