「九伝」ばってん少女隊〜全曲レビュー②
皆さん、おはこんばんちは。
私が推し事しておりますアイドルグループ「ばってん少女隊(ばっしょー)」が2024年11月13日、ニューアルバム「九伝」をリリースいたしました!
ひゅ〜〜ひゅ〜〜、ドンドンドンドン、パチパチパチパチ〜!
(①よりパワーアップ😆)
「九伝」全曲レビューを綴っております。
全2回のうち、今回がその②です。
その①はこちら
収録曲レビュー②
私の感想・想い入れ、そのほか楽曲情報について、全曲レビューを綴っています。長くなるので、5曲ずつ2回に分けて書いています。
これ以後も、聴き込んで感じたことやイベント・ライブ等での感想など、順次追記して行きたいと思います。
※曲名のすぐ下の解説は全て→公式サイトより引用しました。
ではでは始めましょう。
又してもゆこう友よ、次を目指し😉
06.サニー・サイド・スリープオーバー
作詞,作曲,編曲:ウ山あまね
イミフ過ぎる歌詞
この「サニスリ」は、たしか9周年ライブで新曲として初披露されたと思います。
最初聴いた時の印象は、軽くて明るい曲調なんだけど、歌詞はまるで意味不明😆
♪夜を保つような柱あふれる部屋で待ち合わせ
♪鹿の骨の罅も
♪500個もあるのに足りないこと
♪鏡より照らせたらいい
それが後に、↑上の公式解説にもあるように「天岩戸伝説」が基になっているというのを読んで「なるほど」と納得。
天岩戸伝説とは、子どもの頃から何かにつけて目や耳にしていた有名な話ですよね。
世の中を照らす太陽神である天照大御神が、暴れ者の建速須佐之男命の暴挙に怒って天岩戸に引きこもり、世界が闇に包まれてしまいます。そこで、なんとかアマテラスを外に出そうと八百万の神々が集まり、様々な儀式を行います。
その話に出てくるエピソードや、天岩戸のもとにある高千穂神社が、この歌詞の基になっているのです。
歌詞の意味
♪柱あふれる部屋
=三毛入野命(天皇家の祖・神武天皇の兄)をはじめとする10柱の神を祀るのが高千穂神社。
神様は「◯人」ではなく、「◯柱」と数えるんです。
♪鹿の骨の罅
=儀式の一つとして、雄鹿の肩の骨で占いをします。この占いは「太占」といって、骨を焼いて罅の入り方で吉凶を判断するのです。
♪500個もあるのに足りない
=玉造りの神・玉祖命が「八尺瓊勾玉」(=八咫鏡・天叢雲剣と共に、日本神話の「三種の神器」の一つ)を500個作ったとされています。
♪鏡より照らせたらいい
=天宇受賣命が岩戸の前で踊り、八百万の神が大喝采してるのを聴いたアマテラスが岩戸を少し開け「何を騒いでいる?」とウズメに聞くと「貴方より尊い神が現れたのです」と鏡を差し出します。
鏡に映る自分をその尊い神だと思ったアマテラスは、もっとよく見ようと岩戸をさらに開けると、隠れていた大力の神・天手力男命(※)が重い岩戸を全て引き開けてアマテラスを外に出したのでした。
※書き忘れてました😆
ももいろクローバーZが、そのものズバリ「天手力男」(アルバム「バトル アンド ロマンス」収録、2011年7月27日リリース)という曲を歌っています!
以上、Wikipediaほかネット検索を元にしましたので、ご興味のある方はどうぞ😉
神様の連投
その①「ureshiino」のところでも書きましたが、我が日本を建国した神々の物語が盛り込まれているのは本当にエモいです。私は日本神話が大好きですから😉
ちょうど2024年第4クールに放送されたドラマ「全領域異常解決室」は、日本神話の神々が現代に転生しているというお話で、「ureshiino」の豊玉姫、この曲のアメノウズメノミコトや、スサノオノミコトも出て来て、ホントに面白いドラマでした😆
あすろう隊員の解説記事
また、その「ureshiino」でも引用させて頂いた、あすろう隊員がこの「サニスリ」についても解説記事をアップされています。
私がイミフメだと思ったフレーズだけでなく更に深読みした内容ですので、ぜひ読んでみて下さい😉
LIVE動画
↑こちらは、やはり現場でご一緒する「あひる隊員」が、2024年11月1日カンボジア・プノンペンのイベントに出演した際の撮可動画をアップされていますので、引用させて頂きました😉
ウ山さんの「ウ」
この曲の間奏で「ウ」って入るのが大好きで、そこんとこ「来るぞ来るぞ〜」と待ち構えて、一緒に「ウ」って言ってます😆
出先でヘッドフォン聴きながら、街なかであろうと電車の中であろうと(爆)
これってメンバーに割り振られて誰かが言ってるのかなと思ったんですが、ライブを見る限り音源のようです。
クリエイターが「ウ山あまね」さんなので、ウ山さんの「ウ」なのかな〜?😆
07.あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜
作詞:Rachel(Chelmico) 作曲,編曲:PARKGOLF
公式MV
爆上がりの新曲発表
この曲は2023年7月28日ミュージックカードおよび配信シングルにてリリースされました。(c/w「BAIKA」)
その前年(2022年10月19日)に、九州各県をテーマとした楽曲満載のアルバム「九祭」を発表していましたので、新曲が熊本の童歌がテーマという情報が入ってきた時は、もうテンション爆上がりでしたね!😆
誰もが知っている童歌
「あんたがたどこさ」
といえば、
「かごめかごめ」
「花いちもんめ」
「通りゃんせ」
「ずいずいずっころばし」
「ねんねんころりよ」
など日本の「伝承童謡」は数々ありますが、それらと並ぶ有名な童歌ですよね。
正式な題名を「肥後手まり唄」というように、それが九州を題材とされているのは、我々九州人にとって誇りに思える要素です。
異説あり
ところがです😅
この曲が熊本で生まれた童歌ではない、とする研究家も少なからずいるとされています。
発祥地は武蔵国川越藩(埼玉県川越市)とする説で、熊本から戊辰戦争(1868〜69年※)に出兵して来た兵士に「どこから来たの?」と問い掛けた子どもとのやり取りが基になっているというものです。
(ご興味ある方はこちらをどうぞ→wikipediaより)
※「戊辰戦争」とは、起こった年の十干十二支が「戊辰」だったから。
今年も十干は戊ではなく甲ですが、干支は辰年。
愛ちゃんと理子ちゃんは、辰年生まれ(2000年)の年女です😉
因みに、十干十二支は他にも使われていまして、好々爺Q、じゃなかった(笑)、高校野球の聖地「甲子園球場」は、十干十二支の一番最初「甲子」の年(1924年)に作られたので、この名前が付いています(豆知識)😉
九州の醤油
↑上のMVは、九州の醤油メーカー「フンドーキン醤油」でロケが行われました。
ばっしょーちゃんはその後も、同社のイベント「フンドーキン起業祭」(2023年10月21日)に出演したり、今年もイベントへ出演していまして、深いつながりを持てていますね😉
MVの中に出てくる看板に「大分醤油協業組合」とありますが、ここはフンドーキンや他の醤油メーカーが出仕し、醤油工場を運営しています。
醤油を作るにはまず「もろみ」を製造しなければいけないんですが、もろみは大きな樽で手間暇をかけないと製造できません。小さなメーカーではその費用をかけるのは大変なので、協同で出仕して工場を建てているのです。
全国では1000社以上の醤油メーカーがありますが、そのうちキッコーマン、ヤマサ醤油など大手5社で全醤油製造量の半分以上を占めています。
しかし、九州では組合を作ってもろみの協同製造を行う県が多く、地域の中小企業もそれによって生き残っています。特に福岡県では100社以上のメーカーがあり、地元民に愛される醤油を作り続ける環境が整っているのです。
甘口醤油がソウルフード
九州の醤油は、この曲のタイトルにあるように「甘口」です。私も子どもの頃から食べ慣れていますので、甘口醤油がソウルフードです。
東京単身赴任中の今、関東の醤油はしょっぱ過ぎてたべられません。ですから、福岡の実家近くにある「ヤマタカ醤油」を取り寄せて持ち歩いています😉
以上、醤油についてのレポートでした(爆)
(曲のことほとんど書いとらんやん!草)
08.ヒナタベル
作詞:A夏目 作曲,編曲:Taro Ishida
公式MV
このMVの可愛ゆさは、尋常じゃないですね(笑)😆
メンバー一人一人に見せ所があります😍
「今宵はヒナタの」考察
ばっしょー初のクリスマスソングは、季節とは真反対の「日向」の国・宮崎県が舞台です。
「今宵はヒナタ(日向)のジングルベル」
というキーワードがタイトルの由来ですが、これについては面白い考察があります😉
昨年末に行われた、年末公演での話。
参戦記レポ「ばってん少女隊 年末公演〜今宵はヒナタのジングルベル〜 参戦記 その②」(リンクは→こちら)にも書いていますが、盟友隊員のふくみみんさんが、こうおっしゃっています。
「年末公演のタイトル、『今宵は』とは夜のはずなのに、『ヒナタの』と言っている。この矛盾は、松田聖子さんの『小麦色のマーメイド』の『わたし、裸足のマーメイド』と通じるものがある…」
ね、面白いでしょう!?
詳しく読んでみたい方は、ふくみみんさんのレポをどうぞ😉(→こちらから)。
可愛い衣装、だけど…
この曲、衣装もほんと可愛いんです😍
ただ、クリスマスソングの衣装なので帽子や付け袖はモコモコのフェイクファーなんですけど、↑このノースリーブは冬に着るには寒いでしょうね〜(笑)😆
メイキング動画
この↑メイキング動画も、彼女たちの可愛ゆさ満載です。
メンバー同士の、普段からの仲の良さを垣間見ることができます。
私は今は東京単身赴任中ですが、福岡を拠点に働いていた時は九州全県にお得意様がありましたので、各県へ出張に行っていました。
九州は、7県ともにそれぞれの魅力がありますが、宮崎は本当に「明るい」というイメージで、大好きな土地です。
鬼の洗濯板や青島神社にも何度も行ったことありますので、見慣れた場所にばっしょーちゃん達がいるのはホントにエモいです😆
しかし、ばっしょーちゃんたちは絶対「晴れ女」揃いですね。野外ライブやイベント、こういうMVロケとかで雨に降られたことは、まずないんじゃないかな😆
09.BAIKA
作詞:おかもとえみ 作曲,編曲:PARKGOLF
おかもとえみさん
この曲は、なんと言っても歌詞がサイコーですぅー!😍
作詞を担当したおかもとえみさんは、↑の解説にもある通り「フレンズ」というグループのボーカリストで、作詞作曲を担当しています。
プロフィールはこちら→Wikipedia
※因みに、このページの「ディスコグラフィ→楽曲提供」の欄に「BAIKA」がなかったので、私が追記させていただきました😆
古語の言い回しがエモい
私は学生時代を通して文系でしたので、この歌詞の古語の言い回しは大好きです。
特に好きなのはサビの展開。
♪最愛の日々に髪飾りを
♪春夏秋冬も煌めくよう
♪年中無休 咲いて
♪かなしからん Girl's life
♪梅花みたいに
♪楽しみ尽くそう
♪風が吹き荒んでも
♪強く強く立ち並ぶのさ
♪進め進め光さす空
♪咲いた 咲いた いと清らなり
「かなしからん」という言葉は、一見「悲しくない」という意味なのかなと思ったんですが、調べてみて意外でした😆
これは「愛しい、愛する」といった意味なのです😉
吉田兼好著「徒然草」の第百四十二段に出てきます。
この後にも「徒然歩く」というフレーズが出てきますので、おかもとさんも徒然草がきっとお好きなんでしょうね。
このフレーズ、
「愛すべき少女の時代を梅花みたいに楽しみ尽くそう」
と表現するため、「強く強く」「進め進め」といった繰り返す言葉をたたみかけ、最後に
「咲いた 咲いた いと清らなり」
で締めるこのセンス!
おかもとさん、グッジョブです!
そして忘れてはならないのが、パーゴルさんのメロディに、ピタリとハマっている点。お2人の才能が見事に融合した、素晴らしい一節だと思います。
国博通り
↑先ほど書いた「徒然歩く」という言葉が出てくるのが
♪国博通りを 徒然歩く
というフレーズです。
国博通りとは、実際にある道路の名前です。
太宰府天満宮の最寄り駅、西鉄太宰府線終点・太宰府駅を降り、改札を出て正面の突き当たりを右に行くと、両側にお土産店などが立ち並ぶ賑やかな参道となります。
国博通りは、改札を出て右裏手の方へ歩いていくとある、別の通りです。
太宰府天満宮の裏手東側に建つ「国立博物館」へとつながる道路なので、この名前がついているんですね。
賑やか参道とは正反対にお土産屋さんなどは全くありませんので、人混みに揉まれることはなく「徒然歩く」という表現がぴったりの静かな通りです。
「こくはく」という音を耳で聴くと、「告白」とイメージできます。
想い人がいる方はぜひ、この「国博通り」を徒然歩きながら告白してみる、っていうのもロマンチックかもしれませんね!😉
振り付け動画
↑こちらは、DDブロガー“あらいみかん”さんの動画です(2023/07/29 ダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場)。
推しカメでなくグループ全体を撮られていますので、振り付けフォーメーションがよく分かるナイスな動画です😉
10.でんでらりゅーば!feat.Daoko
Produced by GuruConnect作詞:Daoko 作曲:GuruConnect,Daoko 編曲:GuruConnect
Daokoさん天才
Daokoさんは、私の女房が長崎出身なので、アルバム「九祭」に収録されている長崎縁りの楽曲「和・華・蘭」をクリエイトしてくれた時から、凄く親近感を感じています。
ですから、その①「でんでらりゅーば!」のところでも書きましたが、また長崎の童歌からインスパイアされた楽曲を手掛けてくださり、ますます親密度が高まった気がします。
更に更にです。この「九伝」ではまたまた「でんでらりゅーば!」の新ver.にフィーチャー参加してくれて、もうテンション爆上げです。
ソロパートのエモさ
冒頭の
♪でんでらりゅうば…
のフレーズに続いて入るソロパートのエモさと言ったら、もう筆舌に尽くしがたいですね!😆
このフレーズ、全体を通した印象はアイドルを推すヲタクの気持ちを歌ってくれてるような内容です。
♪でんでらりゅーば
♪出られるならば
♪出ていくけれど
♪出られないからさ
♪いかない いけない
♪超えてもいいかな?
♪ぼくの気持ちは至ってクリーンです
なんて、ライブやイベントに参戦できるか、できないかの気持ちを表現してくれてるな〜と思ったら、
♪お家にいるのも好きだけど推し活好き
と、そのものズバリの表現も出てきて嬉しくなります。
またまた日本神話のネ申
その他のパートでは、このアルバムを通して登場する日本神話の神様がまたまた登場します!
♪Freedom 求め踊り明かしてくれる
♪クイーン・ドール さながら
♪アメノウズメノミコトみたいな Vibes
↑「サニスリ」のところで書いた、天岩戸からアマテラスをおびき出す役目を担ったアメノウズメノミコトは、八百万の神々の前でダンスを踊った、正に「クイーン・ドール」でした。
そしてラストの大サビ前。
♪語らう 祈り給え踊り給え魂の歌を
♪巫女たちが舞い拓く
♪浄土でのフェス企画担う
♪未来のほうへ 光のほうへ
♪いこうぜ
九州に伝わる神々の「巫女」たち=ばってん少女隊が、現代の浄土で歌い踊る姿を表現しているこのエモさ!
♪いこうぜ
という力強い言葉そのままに、これからもばっしょーを引っ張って行って下さい。
お願いしますね、Daokoさん!
あすろう隊員の解説記事
「ureshiino」「サニスリ」で引用させてもらった解説記事を書かれたあすろう隊員さんが、この「でんでらりゅーば!」についても見事な解説記事をアップされています。
↑この記事の中に出てくる「黄泉返り」伝説の話を読んで思い出したんですが、昔観た映画に「黄泉がえり」というのがあります。
草彅剛さん主演、今は亡き竹内結子さんがヒロインを演じた映画で、その名の通り死んだ人がよみがえってくるという内容です。
この映画は梶尾真治の小説が原作ですが、梶尾氏が熊本県出身・在住ということもあり、その小説と映画の舞台となっているのが熊本地方なんですね!
「でんでらりゅーば!」に「黄泉がえり伝説」が隠されていた、その同じタイトルの小説・映画の舞台が九州・熊本だった…。
ただの偶然なんですが、私がよく言う「必然の偶然」みたいな気がして、不思議な縁を感じました。
お囃子コール
「でんでらりゅーば!」で一番感謝したいところは、長崎のお祭り「長崎くんち」で使われるお囃子を歌詞に盛り込んでくれているところです。
「よいやー!」
「もてこい!」
「しょもやー!」
ここはですね、隊員さん達にもっとコールしてほしいんですよ。
↓こちらに詳しく書いていますし、TikTokのコール動画も貼っていますので、ぜひ観てみてください😉
ナマDaokoさん
Daokoさんは、2024年4月の「ureshiino春ツアー」最終日のZepp Hanedaで、GuruConnectさんと一緒に対バンライブに参加してくれました。
この時が初のナマDaokoさん(笑)だったんですが、その美貌と歌声に魅了されてしまいました。
詳しくは、こちらをどうぞ↓
それでは。
また長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
これが2024年の投稿納めとなります。
また来年も、よろしくお願いいたします!
また逢えるから、こう言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDESTINY!