「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」鑑賞記
皆さん、おはこんばんちは。
公開中の映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」を観てきましたので、その感想を書いてみたいと思います。
※記事内の情報や画像は主にWikipedia及び公式サイトを参照しました。
※ネタバレを含む部分にはそれを明記しますので、目次から「ネタバレ終了」へジャンプしてください。
「ガンダム、降臨す」
↑ブライト艦長の声でタイトルコール風にどうぞ😆
私は、アカウントの自己紹介にも書いている通り「1stガンダム世代」です。ガンダムシリーズ第1作のTV放送をリアルタイムで観ました。
と言っても、第1話から観ていた訳ではなく、初めは放送していること自体も知りませんでしたが…😅
しかぁし!(草)
その出逢いは正に劇的なものでした😉
第1作の「機動戦士ガンダム」、所謂「1stガンダム」は、1979年4月〜80年1月まで全43話が放送されました。
放送開始年は、物語中の「宇宙世紀0079(ダブルオーセブンティナイン)」の下二桁と同じなので、忘れることはありません。
この年、私は福岡の高校を卒業し、東京の専門学校に通うため上京。よって、バタバタしていたためこのアニメの存在を知りませんでした。
ところが、夏休みに帰省して友達の家に遊びに行った時、たまたまつけていたTVに、この「1stガンダム」が流れていたのです。
時に1979年 8月18日。この日の放送は忘れもしない第20話、サブタイトル「死闘! ホワイト・ベース」の回でした。
1stガンダムをご覧になった方ならおわかりの通り、この回はランバ・ラルが特攻をかけてホワイトベースに侵入し、あと少しで落とせるところまで迫ります。
しかしそこで、主君ジオン・ズム・ダイクンの側近だった頃に世話していたダイクンの娘アルテイシア・ソム・ダイクン(セイラ・マス)に出会い、彼女が敵方の連邦軍にいることに動揺して銃弾を浴びてしまったため、
「戦いの中で戦いを忘れた」
と自決してしまうというストーリーでした。
私と友達は放送中、それまでの他愛もないおしゃべりを忘れ、一言も喋らずに食い入るように観ていました。
終わった後、
「お前、このアニメ知っとう?」
「いや、知らん」
「なんか、すっごかアニメやない?」
「うん、すごか!」
と、それまでの回を観たことはないので物語設定とか背景も全然分からないのに、これまで観てきた数多のアニメとは全く別物であることを、2人とも肌で感じていました。
そこから最終話までは毎週欠かさず視聴し、まだパソコンはもちろん携帯さえない頃でしたから、本屋に行ってアニメ雑誌「アニメージュ」(前年の1978年創刊)などで、見逃し回のストーリーや物語設定の情報を必死でかき集めました。
そこから、宇宙に移住するコロニーの設定とか、異星人や悪人に立ち向かうこれまでの子供向けアニメとは一線を画した、コロニーが独立戦争を仕掛けるストーリーとか、ロボットの名称がモビルスーツだったりとか(普通の宇宙服「ノーマルスーツ」との使い分けがカッコよかった!)、レーダーの機能を無効化してモビルスーツ対モビルスーツの接近戦を理論化するミノフスキー粒子の設定とか、それはそれは細か過ぎるほどのこだわりに、
「こ、これはスゴいアニメだぞ!」
と、のめり込んで行きました。
本放送時はそれほど視聴率も高くなく、52話の予定が43話で打ち切られるなど、あまり評判にはならなかったんですが、再放送時は専門学校の同級生や後輩と共に食い入るように夢中で観ていましたし、ジワジワと話題になって行きました。
また、モビルスーツのプラモデル「ガンプラ」が発売されるとこれが一大ブームを巻き起こし、この私も何体作ったか数え切れません。
ただ、さっきも書いた通りその頃は携帯なんてありませんでしたから、自分の作ったガンプラの画像は全く残っていませんが…😅
1stガンダムにハマった私は、続編の「Zガンダム」「ガンダムZZ」までは全話観ていました。
しかしそれ以後は、就職して仕事が忙しかったり、1stガンダムの印象が強すぎる後遺症のようなものが出て、新作のTV放映版や映画版はほとんど(ってか全く😅)観ていません。
※1stガンダムの再編集映画3部作は、もちろん観に行きましたよ😉
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さて、ここからは映画「GQuuuuuuX -Beginning-」の内容を微妙にネタバレしていきますし、本編の感想部分は盛大な(草)ネタバレとなりますので、未見の方はご注意ください。
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【ネタバレ注意】
「GQuuuuuuXの影」
では、それなのになぜ今回の「GQuuuuuuX」だけは観に行こうと思ったのか…。
それは、Xでこんなポストを見かけたからです。
私も最初は、何のことかサッパリ分かりませんでした。
ですが、このポストへのリプを見たり、そこから辿って行くとこれがどうやらガンダム新作映画のことらしいというのが分かって来て、しかも「1秒で」という意味がどうやら1stガンダムを踏襲しているらしい、というのが分かって来ました。
それがことごとく高評価だったので、
「なら、いっちょ観に行ってみるか」
と思い立った訳です。
そこでチケットをアプリで予約して会場へ向かいました。
ネット予約する時もけっこう空きが少なく、会場入りしてみても、満席とは行かないまでも前から3列位しか空いてなかったです。
入る時に無料で配布された冊子です。
中身は未見の方の楽しみのために伏せておきます。
「1秒破壊命令」
さて、本編が始まると…
↑先程の方がポストされていた「1秒で」という意味がハッキリと分かりました。
1stガンダムのオープニング映像。
今は亡き永井一郎の声が耳に蘇る、
「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって既に半世紀…」
あのセリフが、あのBGMと共に流れて来たのです。
その後の、サブタイトル「Beginning」の後ろで流れたBGM「チャチャチャーン!」にも小さくガッツポーズ!😆
しかし。
ここからの展開は、1stガンダムのストーリーとは少しずつかけ離れて行きます。
連邦のモビルスーツ&新戦艦建造計画「V作戦」を察知したシャアが、サイド7に来るところまでは一緒。
しかし、コロニー内の偵察にはシャア自身が赤いザクで乗り込んで行き、なんとアムロが乗るはずだったガンダムに搭乗してしまうではありませんか!😆
「5倍以上のエネルギーゲインがある」
と、アムロのセリフをシャアが言うのはエモかった!
オマケに、ガンダムはおろか「木馬」(戦艦ペガサス=ホワイトベース)の鹵獲にも成功してしまいます。
従って、部下の暴走によって作戦に失敗した本編での、
「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを…」
の名セリフもなし!😆
「翔べ!赤いガンダム」
ガンダムを手にしたシャアは、覚醒し始めたニュータイプの能力を活かし、サイコミュとビットを搭載した「赤いガンダム」に乗って宇宙を疾駆します。
「モビルスーツをカタパルトで射出するなんて、連邦も面白いことを考える」(←このシャアのセリフ、1回観ただけなので正確じゃありません)
と言いながら、
「シャア、行きまーす!」
じゃなくて(草)、
「シャア、出るぞ」(←これも不正確😆)
って言いながら飛び出すのも面白かった。
「ニュータイプ、シャリア・ブル」
1stガンダムではもっと重要な役回りを担ってたはずなのに、放送短縮のためたった1話しか登場しなかったシャリア・ブルが1stのリベンジとばかりに(笑)、シャアとバディを組んで戦果を上げていくのもエモかった!
2人は、モビルスーツ2機一組で敵を倒すMS戦術「M.A.V.」を生み出し、それが「GQuuuuuuX」本編の主人公であるマチュ(アマテ・ユズリハ)が身を投じていくクランバトル(クラバ)へと繋がっていきます。
「時が、見える」
ジオン軍vs連邦軍の戦いも終盤に突入し、連邦軍は宇宙要塞ソロモンをジオン配下の月面都市グラナダへ落下させようとする「ソロモン落とし」を決行します。
この戦いの中、シャアは敵の中に妹のアルテイシアの影を感じるのと同時に、はたまたララァかと思われるような光の渦を見て、
「時が、見える」
と呟き、赤いガンダムのサイコミュが暴走(ゼクノヴァ※)したことによってソロモンの一部が吹っ飛んで軌道を外れ、ソロモン落としは失敗に終わります。
※この設定は、エヴァの「セカンド・インパクト」を思い起こさせました。
これ以後、宇宙での拠点を失った上、グラナダ殲滅に失敗した連邦軍はジオン軍に休戦締結を申し出て、1stガンダムとは全く逆に「一年戦争」はジオン軍の勝利で終結するのでした。
「マチュ、覚醒」
導入部のストーリーが終了すると、そこからは主人公マチュとその周囲の人物が絡み、マチュがクラバのエースとして覚醒する様子が描かれ、TV放送版アニメの導入部となっていきます。
この映画後半部分の感想は、印象に残ったところだけかいつまんで。
まず、主人公マチュを演じた、声優の黒沢ともよさん。
アニメとか声優に詳しくないので全く知らなかったんですが、昨年観ていた「葬送のフリーレン」では、魔法試験を受ける2級魔法使いエーデルを演じていました。
このマチュ役では、敵と相対する時の
「うぉーーーーーー!」
という叫び声の迫力は凄かった!
次にクラバの戦闘シーンで、米津玄師の主題歌「Plazma」がBGMとして挿入され、全く違和感なく盛り上げていました。
物語本編に主題歌や挿入歌をBGMとして使うのが上手いのは、やはり新海誠監督でしょう。「君の名は。」や「天気の子」を観た時、こんな演出もあるんだと感動したのを覚えていますが、それ以降のアニメや映画でも多用されるようになりましたね。
1stガンダムTV本放送の戦闘シーンで「シャアが来る」がBGMとして流れた時は、違和感しかありませんでしたが(草)。
しかしそれは、それまでのアニメでそんなBGMの使い方をされなかったからであって、言ってみればそこら辺りもガンダムは時代を先取りしていたのかも…😆
「ハロ、好々爺Q、大好き」
あと、これだけは書いておかない訳には行きますまい。
ボール型ロボット「ハロ」のことです😉
なんせ私は、このnoteを筆頭に全てのSNSでプロフィール画像を「ハロ」にしておりますので…😆
ちなみにケータイのホーム画面は、一番好きなモビルスーツ「ドム」です😉
プロフィール画像のハロは、ピンク色をしています。
これはもう3年ほど前になりますが「ガンダム・ファクトリー・ヨコハマ」へ行った時に購入したものです。
何色かあったんですが、推しメンアイドルのメンバーカラーがピンクだったのでこの色にしました😆
その時のレポはこちら↓
1stの頃から、推進装置もないのにぴょんぴょん飛び回ったり、人の言葉を解する機能(今で言うならAI)を搭載していたりと、物語世界に登場するロボットでは最高の性能なんじゃないか?(草)との笑い話があったりしました😆
GQuuuuuuXでは↑帽子を被ってるのが可愛くて、更に戦闘シーンでその帽子をマチュが被ってる↓のも可愛かったです😍
「必見!アニメ本放送」
映画「Beginning」がこれだけ面白かったですし、映画で残った謎の数々も気になります。
例えば、消息不明になったシャアの行方は?
例えば、アムロやララァなど1stガンダムの主要人物は登場してくるのか?
例えば、シュウジ・イトウが描くララァのきらめきのようなグラフティの意味は…?
などなど、その伏線が回収されるであろうアニメ本放送も必見です!
「観よ、とガンダムが言っている」😆
楽しみです!
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【ネタバレ終了】
「音楽:照井順政」
最後に一つだけ書いておきたいことがあります。それは音楽を担当した照井順政さんのことです。
彼のことは、“てるりん”と呼ばせて頂いております😉
てるりんは、ハイスイノナサ、およびsiraphというロックバンドのメンバーとして活動していますが、音楽プロデューサー・作詞家・作曲家・編曲家・ギタリストとしても多方面で活躍しています。
アイドルグループ「sora tob sakana」(2020年8月に解散)のプロデュースもしていましたので、アイドルヲタクならご存知の方もいらっしゃるでしょう😉
私がてるりんのことを知ったのは、私が推し事しているアイドルグループ「私立恵比寿中学(えびちゅう)」のアルバム「エビクラシー」で「春の嵐」という楽曲を提供してくれた時です。
この曲は、エビクラシーの中でも私のお気に入りNo.1の曲になりました。
それをエビクラシーの全曲レビューに書き、Xの照井さんの垢にコメントすると、それにてるりんから直々にリプがあったんですよ!
更に、えびちゅうの特典会でそのことをメンバーの真山りかちゃんにも報告することができました😉
そんなこんなで、てるりんのことは大好きでしたので、このスタッフクレジットをエンドロールで発見した時は、本当に嬉しかったです!😍
ご興味のある方は、こちらからどうぞ↓
てるりんとのやり取り
真山りかちゃんとの特典会レポ
という訳で。
5000字超えの長文を最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDESTINY!