「ふぁん」全曲レビューその⑧ 12曲目
皆さん、おはこんばんちは。
長らく時間を置いてしまいましたが、昨年10月28日にリリースされましたばってん少女隊、ばっしょー3枚目のオリジナルアルバム「ふぁん」全曲レビュー、再開します。
あと残り2曲となったところで、私のイチ推しメンだった星野蒼良ちゃん、そららのグループ卒業、芸能界引退が発表になってしまいました。
2021年3月28日、渋谷「TSUTAYA O-EAST」でのライブがラストステージとなります。ラストを精一杯努めてくれると思いますので、精一杯応援して送り出してあげたいと思います。
それでは「ふぁん」全曲レビューに参りましょう。
「ふぁん全曲レビュー その⑧」
マガジン「ふぁん」全曲レビュー
前回までのレビューは、↓こちらのマガジンで
4分で分かる「ふぁん」全曲視聴ティザー映像
それでは。
音楽の真髄を極めた訳でもなく、専門家でもない私が、ただ単に曲の感想を述べるだけのブログですが、どうか最後までお付き合い頂ければ幸いです。
12. Over
(作詞・作曲:金子麻友美、編曲:大沢圭一 / 5週連続リリースシングル)
今回は12曲目の「Over」です。
そららが卒業発表したあと、レビューで残っていた曲が、まるでそのそららに向けたものであるかのような2曲となってしまったことに、何か運命的なものを感じてしまいました。
Overの意味
「Over」という言葉には、この曲の歌詞を読みますと、
♪重なってゆく音と
♪重なってゆく時間
♪ありがとう
♪この気持ち届くように
♪重なって届くように
♪もっと もっと
とあるように「over=重なって、越えてゆく」という意味があります。
しかし、その他にも「ゲームオーバー」と使う時、それは「終わり」という意味になるんですよね。
まさに、そららが芸能活動を終えてしまうという、ファンであった私にとっては哀しい現実と符合してるかのように感じてしまいました。
改めて、歌詞をじっくり読みながら聴いてみると、そららのパートで
♪一人一人の音で作るメロディ
♪重ねよう
この部分がいいですね!
そのあとに続く、
♪一緒に見た景色は
♪一緒じゃないかもしれない
♪それでも
♪違うからこそきっと
♪重ねたくなるんだよ
これも、一緒に歩いて来た「仲間」に対する想いが籠っています。
重なった事実
この曲はタイトル部分にありますように、アルバム発売前の5週先行リリースシングルとして発表されました。
その時から「良か曲やね~」と思って聴いていたんですが、「そらら卒業」という事実と「重なって」しまったことによって、さらに意味深い曲として残っていくはずです。
♪一人だけど
♪一人じゃない
♪想いよ届け 声よ届け 歌よ届け どうか届け…
この曲を聴くたび、きっとそららのことを想い出す…
それは間違いないでしょう。
絶妙なアレンジ
この曲のアレンジがまた、いいんですよね。
足踏みのようなパーカッションとハンドクラップで始まる前奏から、アコースティックギターと鉄琴とで奏でられるシンプルな伴奏が素晴らしい!
そして、所々に挿入される「ウインドチャイム」の音が効果的です。
ウインドチャイムって、ご存知ですか?
名前は知らなくても、
こんな形の楽器で、下がっている金属の棒を撫でるようにかき鳴らすと、「シャリリリーン」と響く音は、必ずどこかで聞いたことがあるはず。素敵な音ですよね。
使われている楽器は、たったこの4つだけ。このアルバムでは、10曲目の「Dear My Blues」でも編曲を担当している大沢圭一さん、グッジョブです!
奏でるハーモニー
アレンジ面では他にも、メンバーのコーラスが素晴らしすぎて、
「みんな歌が上手くなったな~!」
と、感心してしまいました。
特に好きなのは、ワンコーラスが終わったあとに入る、
♪さあ歌おう さあ歌おう
♪Lalalaさあ Lalala歌おう
♪Let's sing along,Let's sing along
この3つのパートが重なる部分です。CDをレコーディングした時にコーラスがハマるのは当たり前と言えば当たり前なんですが、↑上の動画を観ていただくと分かる通り、ライブでも音を外さずしっかりとハモっています。
いやぁ、ホントに、メンバーの進化に脱帽です。
楽曲提供者
作詞・作曲の金子麻友美さんは、このアルバム制作アーティストの大半がいるハイキックエンターテインメントの所属です。
2015年にソロアーティストとしてデビューしますが、わずか1年余りでライブ活動を休止。外部への作品提供に完全に主軸を置き、名実ともにプロの職業音楽家となりました。
提供した楽曲は、アニメ「斉木楠雄のΨ難」の主題歌(今や鬼滅で大人気の声優、花江夏樹さんのシングルデビュー曲)や、ばっしょーちゃんの他にも多くのアイドルグループ(たこ虹、ロッカジャポニカ、あゆみくりかまき、桜エビ~ずなど)に楽曲提供されています。
また、私の仕事とちょっと関係しているんですけど、『かけがえのない君』(2014年)という曲は、新生姜でお馴染み岩下食品(栃木県)の、岩下の新生姜Sing&Playコンテスト、第一回グランプリを受賞しています。(情報は全てWikipedia参照)
それでは。
最後までお付き合い頂き、ありがとーございました。
次回、全曲レビュー最終回と「まとめ」をアップしたいと思います。
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny!
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