ETFと普通の投資信託との違い
はじめに
最近、ETFという言葉をよく聞きます。
ETFは投資信託らしいのですが、普通の投資信託と何が違うの?と疑問に思ったので調べました。
結論
ETFは株式と同様に1口単位で購入できるため、少額から投資ができます。
一方、普通の投資信託は最低投資金額が設定されている場合が多く、比較的高額な初期投資が必要になることがあります。
その他の違い
取引の仕方
ETFは、株式市場でリアルタイムに取引されます。
普通の投資信託は1日1回の基準価格で行われます。取引注文は、市場が閉じた後に処理され、その日の終値で取引されます。基準価格がどうやって決まるのかについては後述します。
手数料
普通の投資信託よりも、ETFのほうが売買手数料や運用管理費用が比較的安いです。
価格設定
ETFは市場の需要と供給に基づいて価格が設定されます。ETFの価格は1日を通じて変動します。
普通の投資信託は、一日の終わりに基準価格が計算され、その価格で取引されます。
基準価格とは?
基準価格について、具体例で考えます。
シナリオ
・あなたが「A投資信託」という投資信託を購入したいと考えています。
・今日は5月30日で、東京証券取引所が午後3時に締まります。
投資信託の流れ
1.注文の提出
あなたは、5月30日の午前10時に「A投資信託」を10万円分購入する注文を出します。
2.注文の受付
投資信託の注文は、ファンドマネージャーによって午後3時まで受け付けられます。
あなたの注文もこの時点で受け付けられますが、実際の取引は市場が閉じた後に行われます。
3.基準価格の計算
午後3時に市場が閉じた後、ファンドマネージャーは「A投資信託」が保有するすべての資産価値を計算し、その日の基準価格を決定します。
例えば、5月30日の「A投資信託」の基準価格が1口あたり5000円に決まったとします。
4.取引の確定
あなたの購入注文は、この5000円の基準価格で処理されます。
10万円分の注文なので、あなたは20口(100,000円÷5000円)を購入することになります。
5.注文の処理
あなたの取引は、5月30日の終値基準価額で確定され、翌営業日(5月31日)に反映されます。
そのため、あなたの購入分がポートフォリオに反映されるのは5月31日になります。
ポイント
基準価額は市場が閉じた後に計算されるため、リアルタイムの価格変動に基づくものではありません。
また、投資信託の購入や売却は、その日の基準価額で行われるため、注文を出した時間に関係なく、その日の終値で取引が確定します。
つまり、投資信託の取引は一日一回の基準価額で行われるため、株式やETFのように市場が開いている間にリアルタイムで価格変動に対応して売買することはできません。
結局どっちがいいの?
ETFと普通の投資信託は、それぞれ異なる投資スタイルや目的に応じたメリットとデメリットがあります。ETFはリアルタイムで取引できる点や低コストが魅力ですが、短期的な価格変動や流動性リスクがあります。一方、普通の投資信託は簡便さがメリットですが、取引の柔軟性や透明性に欠ける場合があります。投資家のニーズや投資目標に応じて、どちらが適しているかを選ぶことが重要です。
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