ワキガのニオイを消す方法 4

(読了目安7分)

◎ワキガは遺伝するの?


生まれつきワキガのニオイを身体から発している赤ちゃんはいません。



ワキガそのものが遺伝するのではなく、

「アポクリン腺が多い」

「アポクリン腺から出る汗が多い」

という体質が遺伝するだけです。



ですから、両親がワキガでも、「これは遺伝だから」とあきらめることなく、衛生に気を使っていれば、ワキガのニオイを出さないことはできます。
※もちろん両親もワキガのニオイを出さないことはできます


アポクリン腺の量や、出る汗の量が多くなるほど「ワキガ率」は上がります。
また、太めの体型だと、脇の下や股間の汗が増えやすく、原因菌は繁殖しやすくなると思います。
ですから、太めの体系が遺伝するという意味では、ワキガになる確率の高さは遺伝すると言えます。
しかし太めであっても、そしてアポクリン腺が多くても、原因菌がいなければワキガにはなりません。
「太めの人やアポクリン腺が多い人は全員ワキガ」というわけではないんです。


少数ですが、ワキガのニオイが強い人の中には、皮膚表面の原因菌がアポクリン腺を逆行し、アポクリン腺の内部で繁殖していると思われるような症例もあるそうです。
(このあたりは専門家でもはっきり答えが出ていないようです)
もし体内のアポクリン腺そのものが原因菌の棲みかになってしまったら、摘出手術が必要かもしれませんが、これは少数で、例外的な数だそうです。


仮にこの症例でも、「アポクリン腺の量が多い」という遺伝はあっても、生まれつき原因菌に侵された状態のアポクリン腺を引き継ぐわけではないので、遺伝とは別だと言えます。



ワキガのニオイがする赤ちゃんが産まれないのは、産まれた直後はワキガの原因菌に感染していないからです。
たとえば両親にいくら虫歯があっても、赤ちゃんに生えてくる歯に虫歯菌が感染しなければ、虫歯にならないのと似たようなことです。
虫歯がある両親の子どもが虫歯になりやすいなら、それは、その家の生活習慣が虫歯になるような生活習慣だったり、虫歯になりやすい歯を受け継いだからです。


たとえば、虫歯がある大人が口に含んだものを子どもに与え続け、歯磨きもいい加減なままなら子どもは虫歯になるでしょうし、両親が気をつけても、虫歯のあるおじいちゃんやおばあちゃんが自分が噛んだものを孫に与えてしまったら、虫歯の原因菌が孫に感染し、孫も虫歯になるわけです。
(虫歯の原因菌とされる「ミュータンス菌」が100%虫歯の原因というわけではないようです)


「遺伝」という考え方で言えば、ワキガになりやすい体質、たとえばアポクリン腺が多い体質や、肥満体質は親から子へ遺伝するかもしれませんし、虫歯なら、虫歯になりやすい歯質、たとえばエナメル質や象牙質が平均より柔らかく、歯の再石灰化が平均より粗くゆっくり進むとか、唾液の量や成分が、他人より口内菌の殺菌や洗浄に不向きだったりする体質などは、遺伝するかもしれません。


しかし、何度も書いているように、「原因菌」がいなければ、ワキガも虫歯もないんです。
ですから、「ワキガは遺伝する・虫歯は遺伝する」ではなく、「ワキガになりやすい体質は遺伝する・虫歯になりやすい体質は遺伝する」ということです。


原因菌を自分の身体で繁殖させなければいいだけのことです。
ワキガの遺伝について、子どもはなんの心配もいりません。



◎マスターの個人的な意見


ワキガと恋愛の関係について、マスターの個人的な意見を少し書きますね。


日本人の10人に1人ぐらいはワキガだと言われています。
実際、マスターが400人と共同生活をした経験でも、常にワキガのニオイがする人は30人に1人ぐらい、汗をかくとニオイが出てくる人は10人に1人ぐらいいるという印象です。
細かく記録しているわけではないですが、ワキガが目立つ人がいるのは事実で、「10人に1人がワキガ」という数は大きく外れていないように感じています。


たとえば自分がワキガではない男性は、ワキガの女性と付き合うことや、まして結婚となると消極的だと思います。
短期間付き合うことはできても、次第にニオイが苦になり、離れていくパターンも少なくないはずです。
しかしそれは、女性がワキガのニオイについて自分からなにも触れず、隠そうとしている場合に限られるかもしれません。
もしマスターが独身なら、たとえ女性がワキガの人であっても、ワキガのニオイを消す努力をオープンにしている人、つまり「愛する努力を続けている人」であれば、恋愛対象になります。
マスターにとっては、「ワキガについて一緒に考えることができる」、これが大切だからです。


ワキガは男性を遠ざける一因になりますが、結局はワキガだけが原因ではなく、ワキガによるストレスで行動が消極的になったり、常に不安になってしまい明るく行動できないことも、男性を遠ざける原因だと思います。
明るい性格で、顔も体系も美しい女性がワキガだと、これまた幻滅しますが、その女性が積極的にワキガを退治するための行動をしていれば、きっと恋愛対象になります。
同じワキガなら、明るく振舞うこととニオイを消す努力を続けること、この二つができていれば、その人は輝いています。



◎なりたい自分になる


「なりたい自分にならなければ、愛を信じることができない」。

この話は以前から何度も書いているものです。


自分に自信を持てないと、仮に男性からいくら「愛してるよ」と言われても、「ホント? 証拠を見せてよ ホントは浮気してるんじゃないの?」と男性を疑い、常に不安がぬぐえません。
不安がぬぐえない人生では、人生を楽しむことはできませんから、「なりたい自分」にならなければ結局愛を信じられず長く愛されることはありません。
なりたい自分になれたとき、「愛してるよ」という男性の言葉を信じることができるわけです。


また、このnoteのダイエットマガジンでは、「今は理想の自分じゃなくても、理想の自分になるための努力をはじめた時点で、あなたは輝いている」という話もしてきました。
ですから、今は理想の自分じゃなくても、「努力をする」と決めた時点で、その人の内面は一歩成長したことになります。


なりたい自分に近づくための努力を「続けること」が大切なんです。


さて、ワキガのニオイに苦しんでいる人が、勇気を出して自分のワキガのニオイを他人に打ち明けたとき、「そんなに臭わないよ、ワキガのニオイは欧米では当たり前だよ、むしろ欧米ではワキガが好まれる文化もあったんだし、気にしなくていいんじゃない?」という声があったとします。
しかし実際、ワキガのニオイに苦しむ本人は、それで納得し、人生が明るくなるでしょうか。


むしろ、反論として、「私、確実に臭うわよ。それにここ欧米じゃないし。あんた自分がワキガになったらわかるわよ、私の気持ち」、こんなふうに思うかもしれません。


また、「気にしなくていいんじゃない?」という言葉を発した本人は、自分がもしワキガだったら、同じ言葉を自分に言えるでしょうか。
いざとなると、なかなか言えないはずです。


もうひとつ確認しましょう。
たとえば、あなたにはワキガのニオイがありますが、「私はワキガでいい、ワキガの人生を楽しむ」と自分に言い聞かせているとします。
そんなあなたは、もし1日でワキガのニオイを消せるなら、それでもワキガの人生を選ぶでしょうか。
ワキガの人生を選ぶならいいんです、あなたはきっと人生を楽しんでます。
しかし、ワキガのニオイを消したいと心の中で思うなら、あなたはまだ「なりたい自分」になっていません。
ですから、なりたい自分になる努力をしなければ、愛を信じることができないままの生涯を送ることになります。


「なりたい自分になる」・・・これを100%かなえるのはきっとムリです。
しかし、そのための努力は一生続けましょう。
「なりたい自分」が「愛」そのものです。


ワキガのニオイは、ほとんどの場合、少しの時間と手間、そしてこれまでの古い考え方や常識を乗り越える勇気があれば消すことができます。
ニオイを消したいなら、自分から行動し、研究し、努力してください。
たとえ今はニオイが消えないとしても、明るく前を向き、元気に生きるという「愛する努力」を続けてみてください。
愛する努力をすれば、愛は返ってきます。


「ワキガのニオイを消す方法」全4話、これで終わりです。
最後までありがとうございました。

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