男女の友情はあるの? <後編> 短編集
(読了目安10分)
「男女の友情はあるの?」
この疑問について、後編では以下の見出しに沿って書いていきます。
女性に向けた書き方になっていますが、男性が読む場合は男女を置き換えてみてください。
〇質問
〇本能の問題
〇彼は私を口説かない、それが「友情」よ
〇彼氏が元カノと飲みに・・・
〇結婚後
〇「我慢」や「あきらめ」は違います
〇疑問に思った時点で出ている結論
〇相手の彼女や奥さんに言えるか
〇意見が分かれる理由・・・その核心は性的魅力
〇肉体関係がなければ全て友情か
〇男として見ていない?
〇地球で二人きり
〇男女の友情があると言える条件
〇それでも男女の友情はある
〇まとめ
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〇質問
「あなたには、女性と同じように付き合える男性はいますか?」
この質問のニュアンスとしては、
「性を意識しない関係」
「性を超えた関係」
です。
上記質問に「はい」と答えた人は、以下の2つを考えてみてください。
1:その男性の前でメイクを落とすことはできますか?
2:着替えや風呂あがりに、その男性の前で下着姿でいられますか?
女性と同じ感情で男性を見ることができるなら、両方とも「はい」になるはずです。
女友達の前ではノーメイクでいることがあり、男友達の前ではメイクを落とせないなら、それは性を超えていない証拠です。
服を脱げないのも性を超えた関係ではありません。
おそらくみなさんは、合宿や旅行で共同浴場に入るときは服を脱ぐことができます。
幼児の世界では、みんなが裸で遊んでいても、男女の意識はありません。
もし男性の前で下着姿になれないなら、性を意識しているからではないでしょうか。
〇本能の問題
みなさんにとって、「彼氏」と「男友達」の違いはなんですか?
「肉体関係があるのが彼氏、そうじゃないのが男友達」、こんな答えが多いと思います。
では、人間の精神構造が、男女の友情が成立するようになっていたら・・・つまり、男女がセックスしなくても平気な精神構造だったら、人類の未来はどうなるでしょうか。
・・・
・・・そうなんです、人類は絶滅してしまいます。
「種の保存・本能・遺伝子・生物」などの視点から見れば、男女の友情は、ほぼ成立しないようになっています。
人類は増え続けていますが、これが、男女の友情が成立しないことの証明です。
生物学的に考えると、幼児同士のような子孫を残せない条件の男女なら、友情はありえるということです。
幼児が性別に関係なく裸で遊べるのは、その一例かもしれません。
同じように、高齢になるほど性を超えた友情があり得るとも言えます。
さらに書けば、受精と育成が全て「外側」で行われる時代になれば、セックスの必要がなくなり、「男女の友情」はあるかもしれません。
セックスレスでも子孫が増やせる時代が来るなら、「男と女」という概念ではなく、全て「人」となる可能性もあり、「性」という概念さえなくなるかもしれません。
いずれにしても、今の時代は、
「男女の友情は本能が許してくれない」
と考えて差し支えないと思います。
〇彼は私を口説かない、それが「友情」よ
二人で飲んでいるときに、自分を口説かない男性・・・
それを友情だと思っていませんか?
「男性が私を抱こうとしないのは友情があるからでしょ?」なんて思っている女性も多いかもしれませんが、この答えは「ノー」です。
年頃の男性が年頃の女性に手を出さない理由として
「これが友情」
「愛されているから」
「性別を超えた友情があるから」
などと解釈する女性もいますが、男性があなたを口説かないのは以下のいずれかの理由があるからです。
1:セックスの対象としてキープしておきたい
多くの女性の中から、いつでもセックスの対象にできるように、キープしておきたいという気持ちです。
そのために時々会ったり、連絡をとったりします。
2:女性に性的魅力がない
「抱きたい!」と思わせる性的魅力が女性にない場合があります。
「口説くにはリスクが大きい、引き換えるものが大きい」とも言えます。
これが、男性が女性を抱かない一番の理由かもしれません。
3:男性側に口説く勇気がない
セックスしたい気持ちを「我慢」している受身の男性というだけです。
そこには愛も友情もありません。
4:男性側が口説かれるのを待っている
自分から口説くこともできる男性があえて口説かないとしたら、肉体関係を持った責任を相手に押し付けるためです。
問題が起こったら「べつにオレは口説いてない・口説いてきたのは女の方」
と言い訳をします。
5:女性を安心させるための「仕込み期間中」だから
これは「不倫について」という投稿でいつか書きますが、安心させ、惚れさせるための「仕込み期間中」は、男性は女性を口説きません。
これはただの下心であって、友情ではないんです。
6:ヒマつぶし
一人でいるよりマシだと思ってそばにいるだけで、友情ではなく「利己」がベースになっています。
それに応じる女性側にも愛はないので友情ではありません。
上記のようなことを考えず、親友だと思っていた男性のペースに任せていると、思ってもみなかった方向に進んでしまうこともあるかもしれません。
〇彼氏が元カノと飲みに・・・
もし男女の友情はあると信じている女性がいるなら、彼氏が元カノと二人きりで飲みに行くのを認めることができますが、多くの女性が、それを嫌がります。
理由は、「男女の友情はない」と思っているからです。
〇結婚後
結婚後、主婦は女性の友達と二人で出かけることはありえますが、夫以外の男性と二人で出かけることはほとんどありません。
結婚を機に途絶える男女の付き合いなら、それは友情ではありません。
つまり、男女間の友情はないということです。
〇「我慢」や「あきらめ」は違います
「男女の友情」というのは、肉体関係がない友達関係をさしますが、だからと言って、当事者のどちらかが肉体関係を我慢していたり、「セックスしたいけど自分には脈がない」とあきらめていたら、それは本当の意味での友情ではないんです。
たとえば、浮気を「我慢」していたら、本当の意味での「浮気をしない」ではありませんよね。
「友情」についても同じで、肉体関係を我慢していたり、あきらめていたら、男女の友情とは言えないわけです。
「友情」ならば、女性同士と同じ気持ちでいられることが前提です。
〇疑問に思った時点で出ている結論
男女の友情について考えるのは、主に「男女の友情はないかもしれない」と思っている人たちです。
つまり、「男女の友情はあるか」と疑問に思った時点で、「ない」という答えは出ているわけです。
〇相手の彼女や奥さんに言えるか
仮にあなたが、彼女がいるA君、または奥さんがいるB君と二人で出かけるとして、その事実をA君とB君、それぞれのパートナーに伝えることはできるでしょうか?
もしできないなら、あなたとA君、あなたとB君の間に友情はなく、下心や、やましさがあるということになります。
〇意見が別れる理由・・・その本質は性的魅力
あくまでもマスターの主観ですが、これまでに数百人と話した結果、外見的に美しく性的魅力がある女性ほど、「男女の友情はない」と言う傾向があります。
男性は、性的魅力がある女性を口説きたがりますから、口説かれない女性は、その理由を「男女の友情があるから」とすり替え、「現実逃避」をしている場合があります。
人はみんな恋愛をしたいですから、口説かれたくない女性なんかいないんです。
「男女の友情」の有無について意見が分かれる理由の核心は、その女性の性的魅力の有無にあると言えます。
〇肉体関係がなければ全て友情か
男性から肉体関係を迫られないことが「友情の証」というわけではありません。
多くの場合、男性は性的な魅力を感じない女性には手を出しませんが、それは友情からではなく、「リスクが大きい」と感じている場合です。
望まぬ妊娠やストーカーなどのリスクを負いたくないからです。
〇男として見ていない?
親友とか友情とかを口にするとき、「私は彼のことを男として見てないんです」と言う女性がいますが、その女性が男性の前で服を脱ぐことができないなら、それは男性として見ているからです。
〇男女の友情があると言える条件
男女の友情があると言える条件は、あなたが女性同士の付き合いと同じようにふるまい、さらに、相手の男性もあなたと同じ感覚でふるまえれば、「男女の友情」と言えるかもしれません。
たとえば混浴温泉に行って二人で入り、「楽しいね!」と同性と同じような喜びを分かちあうことができる、などです。
これはもちろん困難です。
男女の友情が成り立つ条件は、とても少ないと言えます。
〇それでも男女の友情はある
それでも男女の友情はあると思っている人もいるかもしれません。
そんな人は、以下の視点からも考えてみてください。
「相手の男性の内面が女性」
最近かなりオープンになってきた「性的少数者・トランスジェンダー」などと表現される人は、一定の割合で存在しています。
たとえば相手の外見は男性でも、内面がそうではない場合、男女の友情が成立しているように見えるかもしれません。
〇まとめ
根本的な話として、人間を「生物」という視点から見ると、
「男女の友情はあってはいけない」
ということになります。
「私はあいつを男だと思っていないし、あいつも私を女だと思ってないよ」
「私たち、男とか女とか関係ないよね、友達だもんね」
と言っていても、結局のところ「性」の意識を超えられない人がほとんどです。
「男女の友情はあるか」というテーマに、「ある」という答えを出そうとするのは、会いたい男女が、会うための方便として、自分たちと周囲を納得させたいからだと言えます。
ですから、
「男女の友情はあるか」と疑問に思った時点で、「男女の友情はない」ということになるわけです。
また、迷ったときは、簡単な判断方法として、
「その人の前で下着姿になれるかなれないか」
これを、「男女の友情の判断材料」としてみてください。
下着姿になれないなら、それは性を意識しているからです。
あなたが長く愛されないなら、「男女の友情はない」ということを理解していないのも原因のひとつです。
恋愛が怖くて一歩踏み出せないこと、別れた男性に対するお情け、逆に、憧れの男性との縁を切りたくないなどという理由から「男女の友情はある」と信じようとすると、いろいろな歪みが生まれ、愛から遠ざかります。
長く愛される人になるには、自分も含め、男女の本当の気持ちを理解し、その上で愛を追い続けることが大切です。
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