子どものような大人にイライラすると
(読了目安4分)
「子ども」を相手に本気でイライラしている大人って、どう思いますか?
長く愛されると思いますか?
ムリですよね。
子どもを相手にイライラするというのは、自分も同じレベルだということです。
長く愛されるのは、大人の思考を持っている人ですから、子どもを相手にイライラする人は、長く愛されません。
では、「子どものような大人」を相手にイライラしている大人は、長く愛されると思いますか?
・・・やっぱり、長く愛されませんよね。
「子どものような大人」はもちろん長く愛されませんが、「子どものような大人を相手にイライラする人」も、長く愛されません。
多くの大人が「赤ちゃん」に対してイライラしないのは、なにも期待していないからです。
逆に、相手に対してイライラするのは、なにかを期待しているからです。
たとえば、
私を理解してほしい
そのぐらい自分でできるでしょ
大人なんだから常識的に考えてよ
私はそんなふうに言った覚えはない
勘違いしないでよ
そのリアクションはナシでしょ
もっと気を使ってよ
などです。
「大人であればこれぐらいできるでしょ」と、自分の常識を押し付けようとしてしまうわけです。
あなたが完璧ではないように、周囲の人も完璧ではありません。
ですから、自分の価値観を押し付けても摩擦が生まれるだけです。
マスターが、若い人たちと共同生活をしてきて感じることは、周囲に対して批判的な人でも、自分自身も同じようなことをしている、ということです。
そしてそんな人ほどストレスが溜まり、パートナーを批判するようになり、それでも周囲に対しては幸せなフリをし、結局精神的に疲れ果てているように見えます。
そうなってしまう原因は、他人に対して自分が理想とするリアクションを期待するからです。
肉体は、時間が経てば相応の成長をします。
しかし内面は、時間ではなく、なにを経験し、なにを考えたかで成長します。
たとえば産まれてすぐ暗闇に閉じ込められ、誰とも話さず30年間食べ物だけ与えられた人がいたとしたら、肉体は大人でも、しゃべることさえできないままです。
内面の大人度は、なにを経験し、さらにどう考えて生きてきたかで決まります。
ですから、世の中には、内面が子どものままの大人はたくさんいます。
相手が自分より年上だと、様々なことを期待してしまうかもしれませんが、たとえば、あなたが自分より年下の人から「完璧な大人」を期待されても困るように、あなたより年上の人が、なんでもできる大人とは限らないわけです。
事情は様々ですが、
「内面が成長していない大人もたくさんいる」
というのが現実です。
さて、「子どものような大人」を相手にイライラしている人は、長く愛されると思いますか?
無理ですよね。
まず、子どものような大人がいることを認めることができれば、イライラも少しはなくなります。
そしてさらに、自分もその人と同じではないかと考えてみてください。
多くの人が、「自分は正しい、相手がいけない」と信じていますが、少し離れたところから見ている人にとっては、「どっちもどっち」という場合が少なくありません。
人間の本質は、外見ではなく内面です。
あなたが、「本当の子ども」を相手にしてイライラしないなら、「内面が子ども」の人に対してイライラする理由はないはずです。
イライラするということは、「人間は外見が全て」と言っているようなものです。
◎まとめ
子どものような大人を相手にイライラするのは、
「外見の成長と内面の成長は比例しなければならない」
「私の考え方は正しい」
「あなたは私の期待に応えなければならない」
「人間は外見が全て」
などと考えていることが原因ですから、様々な意味で愛ではありません。
また、自分がそう言われたら困るはずですから、自分を否定することにもつながります。
子どものような大人にイライラするということは、長く愛されないということです。
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