超短編集3
(読了目安3分)
あなたは他人との価値観の違いにイライラしているとします。
では、もし全人類が自分だったらどうか考えてみてください。
80億人があなたと全く同じ価値観になりますが、あなたはきっと違う価値観を探し求めるはずです。
自分と違う価値観が自分を自分にしているとわかれば、違う価値観を認められるはずです。
「いちいち細かいやつ」と他人の細かさにイライラし、SNS上でその人をディスる人がいます。
しかしSNSのシステムは、細かいことをめんどくさがらず考え抜く人たちが作ったということを忘れてはいけないと思います。
世界中から「あなたは幸せよ」と言われても、あなたは幸せになれません。世界中から「あなたは不幸よ」と言われても、あなたは不幸になれません。あなたの気持ちを決めるのは、あなただからです。
自分の幸せに責任を持っていない親は、いつまでも子離れできず、子どもに「ああしろこうしろ」と指図します。
子どもに頼らないと自分の精神的安定を得られないからです。
自分の幸せに責任を持っている親は、子離れできていますから、子どもが困ったときや相談があるときだけ、全力で子どもを助けます。
世間体を気にする親は、成人した子どもが無職だということを嫌がり「仕事をしろ」と言いがちです。
しかし実力がない人間が仕事をすると、社会に迷惑をかけることになりかねませんから、仕事をしたくないなら親の言うことを聞く必要はありません。
親の人生は「子どものための人生」という側面もありますが、子どもの人生は「親のための人生」ではないんです。
離れていく彼氏を引き止めようとして「愛してる」と言うのは、別れたくない欲を満たすための「自己都合」です。
彼氏は離れていこうとしているわけですから、その女性は、それまでの時点で彼を愛していなかったんです。
愛は言葉では伝わりません。
愛とは、人の幸せを願う気持ちの「実践」です。
自分探しのため、海外に行って「約束の地」を探す人がいますが、「約束の地」があるとしたら、それはあなたの足元です。
土地はあなたを幸せにしてくれません。
あなたが自己責任で幸せになれるなら、あなたが立っている場所の全てがあなたにとって「約束の地」です。
世界平和のためにできることは、あなたが争わないことです。
「戦争反対!」と叫ぶなら、自分が平和を実践できていないといけません。平和活動とは、デモや抗議ではなく、まずはあなたが争わないことです。
「平和のための戦いを続ける」ということは、争い続けるということです。
「浮気をしない」というのは、「浮気できる人が、自分の意思で浮気をしない」ということです。
どう考えても異性から相手にされないような人が「私は浮気しない」と言ってもダメなんです。
また、浮気を我慢するストレスで三悪をしたり、食べ過ぎて太ったりしていてもダメなんです。
傷ついた人はゆっくり休んでください。
心の足を骨折したまま歩こうとすると、状況はもっとひどくなってしまいます。
進みたい気持ちや焦りをおさえ、ゆっくり休むことも「愛する努力」のひとつです。
「あの人、最低な人!」と心を乱されているあなたは、最低な人より最低なんじゃないでしょうか。
あなたが言う「最低な人」には、少なくともあなたの心を乱すだけの実力があるわけです。
本当に最低だと思っているなら、あなたは心を乱されません。
相手になにか期待しているのか、甘えたいのかもしれません。
職業や住む場所に幸せにしてもらおうとしても、会社が倒産したり、大きな災害があってその土地に住めなくなったりしたときに、幸せが遠ざかります。
仕事や場所に依存することなく、「いつどこにいて、どんな仕事をしていても、私は幸せです」と言えるようになれたら幸せです。
・・・