ケンカをしない強さ
(読了目安5分)
なにか悩み事などがあるとき、みなさんはどんな人に相談しますか?
きっと、
「その悩みを体験し、乗り越えた経験がある人」
に相談しますよね。
たとえば、
「彼氏とケンカをしないようにするにはどうすればいいか」
「平和に暮らすにはどうすればいいか」
こんな悩みがあるとき、ケンカをやめられない人に相談する人はいないと思います。
ということで、今回の投稿は、
「平和に過ごしたいなら、平和に過ごしている人に相談しましょう」
「恋愛や結婚を長く楽しく続けたいなら、ケンカをしない人に相談しましょう」
「ケンカをしない強さこそ、本物の強さです」
という内容です。
では始めましょう。
◎恋愛や結婚の相談をするなら
みなさんはケンカ(口論・口ゲンカ)を好んでやりますか?
もし選べるなら、誰だってケンカはしたくないですよね。
以前、恋愛や結婚のお悩み相談を聞く仕事をしている既婚女性、K子さんが、自分のサイト上で誇らしげにこう言っていたんです。
「私たち夫婦は、1時間以上ケンカ状態(口論)になることはありません」
1時間以上ケンカをしない・・・
「それはすごいですね! 素晴らしいことです!!」
・・・って違いますよね。
実際は、「それダメじゃん、ケンカしてるじゃん・・・」
です。
ケンカは、している時間の「長い・短い」の問題ではないんです。
もし「ケンカをする人生」と、「ケンカをしない人生」を選べるなら、多くの人がケンカをしない人生を選びます。
ケンカをするか、それともしないか、ここが大切なところなんです。
ですから、K子さんがケンカをしないなら、そのことを書いてもいいかもしれません。
しかし「1時間以上ケンカをしない」ということを誇らしげに書くのは、感覚が少しズレています。
「相手を理解するためにケンカは必要だと思います」、こう言う人もいますが、それはケンカをやめられない人の「言い訳」です。
または、ケンカをやめられない人の愚痴に対しての「慰めの言葉」です。
恋愛初期のころ、お互いが相手を理解しようと思っているうちは、ケンカになりませんよね。
やがて甘えが出て、「わかってくれ!(愛をくれ!)」と、自分を通そうと思うからケンカになるんです。
自分を理解してもらえないのは、相手の理解力の問題ではありません。
自分の「伝える力」の問題です。
わかってもらうだけの力がないわけですから、自分の力不足を反省することはあっても、相手を責めてはいけないんです。
もう一度確認しますが、大切なのは、ケンカの時間の長短ではなく、ケンカをしないことです。
「私たち夫婦はケンカの時間が短い」と自慢しているうちは、お酒を飲む人が、「私たち夫婦は少ししか飲みません」と、自慢げに言っているのと同じです。
ビールを1杯飲むか3杯飲むかの違いだけで、飲んでいることに変わりありません。
「1年間の戦争ならいいけど3年間の戦争はダメ」なんてことはないんです。
やっぱり戦争そのものがダメなんです。
さて、たとえ1時間であっても、ケンカをやめられない人は、ケンカをしない方法を知らないわけですから、平和な恋愛や結婚の助言なんてできるはずがありません。
できることと言えば、「ケンカに勝つ方法・言い負かす方法・相手を謝らせる方法・ストレス発散の方法」などの助言ですから、悪循環は止まりませんよね。
また、ケンカをやめられない人に恋愛や結婚の相談をしてしまうのは、相談をする側の知恵がないことも原因です。
実際、相談する相手を間違えてしまい、状況が悪化するという話はよくあります。
みなさんは、
「テニスを習うならテニスの実践者から習う」
ということは理解しているんです。
ですから、平和な生活について相談をするなら、平和な生活の実践者に相談しましょう。
そして平和な生活を望むなら、相談する相手を間違えない程度の知恵は身につける必要があります。
ケンカは、仲がいい証拠でもなく、相手を理解するためにあるわけでもなく、単に「自己主張」のためにやります。
自分の「伝える力」の不足を棚にあげ、「自分が正しい・理解してもらいたい」という欲がベースになってしまうと、ケンカになるわけです。
以下に続きます。
◎ケンカをしない強さ
昔のマスターは、言ってみれば「ケンカが強い人」を尊敬していました。
口論にしても暴力にしても、ケンカが達者な人に憧れていたんです。
しかし、今のマスターが尊敬する人たちは、ケンカをしない人たちです。
「知恵の世界」には「ケンカをしない強さ」というものがありました。
ケンカをしない強さを身につけるには、他人に勝つ強さではなく、自分に勝つ強さが必要です。
マスターはこのnoteの中で、
「最後に勝たなければならない大ボスは自分自身です」
「他人はザコキャラです」
などと書いてきましたよね。
ケンカをしない人というのは、自分との戦いに勝っている人たちなんです。
自分に勝てる人は他人とは争いません。
他人に勝ったとしても、自分の成長に繋がらず、愛を発信することもできないとわかっているからです。
ケンカをしない強さこそ、本物の強さです。
よかったら、「ケンカするほど仲がいい?」「道はどこにあるか」なども参考にしてみてください。
◎終わりに
「私たち夫婦は、1時間以上ケンカ状態(口論)になることはありません」
これを言う人がどれだけ荒れた生活をしてきたのか、そしてどれだけ長時間口論をする人たちに囲まれているか、想像できると思います。
みなさんが目指す夫婦像は、「1時間以内にケンカを終わらせる夫婦」ではありませんよね。
「ケンカをしない夫婦」を目指してください。
「人間の不完全さ」など、物事の本質を知ってしまえば、ケンカにはなりません。
ケンカをしている時間があるなら、愛をそそぐために使いましょう。
・・・
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