私の人生って楽しいですか?
(読了目安3分)
あなたはアルバイトを雇う会社の面接官だとします。
応募してきた若い女性K子さんがこう言いました。
「ここの仕事って楽しいですか?」
しかも、「仕事が楽しいならやりたいです」みたいなニュアンスで言うんです。
・・・なんか、イヤな感じですよね。
面接に来たK子さんの本心は、上記の言葉よりもっと過激です。
「他に楽しそうな仕事もあるけど、とりあえずここで働いてみて、楽しかったら続ければいいし、楽しくないなら辞めよう」
という感じなんです。
面接官のあなたとしては、
「仕事が楽しいかどうかは、やってみないとわからないです」
としか言えません。
仕事が楽しいかどうかなんて約束できませんし、バイトを楽しませるために仕事があるわけじゃないんです。
ですから、あなたとしては、K子さんから、
「この仕事って楽しいですか?」
という質問を受けた時点で、
「この子は自分の力で仕事を楽しむ力はない」
「他人に楽しませてもらおうとしている」
「仕事をしても不満ばかりになるだろう」
と判断し、採用しないのが妥当です。
しかし、「人手が足りない」などの理由でK子さんを採用した場合、K子さんが徐々に、
「なんか違うのよね」
「給料が少ない」
「募集要項では楽しい会社だと思ったのに」
「あの人がいなければ楽しいのに」
などと愚痴ばかりになっていくことは容易に想像できると思います。
結局、その仕事を楽しむかどうかは「自分次第」であって、楽しく仕事をしたいなら、「楽しませてよ」と周囲に期待するのではなく、自分の力で楽しむしかないわけです。
ではここで本題です。
抽象的な話ですが、これからこの世に生まれようとする赤ちゃんが、あなたにこう質問します。
「私の人生って楽しいですか?」
「楽しいなら生まれようと思うんですよね」
あなたはどう答えるでしょうか・・・
仕事をするなら自分の力で楽しむしかないのと同じように、生まれたなら自分の力で人生を楽しむしかないわけです。
つまり、「あなたが楽しもうと思うなら楽しいし、楽しもうと思わないなら楽しくないと思うわよ、人生はあなた次第ね」と答えるしかないということなんです。
また、人生は仕事と違い、途中で辞めて再就職はできませんから、今の条件の中で楽しむ他に選択肢がありません。
人生には「苦しい条件」はいくらでもありますが、それでもリセットできないのが人生です。
ですから、できることは、限られた条件の中で最大限楽しむことだけです。
そう考えると、「人生を楽しむしかない・楽しまないと損」、という前向きな気分になってきませんか?
それに、人生を楽しむ充実感は、仕事を楽しむ充実感より大きなものなんです。
たとえば仕事は、その仕事に必要な能力だけあれば成り立ちますよね。
マスターの仕事なんかは、お客様に出す料理を作れれば、それでなんとかなります。
しかし人生は、人としての総合力「人間力」がないと楽しむことはできません。
仕事よりハードルが高い分、充実感も大きいということです。
人生は、
「楽しむしかなく、楽しんだだけ充実感を得ることができるもの」
と言えるわけです。
◎まとめ
「ここの仕事って楽しいですか?」
この回答は
「あなた次第」
となります。
楽しめないなら、仕事を責めず、自分を見つめてみてください。
「私の人生って楽しいですか?」
この回答も
「あなた次第」
です。
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