宗教 12 本物の神とは

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◎本物の神とは 

   
本物の神・・・それがわかれば、人類は、そしてあなたは、新しいステージへ進むことができます。


「神」というと、なんだか特別なイメージがありませんか?


たとえば、

「人間を作った大きな存在」

「特別な万能の存在」

「人智では計り知れないもの」

「宇宙の法則」

などです。


今回は、「宗教上」、崇拝の対象になるような「神」のこと、そして次に、人が理解できない「不思議現象」が起こった時に思い浮かべる「神」について書きます。


「宗教上」の「神」というのは、不安や悩みがある人を救うために必要なものです。
拝(おが)む、崇(あが)める、崇拝(すうはい)する、このような対象として、形があった方がわかりやすく、気持ちも入りやすくなります。
自分の責任で生きることができない人にとって、「頼りがいがあり、いつも優しい親のような存在」と考えていいかもしれません。


ということは、「困っているときに頼れば助けてくれる存在」と言えます。


ですから逆に言えば、困っていないときは、信者の中にその神はいないことになります。
困っていないときは、極論すれば「無用の存在」なんです。
人の都合によって必要になったり無用になったりするものを、「神」と呼べるでしょうか。
生きている教祖は、場合によっては逮捕されたりしますから、信者にとっては迷惑ですし、そんな教祖は外部からはどう見ても「ニセモノの神(ヘンなおじさん)」です。
「本物の神」がいるなら、状況によって感謝されたり、また状況が変われば逮捕されたりするものではないはずです。


ということで、「宗教上の神・崇拝の対象」は、「本物の神」ではありません。


次に、「不思議現象」が起こった時の「神」です。
不思議現象は、知恵のある人にとっては、自然現象や確率論、またはマジックのひとつとして説明できるものであっても、子どもの思考の人にとっては、「神の仕業」である場合があります。


以前書いた、脈を止めるマジックなんかは、その仕組みを知らない人にとって、まさに神業でした。
しかし、その仕組みを知ってしまえば、それまでの神業は消えてなくなります。
遠くから念じて時計を動かす現象も、その仕組みがわかったとき、「神」は消えてなくなりました。


脈が止まったり、止まっていた時計が動くという「現象」はそのままですが、人間の意識が変わることで、神が消えたわけです。


物事の仕組みを知ることで、人間は意識を進化させ、進化した意識がニセモノの神を排除し、人類は本物の神に近づいていきます。


では、人間の「進化した意識」によってニセモノの神が消えていくと、最後はどうなるでしょうか・・・


ここからが大切です・・・準備はいいですか?


人間の「進化した意識」によってニセモノの神が消えていくと・・・


最後に人は、「神」とは、人間の無知や不安、悩み、自然や宇宙などの大きな力に対する恐れなど、「人の心」の中から生まれたものだと気付きます。
よく言われることですが、「神が人間を作った」のではなく、「人間が神を作った」ということです。
人類が生まれると「神」が生まれ、人類が滅亡すると「神」は消えます。
これは、神とは人間の意識そのものだということを示しています。


つまり・・・


「本物の神」とは「人間そのもの」ということです。


ということは、


「本物の神」とは、あなた自身のことなんです。



あとは、あなたがそのことに気づけるかどうか・・・そこが大切なんですが、それが難しいんですよね。
自分の力で「私が神だった」と気づけないから、宗教がなくならないんです。


以下に続きます。


◎恋愛の神様


上記は、宗教や不思議現象の「神」を例にしてみましたが、恋愛も同じように考えることができます。


仮にあなたの心の中に「恋愛の神様」がいるとします。
あなたが誰かに愛をそそいだとき、期待通りに愛が返ってこないと、「恋愛の神様」に頼りたくなったり、恨みたくなったりします。


「私はがんばっているのに、なぜ願いは届かないんですか?」

「愛はどこにあるんですか?」

「なぜ私だけがこんな目に遭うんですか?」

「神様、次こそは幸せにしてください」

という感じです。


場合によっては、占いやカウンセリング、ヒーリング、ヒプノセラピー、自己啓発セミナー、パワーストーンなど、いろいろな方法に頼りたくなります。
しかし実際は、それらに頼らなくても、自分の責任で恋愛を楽しんでいる女性もいます。
彼女たちは、開運グッズを持っているからとか、悪霊を除霊したからとか、そんな理由で幸運になったわけではなく、「愛し方」を実践しているだけなんです。


あなたの恋愛がうまくいかないのは、あなたが人の心の仕組みを知らないだけで、仕組みを知っている人から見れば、あなたは「ニセモノの神を排除できていない人」ということです。


今後あなたが「愛する力」を身につけながら成長していくと、自分の責任で、望むような恋愛ができるようになります。
そのとき、「恋愛の神様」は自分の心が作り出したものだったと気づきます。
あなたの無知や不安、悩み、恐れなどの心が、「恋愛の神様」を作り上げていたわけです。


「恋愛の神様」は、あなた自身なんです。


ですから、逆に言えば、あなたの恋愛は、他の誰もコントロールできません。
神さまはあなた自身なんですから、自分の責任で恋愛をするしかないわけです。
「思い通りの恋愛をしたいなら、相応の力を身につける必要がある」というのはそういうことです。


ここまでで、「本物の神とはあなた自身」ということは理解できたでしょうか。


では次回、「より神に近い人とは」というテーマに続きます。

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