「子ども好きの男性」を見極める方法 ―虐待事件を繰り返さないために―
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以前、大きく報道された「目黒五歳児虐待死事件」を覚えている人もいると思います。
「おねがいゆるして」と、覚えたばかりのひらがなのメモを残した結愛(ゆあ)ちゃんは、主に母親の再婚相手から虐待され、短い生涯を閉じました。
離婚したばかりの母親には、「男はもうコリゴリ・結婚は二度としない」と言う人も多くいます。
しかし、しばらく経つと不安や寂しさから、男性に頼りたくなることが少なくありません。
「前の夫には子どもを大切にしてほしかった」という思いや、男性に対して、自分に子どもがいることに負い目を感じている母親も多く、「子ども好き」の男性と付き合いたいと考えるのは自然です。
一方、虐待をするような「悪知恵」のある男性は、そんな母親の心理を利用して、「オレ、子どもが好きなんだよね」と近づき、セックスできる女性を探しています。
再婚そのものは悪くないことですが、子どもを虐待するような男性と結婚してはいけません。
虐待を受けた子どもは、命が助かっても、親と似た人生を繰り返してしまいます。
そうならないために、どんな男性が虐待をするのか見極め、負の連鎖を断ち切る必要があります。
◎見極める方法
不安を抱える母子家庭の母親にとって、「オレは子どもが好きだよ」と言ってくれる男性は、とてもありがたい存在です。
しかし・・・男性の行動を見ず、言葉だけを信じてしまうと、「こんなはずじゃなかった・・・」となります。
そして、それが極端になると、目黒の事件のような悲劇になってしまいます。
では以下、「子ども好きの男性」を見極める方法です。
頭をリセットし、深呼吸して冷静に読んでみてください。
まず質問です。
みなさんは、「子どもが好き」というのはどういうことだと思いますか?
マスターが思う「子ども好き」は、「子どもの純粋さに癒されるから」「子どもと一緒にいると自分の成長につながるから」という自分目線からの「好き」ももちろんですが、「大人として子どもを守りたい」「大人として明るい未来を示してあげたい」「どうすれば子どもが楽しく生きていけるか」など、保護者目線からの愛情をベースにした「好き」も大切だと思っています。
しかし、悲劇的なニュースを見ると、「子ども好き」の意味が違うのではないかと思うことがあります。
ロリコンやDV、レイプの対象として「子どもが好き」ということです。
「私はペットが大好き」と言う人も、ひとつ間違えると、彼氏ができたら面倒をみなくなったりするような、「自分の心の隙間を埋めるためだけ」に飼っている人もいます。これは「ペットが好き」ではなく、「ペット依存」というパターンです。
「子どもが好き」の本当の意味は、「愛をそそぐ対象として好き」ということです。
そうであれば、「子どもが好き」と言う男性が口だけなのか、本当に子どもが好きなのか、見極めるのは簡単です。
その男性が子どもに愛をそそげる人かどうか見極めればいいんです。
そして、愛をそそげる人は自分に愛をそそいでいますから、自分に愛をそそいでいるか見極めれば、本当に子どもが好きな男性か判断できます。
最大のポイントは最後に書きますが、まず見極める方法としてひとつめです。
仕事が続かなかったり、いつも否定的な言葉ばかりだったり、約束を守らなかったり、ウソや隠し事ばかりしていて、かつ、子育てをしたことがない男性が言う「子どもが好き」はウソです。
保育園の職員など、子どもと関わる仕事をストレスなく楽しんでいる男性なら話は別ですが、上記のような男性では、愛をそそぐ対象として子どもの好き嫌いは語れません。
子育て経験がない男性の言う「オレって子どもが好き」というのは、「オレはウソをついてでもおまえとセックスしたい」「セックスに飽きたら逃げるぞ」「おまえが妊娠したら結婚するかもしれないけど、DVか浮気をするぞ」と暗に言っている場合があります。
「ぼくは子どものことは知りません。でもきっと子どもが好きになれると思う。一緒に努力して育ててみたい」と言う男性なら、付き合ってもいいかもしれません。
もちろん仕事が続かなかったり、いつも否定的なことばかりだったり、約束を守らなかったり、ウソや隠し事ばかりしている男性はダメです。
次です。
離婚歴があり、前妻との間に子どもがいる男性が「子どもが好き」と言った場合です。
これはもしかしたら、本当の言葉かもしれません。
もちろん子どもが好きなら離婚などしないはずですが、不完全な人間の初めての結婚や子育てだったら、ミスをしても仕方ありません。
そのとき、親としてできる子どもへの最大の愛情として、離婚をしなければならなかった可能性はあります。
ですから、どんないきさつで離婚したのか納得できる説明があれば、男性の言葉を信じてみるのもアリだと思います。
ただ、離婚した時点では知恵のある男性とは言えませんから、結婚することになった場合、お互いに生活の中で成長していくことになります。
「お互いに不完全だけど、一緒にがんばろう」、という意思があれば、幸せな再婚になるはずです。
ただ、仕事が続かなかったり、いつも否定的なことばかりだったり、約束を守らなかったり、ウソや隠し事ばかりしているならアウトです。
そして最後です。
もし以下のような男性だったら、上記がどうであれ「子どもが好き」というのはウソです。
・・・以下、マスターがなにを書くか、わかりますよね。
そうです、「お酒を飲む男性」です(タバコとギャンブルも含みます)。
普段からお酒を飲む男性が、「子どもが好き」と言った場合、その言葉はウソか、「好き」の意味が違います。
本来の意味で子どもが好きな人は、子どもに対する愛情としてお酒を飲みません。
仮に、出会った当初、その男性がお酒を飲んでいても、結婚したら、子どもに対する愛情としてお酒をやめるはずです。
お酒を飲んでいたら、子どもになにかあったときに対応できないからです。
結婚後もお酒をやめないなら、「子どもはお酒以下」という位置付けなんです。
その男性が、保育園などの「子どもに関する仕事」をしていても、お酒を飲んでいるなら子どもが好きなわけではありません。
人は好きなものに囲まれてストレスになるはずはありませんから、もし保育士が「保育園の仕事でストレスが溜まるからお酒が必要」と言うなら、それは、子どもが好きではないからストレスになるんです。
また、「子どもは好きですが、保育士同士のトラブルでストレスが溜まるんです」、こう言う男性もいると思いますが、本当に子どもが好きならこの言葉はありえません。
実際は、「ストレスの原因を子どものせいにすると嫌われるかもしれない」「子どもが好きだということにしておいて世間から良く思われたい」「子どもたちから好かれている瞬間の自分が好き」「子どもが嫌いだという自分を認めるわけにいかない」などと考え、人生の目的や愛を忘れ、お金を稼ぐために仕方なく仕事をしているからストレスが溜まるんです。
子どもに対する愛とは、「子どもが安心できる存在」でいることです。
もしあなたが子どもだったら、どんな親に育てられたいか考えてみてください。
たとえば、「お酒を飲む親に育てられたい」とは思えないはずです。
お酒を飲んでいると、イザというときに子どもを助けることができませんよね。
お酒を飲むということは、「子どもはお酒以下の存在」と言っているのと同じです。
「子どもはお酒以下」と、行動で示している男性と結婚したらどうなるか・・・ニュースで見る通りです。
まだあります。
明るく子どもに接する大人の全てが、「子ども好き」とは限らないということも忘れないでください。
子どもにプレゼントをたくさんあげる男性の行動も、子どもが好きなわけではなく、子どもから好かれて母親を口説きやすくするためかもしれません。
◎具体的な見極め方・条件
母子家庭の母親の再婚による悲劇を少しでも回避するために、以下、「子ども好きな男性」を見極める具体的な条件です。
以下の条件を満たしていれば、「子どもが好き」という男性の言葉は本当です。
「子育て経験や子ども関連の仕事を楽しんでいる人」
「子育てをした経験がある人」
「お酒を飲まない人(タバコ・ギャンブルも含む)」
「ウソや隠し事をしない人」
「約束を守る人」
加えて書くと、
「元気に挨拶ができる」
「否定的なことや愚痴を言わない」
「闇金からの借金がない」
「体型がスリム」
「ペットや宗教にハマっていない」
これらも大切で、さらに言えば、その男性に近い友達も上記を満たしていれば、そのまま結婚してもなんの問題もありません。
ただ、そんな男性から声をかけられる母親になるには、相応の努力が必要です。
子どもがいるのにお酒を飲みながら「イイ男いないかなあ」と言っている母親には、決して本当の意味で「子ども好き」の男性は近づいてきません。
近づいてくるのは、身体目当ての男性だけですからトラブルになります。
◎まずは母親自身
たとえば、産まれてすぐに音のない暗闇に閉じ込められ、なんの刺激もないまま20年過ごした人は、しゃべることもできず、喜怒哀楽の感情もほとんどない大人になります。
外出しても、人間を見るのも初めてですし、人の気持ちなどわかるはずもありません。
たとえその人にあらゆる潜在能力があっても、刺激がゼロでは開花しないんです。
つまり、愛をそそげる人になれるかどうかは、幼少期にどれだけ愛をそそがれたかがポイントです。
愛をそそがれた子どもほど、愛をそそげる大人になることができ、愛をそそげる大人になれば、愛される大人になることができます。
子どもへの虐待は、愛を知らない大人によって行われます。
母子家庭の母親が彼氏を作るにあたり、子どもの幸せを願うなら、本当に子ども好きの男性を「彼氏・夫」にする必要があります。
本当に子ども好きの男性は、知恵のある女性を求めています。
ですから、まずは母親自身が愛をそそげる人になることが大切です。
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