恋愛系短編集 ―世の中の男性は冷たい?―
(読了目安5分)
伝えたいことが伝わらない時は、「相手の理解力」を批判するのではなく、自分の「伝える力」を反省するのが知恵です。
小さな子どもがヤケドをするのを防ぐために、親が「ストーブは熱いから触っちゃダメだよ」と伝えたとします。
にもかかわらず子どもがストーブを触って大ヤケドをしてしまった場合、親は子どもの理解力を批判するでしょうか。
きっと自分の力不足を反省し、次こそは、より伝わりやすい方法を選ぶはずです。
なにかを伝える動機が「愛」なら、それが伝わらないときに、相手の理解力を批判するはずはありません。
伝えたいことを本当に伝えたいなら、「相手に伝わるように伝える力」を鍛えてください。
◎世の中の男性は冷たい?
みなさんにとって世の中の男性は冷たいですか?
マスターと一緒に、世の中の男は冷たいのかどうか、冷たいなら、その理由はなんなのか、考えてみましょう。
初対面のA君がいたとします。
あなたはその場でA君に対して明るく挨拶しました。
そのとき、A君に魅力を感じなければ、あなたはその後、A君と関わるのを避けようと思うはずです。
A君に会うことはあっても、会うたびにそっけなくなっていき、やがて自分からは彼に対して近づこうとしなくなっていくはずです。
あなたはA君と関わりたくないですから、デートに誘われても適当な理由を並べて断ります。
また、A君があなたにご馳走してくれる条件で食事の約束をしても、もっといい条件の誘いが来たら、A君との約束をドタキャンする場合もあります。
このときA君は、初対面で笑顔を見せてくれたあなたが、徐々に自分に対して冷たくなっていくように感じます。
そんなA君としては、以下のような心境かもしれません。
「はじめは明るく接してくれたのに、女はなにを考えてるのかわからない」
「世の中にはドタキャンする女が多すぎる」
「女って、どいつもこいつもはじめだけでイヤなヤツばっかりだ」
「世の中の女性は冷たい」
さて、A君は「世の中の女性は冷たい」と言いますが、その理由はなんでしょうか。
・・・
・・・
そうです。
A君は、あなたにとって魅力がないから、あなたが冷たくなるんです。
A君に魅力がないから世の中の女性は冷たいんです。
ということで、もしあなたが「世の中の男性は冷たい」と感じるなら、その理由は・・・・・「あなたに魅力がないから」かもしれません。
批判をするとストレスになります。
いま、「世の中の男性は冷たい」と批判している女性は、今後男性を批判することをやめ、自分を変えてしまいましょう。
それができたとき、「世の中の男性が冷たい理由は自分にあった」とストレスなく言えるようになるはずです。
◎世の中の男性は優しい?
上は「世の中の男性は冷たい?」という見出しでしたが、以下はその逆を短くまとめます。
みなさんにとって世の中の男性は優しいかどうかです。
男性は、好意を感じた女性に対してはもちろん優しくなりますから、もしあなたが「世の中の男性は優しい」と思うなら、それはあなたがとても魅力的な女性だからです。
男性がことごとく優しいなら、あなたは明るい性格で、かつ「性的な魅力」にも満ちているはずです。
世の中の男性が優しいのは、あなたに魅力があるからなんです。
しかし・・・
その優しさは、短期的なものである場合がほとんどです。
つまり、「はじめだけ」というやつです。
男性は、女性を得るためには、多少の差こそあれ誰もが優しくなろうと努力しますが、女性を得た後はそうでもありません。
自分に優しい男性がいたときは、以下を観察してみてください。
誰に対しても優しい男性か、自分に対してだけ優しいのかということです。
まず、あなたの周りが優しい男性ばかりなら、あなたが魅力的であることは間違いありません。
その中でも、人として誰に対しても優しい男性は、長く愛する力があります。
逆にあなただけに優しい男性というのは、たとえば「他では問題行動が多い」「良い噂を聞かない」「普段は酒・タバコをやっている」、こんな男性です。
こんな男性と「勢い」で結婚すると、その先に「あれ?」が待っていて、「世の中の男性は冷たい」になってしまうわけです。
男ってめんどくさいですよね・・・
しかし、両方とも、結局自分を磨いてしまえば問題ない話なんです。
最終的には、自分と同じ価値観の人を引き寄せているだけなんですからね。
知恵のある男性を引き寄せるのは、女性の知恵にかかっています。
他人から幸せをもらおうとせず、自分の力でつかんでください。
そのとき、世の中の男性は優しくなります。
◎「優しさ」と「甘やかし」は別です
優しさと甘やかしは別です。
女性の言いなりになる男性が「優しい男性」というわけではありません。
中学生や高校生なら、自分の言いなりになる男性を、「優しい」と評価してもいいかもしれません。
しかし大人になったら、優しさと甘やかしの違いは理解しておかないと、長く愛されることはありません。
「優しさ」というのは、相手の幸せを願う行動です。
優しさによって「私もあなたも周りも楽しい」という状態を作れます。
「甘やかし」は、結果的に自分の目先の欲を追う行動です。
甘やかしによって「私もあなたも周りも楽しい」という状態は作れません。
◎友人としてなら
友人男性に対して、「彼は友人としてならいいんだけどね、彼氏とか結婚相手としてはムリ」とあなたが思うなら、その理由はなんでしょうか。
「友人としてならいいんだけど・・・」という言葉には、きっといろいろな理由がありますよね。
ということは、あなたがもし今、男友達はたくさんいるのに恋愛に発展しないなら、あなたも男性から「友人としてならいいんだけど・・・」と思われている可能性が高いんです。
たとえばあなたが、
「彼って真面目なだけでおもしろみがないんだもん」
「彼っておもしろいだけで誠実さがないんだもん」
「彼はイケメンだけど気配りができないのよね」
「彼には男として魅力がないのよ」
「彼に悪いクセがあるのが気になるわね」
「彼はいいこと言うけど言行は一致してないと思う」
こんなふうに思うなら、「自分も同じように思われているんじゃないか」と考えてみてください。
「友人としてならいいんだけどね」という相手とは、恋愛も結婚もできません。
男性にとってあなたが友人までにしかならないなら、その壁を越えましょう。
・・・
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