絵の未来・食の未来
(読了目安6分)
人類は、誕生した200万年前から現在まで成長し続け、現在に至りました。
あなた自身も、誕生から現在まで成長を続け、現在に至ります。
人類も、そしてあなた自身も、まだまだ成長し続けます。
未来を占うにあたって間違いのないように、頭の中を整理しておくことは大切です。
本質的なことを「そんなはずはない・それはムリでしょ」などと否定してしまうと、あなたの成長が止まるだけでなく、知恵のある人が離れていきます。
今後、あなたの思考が成長することで、あなたが使う言葉がより本質的に変わり、あなたの言葉が「本質」に近づけば、知恵のある人とのかかわりが増え、「愛とはなにか」への理解が深まります。
長く愛されるためには、愛とはなにか知ることが愛への第一歩です。
今回のテーマは「絵」と「食」です。
これらがどう進化してきたか、短く考えてみましょう。
◎絵の進化
みなさんは、絵を描くとき、鉱石や植物などから色素を採って、指を使って書きますか?
壁画などに代表される昔の人類の絵は、そうやって描いていたんです。
平らな壁に、鉱石や植物から採った色素を使って表現をしていました。
人類が絵を描き始めたころは、ほんの限られた種類の色しか使えませんでしたが、徐々に色の種類が増えていきました。
紙と筆を発明してからは、さらに手軽に細かい表現が可能になりました。
手軽に細かい表現をしたいために、紙と筆を発明したのかもしれません。
近代になると、鉛筆、ボールペン、油性ペンなどが開発され、だれもが手軽に高度な絵を描けるようになりました。
油絵・水彩・アクリル・・・絵の具の原料も多様化され、書くための土台に使う紙や布の種類も多様化しています。
21世紀になると物事の「デジタル化」が進み、人類は「モニター」に向かって絵を描くようになりました。
紙も筆もなくなり、「ペンタブ・液タブ」という道具を発明しました。
これらの技術によって、筆や鉛筆、スプレーなどの様々な道具と同じ効果、数千段階の筆圧、数万種類の色などを手軽に使い分けることができるようになり、それらを組み合わせた表現の種類は、ほぼ無限と言えるまでになりました。
現代人の絵の描き方は、1万年前の人類にはもちろん、100年前の人にも想像できなかったことかもしれません。
人間の絵は進化を続け、「道具を使わない・汚れない・安全」という方向に進んでいます。
たとえば子育てをしていると、それがよくわかります。
昔は紙と色鉛筆を使っていた子どもたちの表現方法は、どんどんスマホやタブレットを通したものに移行しています。
また、「文字」を使った連絡方法と言えば、100年前は和紙と筆、そしてマスター世代は紙と鉛筆の時代でしたが、みなさんはシャープペンやボールペン、そして普段はほぼスマホしか使わない世代じゃないでしょうか。
和紙と筆が日常生活から消えていったように、今後紙と鉛筆も、日常生活から徐々に忘れられていくことは確実です。
では、これからの「絵」はどうなると思いますか?
絵は、基本的に「色の三原色」をどう組み合わせるかというものですが、まさか今最新の映像が、人類にとって最終段階のものではありませんよね。
人間がモニターに描くだけではなく、AIに指示を出して描いた絵がコンクールで優勝したりしています。
さらに絵の未来はマスターなりに想像できるんですが、ここではあえて書かず、みなさんの想像にお任せしたいと思います。
◎食の進化
みなさんは食事をするとき、野生のものを採ってきて、そのまま食べますか?
食の歴史で言えば、「採ったものをそのまま食べる」というのが人類の初期段階です。
人類はしばらく、採ったものを生で、味もつけずに食べていたんです。
田舎暮らしをしていると、イノシシが地面を掘ってミミズや植物の根を食べていることが身近でわかります。
もちろん生ですし、味もつけていません。
猿や鹿、トンビやカラスも、採ったものをそのまま食べていて、人類もそれと同じだったわけです。
人類はやがて食べ物に味をつけることを知り、加熱することを知り、鍋や刃物を使うことを知り、保存や発酵の原理を知り、近代では「便利さ・おいしさ」を追求し、多くの加工食品が出回っています。
そして冷凍技術や電子レンジができてからは、さらに便利な食生活を送っています。
現代人は、自然にあるものを採ってそのまま食べることはほとんどなくなりました。
むしろ自然のものは、虫やウイルスが付着しているため、食べると感染症にかかりやすく、「不潔・危険な食べ物」と認識されています。
人類は、安全でおいしい食べ物を求め続ける歴史を歩んできたわけです。
近年、「3Dプリンター」で様々なものを作る時代になりましたが、今後、それがメインになるかは別として、食べ物も「3Dフードプリンター」で出力できるようになります。
印刷したい写真を選んでプリントアウトするように、食べたい料理を選べば、3Dフードプリンターを通して目の前に出てくるようになるわけです。
ここで、「料理をする楽しみがなくなる・料理文化を受け継ぐ人がいなくなってしまう」と心配する必要はありません。
人間は、料理より楽しいことを見つけるからです。
たとえば現代なら、「捕まえたイノシシを解体する楽しみがなくなる」と心配する人はほとんどいませんし、「イノシシの解体技術を受け継ぐ人がいなくなってしまう」と心配する人もいません。
また、文字で言えば、「字を書く楽しみがなくなる・習字文化を受け継ぐ人がいなくなる」と心配する人も少数派です。
パソコンやスマホが登場して以来、「手書きの手紙だからこそ心が伝わるんです」と言っていた人の多くは、結局スマホに頼ることが多くなり、意思伝達手段として、「スタンプ」など、手紙を書くよりも便利で楽しいことを見つけました。
料理もこれらと同じです。
3Dフードプリンターは、火も刃物も使いませんから安全ですし、食材に人間が触れないので衛生的です。
「料理は手作りだからこそおいしいんです」と思っている人もいますが、たとえばあなたが「好きな人」と「嫌いな人」を思い浮かべ、その人たちが手作りで同じ料理を作った場合、両方ともおいしく食べられるか考えてみてください。
両方とも「手作り」です。
マスターは、好きな人の手作り料理は食べたいですが、嫌いな人(不審な人)の手作り料理は避けたいです。
このように、食事をおいしくする要因は、「心の状態」だと理解できれば、心の状態を整え直せば、機械が作ったものもおいしく食べることができ、むしろ清潔で安定した味の料理の方が愛だとわかるかもしれません。
では、これからの「食」はどうなると思いますか?
人類は「生食」から「加熱食」そして「加工食品」へと食文化を発展させ、「3Dフードプリンター」の時代もそこまで来ていますが、「3Dフードプリンター」が人類にとって最終段階のものではありませんよね。
未来の「食」についても、みなさんも想像してみてください。
現在の「3Dフードプリンター」は、初期の初期ですが、たとえばそれぞれ初期型のテレビ・プリンター・デジカメなどを思い出すと、3Dフードプリンターもこれらと同様に、さらに洗練されていくはずだとわかります。
以前「培養肉(クリーンミート)・3Dフードプリンターが今後の食を変えていく」という話を読んだとき、マスターは興味深く読みました。
よかったら検索してみてください、様々な記事が出てきます。
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