自然が大好き!・・・でも仕事がない

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マスターは「自然の中」に住んでいます。


夜のドライブではイノシシやハクビシン、鹿などが道路を横切り、フクロウや鹿の鳴き声を聞きながら寝ることもあります。


そんな自然の中でレストランを経営しているんですが、時々、都市部から来たお客様から「自然が大好き!最高!羨ましいです」という言葉を聞くことがあるんです。


お客様の言葉が半分社交辞令だとわかった上で、「それじゃ引っ越して住んだら?」とマスターが言うと、「でも仕事がないからなあ」と返事が返ってくることがほとんどです。

もちろん仕事があっても引っ越すことはないと思いますが、この時点で、「私は雇われの身がいい」と言っていることになり、受け身の考え方ですよね。

そんな人にマスターが、「月給50万円の仕事あげるよ」と言ったらどうなるんでしょうか・・・

少しだけ仕事が続いたとしても、「人間関係が気に入らない」と言って都市部に戻るのかもしれません。


通常、人は大好きなことをするために仕事をしているわけですから、大好きな場所に住めるなら、収入は最低限でいいはずです。

たとえば、「エアビー(民泊)」なんかは、空き家が多い田舎ならではの「すぐにできる仕事」です。

もちろんマスターのようなレストラン経営もできます。


しかしマスターがそのことを言っても、実際に田舎に引っ越す人は、これまで数名しかいませんでした(数名だけでもすごいことかもしれませんが)。


「自然が大好き!」と言う人の多くは、本当は、都市部で雇われの身で生活したいんです。

雇われの身の方が、考えなくていいからです(雇われの身でも仕事の文句を言っている人もいますけどね)。



ちなみにマスターが結婚後に田舎暮らしを選んだのは、都市部の人ごみを避けたかったことや、もう都市部の遊びはしなくていいと思ったこと、そして田舎なら行動が目立つので、浮気できないから、などの理由です。


お金では幸せになれないことはわかっていたので、収入にはこだわりませんでした。

「自然が好き」というのも確かにあるんですが、それは上位の理由ではありません。

仕事も、「ネット環境があればなんとかなるだろう」という感じでした。



仕事がなくても、「仕事したい」という気持ちがあれば、日本の福祉制度が必ずなんとかしてくれます。


それに、日本は痩せたがる人が多い国、つまり豊かな国なんです。


日本にいれば、それだけで生きていけますよね。


まとめると、自然が大好きなら自然の中で暮らせばいいんですが、多くの人が、本当は都市部で雇われの身でいるのが好きか、または「田舎暮らしをする勇気がない」という状況にあるようです。


参考までに、もしみなさんが今すぐに自然の中で自営業をしたいなら、手軽にできることとして、南伊豆町なら「民泊の経営」ができます。
収入は少ないかもしれませんが、休みは自由にとれ、都市部の人や海外の人との出会いの中、望むのであればSNSでつながることもでき、比較的濃い人間関係を作ることができる楽しい職業だと思います。


実際、マスターの両親がこれから民泊をはじめようとして準備をしていて、ユニットバスやバルコニーの設置を始めています。
消防の許可も得て、順調なら9月から営業開始です。


マスターの店の近所にも空き物件がいくつかありますので、やりたい人はマスターに相談してくれたら、いくらでも助言します。
レストランも民泊も、そこに居ながらにして海外からも人が来る楽しい仕事です。

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