言葉の次は行動
(読了目安4分)
人は、言葉ではなんとでも言えますが、実際に「行動」するのは困難です。
「わかっちゃいるけど行動できない」という人に、3つの短編を贈ります。
どれかひとつでもヒントになれば嬉しいです。
1:
テロや紛争によって、毎日のように多くの命が犠牲になっています。
イヤでも目に入ってくる争いの映像を見て、なぜ人と人が争う必要があるのか考えさせられます。
子どもたちのケンカを見て「ケンカをするな!」と叱る大人たちが、ケンカどころか殺し合いをしているんです。
人は愛に向かって旅を続けているはずですが、争いは、間違いなく、人類の旅の足かせになります。
みなさんは、「戦争」をしたいでしょうか。
きっとしたくないですよね。
したくないなら、しないでください。
戦争を体験したマスターの祖父母も「戦争は絶対にダメ」とマスターに教えてくれました。
体験者の話ももちろんですが、「争ってはいけない」ということは、すでに歴史が証明し尽くしています。
自分の人生をかけて、それを証明し直す必要はないはずですし、人を恨んだり否定したりと、やがて戦争に繋がるようなことをしてはいけないんです。
過去の人たちが命がけで残した「争ってはいけない」という教訓を活かしましょう。
なによりみなさん自身が「争いたくない」と思っているんですから。
人は、争うためではなく、助け合うために生きているはずです。
さて、みなさんは、ケンカをしている幼稚園児に対して、「ケンカをやめろ」と言えるだけのことをしているでしょうか。
もし言えないなら、「ケンカをやめろ」と言える大人になることが、人類の平和の第一歩です。
大人が争っていたら、平和などありえません。
大人のひとりひとりが、今日一日争わないことで、世界は平和になります。
たとえば、ダイエットでは、「痩せたいなら食べない」という単純な理屈があります。
平和の実現も、「平和を望むなら争わない」という単純な理屈があります。
口ばかりで行動できない人が、長く愛されるはずはありませんよね。
あとは行動できるかどうかです。
2:
世界平和や社会貢献は、平和に暮らせる人が実現できます。
争いをやめられない人や、ストレスから解放されない人に、平和の実現は不可能です。
お酒を飲む人が、周囲に「酒をやめろ!」としつこく説教したら、みなさんはきっと迷惑すると思います。
ストレスを溜めない方法を実践できず、イライラしている人が平和について語るのは、お酒をやめられない人が「お酒をやめろ」と言っているようなものです。
そんな人は、存在そのものが迷惑なんです。
禁酒を語るなら、まず自分が禁酒をする必要があるように、平和を語るなら、まず自分の心の平和を実現することが先です。
それができない人が平和を叫んでしまったら、その人の存在そのものが社会の負担になり、世界は平和から遠ざかってしまいます。
「愛と平和を!」と訴えることは大切ですが、「やり方」を間違えたまま努力を続けても、愛から離れ続けます。
今、「愛と平和を!」と訴えている人は、他人の立場から自分を見てみてください。
あなたの言葉には、説得力があるでしょうか。
もし自信がないなら、どんな人の言葉を聞き入れたくなるか考え、そんな人になるための努力を続けてください。
それが「愛する努力」です。
愛する努力とは、言葉ではなく「行動」なんです。
3:
人の一生は短いですから、自分の中にある愛に気づかないと、外側に愛を求めながら命が尽きてしまいます。
付き合う相手が変わっても、仕事が変わっても、住む場所が変わっても、外国へ行っても、そこには愛はありませんから、自分の中にある愛に気づかなければ、永遠に愛にたどりつけません。
自分の中にある愛に気づいたときだけ、人は愛に近づくことができるんです。
愛から遠ざかる考え方は、以下のようなものです。
「彼氏が変われば幸せになれる」
「付き合う人を変えれば幸せになれる」
「仕事を変えれば幸せになれる」
「引っ越せば幸せになれる」
「外国に行けば幸せになれる」
これらは全部「受身」ですからね。
愛をもらおうとしているうちは愛されません。
自分の中にある愛は、一流大学を出ても、一流企業に勤めても、モデル並みの体型に恵まれても、有名になっても、高収入でも、見つけることはできません。
明るくあいさつができるか、苦しい時も笑顔でいられるか、正直でいられるか、約束を守れるか、相手のことを思いやれるか・・・そんなことの積み重ねの中で、自分の中にある愛が見えてきます。
人生は一回だけの本番です。
「長く愛されるためには、長く愛をそそげる人になればいい」・・・
理屈は簡単です、あとは行動です。
・・・
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