大人の思考 子どもの思考

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人の思考には、大きく分けて「大人の思考」と「子どもの思考」があります。
簡単に書くと、「大人の思考」とは、原因を内側に求める思考、「子どもの思考」とは、原因を外側に求める思考です。


人は自分と同じ価値観の人と関わることになりますから、あなたが大人の思考なら、あなたの周囲には大人の思考の人が集まります。
逆に、あなたが子どもの思考なら、あなたの周囲には子どもの思考の人が集まります。



仮にあなたが成人で、あなたの恋愛や人間関係が楽しく続かないのであれば、あなたが「子どもの思考」で行動していることが原因です。
子どもの思考では平和な時間は長く続きませんから、恋愛や人間関係を楽しく続けるには、結局あなた自身が「大人の思考」を身につける必要があります。


以下、大人の思考と子供の思考について書きますので、自分の大人度をチェックしてみてください。



<大人の思考>

考え方や判断基準が多様で柔軟

本質を求めるための苦労は受け入れる

自分の無知を知っているので、物事をむやみに断定しない

人を大切にし、他人との調和を考える

目先の快楽や苦痛に振り回されない

「先払い」の思考、与える思考(まず愛をそそぐ)

出来事の原因は自分にあると理解している

状況に対応するために自分を変えようとする

会話で使う言葉が「肯定的」

なにかを否定するとき、感情的にならない

小さな約束も大切にする

苦言・忠言・助言などに感謝できる

人を褒めると自分も嬉しくなる

人の話を遮らずよく聞ける

良い意味で相手によって態度を変えない

子どもを見て優しい気持ちになる

愚痴を言わない




<子どもの思考>
(上記と逆と考えてください)

考え方や判断基準が一様で視野が狭い

思い込みや直感で行動し、本質には興味がない

自分はなんでもできる、なんでも知っていると思っているので物事を断定する

自分の欲のためなら人を無視した行動をする

目先の快楽や苦痛に振り回される

「後払い」の思考、もらう思考(愛をくれたら愛してやる、という思考)

出来事の原因は他人にあると思っている

状況に対応するために他人を変えようとする

会話で使う言葉が「否定的」

なにかを否定するとき、感情的になる

小さな約束は自分の都合で無視する

苦言・忠言・助言などに反発する

人を褒めると悔しい気持ちになる

人の話を遮り自分のことを話そうとする

悪い意味で相手によって態度を変える

子どもを見てうっとうしい気持ちになる

愚痴を言う





<日常生活での具体的な言行>


大人の思考と子どもの思考、それぞれの言行について、わかりやすい例を書いてみます。



◎状況1:相手に声をかけても返事がない場合

・大人の思考の人は、「自分の声が小さかったかなあ」と反省し、声を大きくするか、近づいてもう一度穏やかに声をかける。

・子どもの思考の人は「ねえ!さっきから呼んでるのに聞こえないの!」と怒鳴り、不機嫌になる。




◎状況2:意見が合わないとき


・大人の思考の人は、相手との相違を確認しながら穏やかに意見交換し、意見の一致を目的とする。
お互いにわかり合えない場合は、「お互いにわかり合えない・価値観が違う」という意見でわかり合う。

・子どもの思考の人は、相手のことを否定しながら感情的な会話になり、意見交換の場が決裂する。




◎状況3:手作り料理を食べた人が微妙な顔をして食べるのをやめたとき


・大人の思考の人は「どんな味が好みだった?また作るから食べてみてね!」と、気を取り直して明るくふるまう。

・子どもの思考の人は「なんで残すのよ!せっかく作ったのに、もう作らない!」とイライラするか、一人で落ち込む。




◎状況4:会社の仕事内容が約束と違ったとき


・大人の思考の人は、会社の愚痴を言わずに働き続けられる心の環境を作るか、なにも言わずに会社を辞める。

・子どもの思考の人は、仕事の愚痴を周囲に言いながらダラダラと過ごし、会社を辞めない。




◎状況5:好きな男性から食事に誘われたが先約があったとき


・大人の思考の人は、誘ってくれたことにお礼を言い、先約があるから行けないと断る。

・子どもの思考の人は、「急に体調が悪くなって」などと先約を断り、男性からの誘いを受ける。



以上です。

大人の思考で行動できるほど、愛される人生を送ることができます。
さて、みなさんは、大人の思考、子どもの思考、どちらの思考で行動しているでしょうか。
過去の恋愛や人間関係を思い出しながら、客観的に考えてみてください。
もし過去に別れやトラブルがあったなら、その根本には「子どもの思考」がありませんでしたか?

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