ヘンな人2 ―ヘンな人も悩んでいる―
(読了目安2分)
前回の続きです。
「ヘンな人」のほとんどは他人を悩ませますが、ヘンな人本人も、多くは自分の「ヘンさ」に悩んでいます。
そこを理解している人は、「ヘンな人」に対面しても悩みはほとんどなく、むしろ共感や同情に意識が変わります。
人と人との出会いは、お互いに持っているもの(情報やスキルなど)を交換し、人類の知恵の平均を上げるためにあるはずです。
人類はそうやって、洞窟で凍える生活から、エアコンが効いた部屋でゲームをする生活までたどりつきました。
なのに、出会った人がお互いにストレスを溜めてしまうなんてもったいないですよね。
細かい話なんですが、実はマスターも「ニオイ」について「ヘンな人」だったことがあります。
マスターの「嗅覚」は、平均より少し敏感なところがあるようで、いつもマスターだけが気づき、周囲の人が「そんなことないよ、気にしすぎ」などという時期がありました。
しかし、調べると、「少し前にそのニオイの人がいた」とか、「ニオイの元を発見して確認できた」となるんです。
なにかが焦げているニオイに真っ先に気づいて事故を防いだこともありますから、役に立つときは立つんですが、誰よりも早く気づいてしまうので、周囲から見れば「ヘンな人」なんです。
原因が特定できない場合や、急ぎでその場を離れる必要があるときなどは、「マスターだけが感じるニオイ」としてしか存在せず、マスターが「ヘンな人」になってしまうわけです。
ですから、「ヘンなのはおまえだ」と、誰からも理解されない苦しみは、若いころに感じたことがあります。
(今は以前より少し鈍感になりました)
「ヘンな人」とひとことで言っても、いろいろな分野でいろいろな「ヘンな人」がいます。
しかし「ヘンな人」と言われる人でも、周囲からの理解を得ながら自分の力を発揮すれば、社会貢献できる場合がほとんどです。
「ヘンな人」はあなたを悩ませるかもしれませんが、「ヘンな人も悩んでいる」ということを忘れないでください。
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