便座の表側

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便座の「表側」については、まだ書いていませんでしたね。

ではちょっと想像してみましょう。
使用するトイレは洋式で、「プラスチック製の便座に直接座る」という状況です。
あなたは洋式の便器に座ります・・・プラスチック製の便座に座れば、あなたの汗はどこにも逃げ場がなくなり、便座に付着します。
用が済んだ後、そのまま立ち去ったら、便座についた汗はどうなるでしょうか。


「乾いて蒸発するからなんの問題もないでーす!」


こんな答えではダメですよ。


まず、便座はプラスチック製のため汗を吸収しませんから、あなたが立ち上がった直後の便座は、汗で濡れた状態です。
汗には、皮脂、皮膚の垢、雑菌などの「汚れ」が含まれていて、汗が乾くとそれらが便座の表側に残るわけです。
イメージとしては、汗に含まれる汚れが、とても薄い膜になって便座の表側に残る感じです。


「汗がつく・汗が乾く」・・・これが繰り返されることで、便座の表面に汚れの膜ができていき、繰り返される回数が多いほど、汚れの膜は厚くなっていきます。


もしかしたら「汚れの膜」を体感できるかもしれませんので、興味がある人はちょっと実験してみてください。
用意するものは、水で濡らした柔らかいティッシュペーパーです。
トイレットペーパーでもいいですが、ティッシュペーパーより硬いものがあるため、便座に傷が付きやすいので注意してくださいね。


では、ティッシュを濡らし、便座のお尻があたる部分を1円玉ぐらいの円を描くように優しくこすりましょう。
10秒ほど、溜まった汚れをふやかしながら拭き取るイメージで優しくこすります。
その後、ティッシュで拭いた部分を指先でなでると、1円玉ぐらいの範囲の汚れが落ちていることがわかるはずです。
同時に、その1円玉のエリア外に、微妙な段差を感じませんか? 
その微妙な段差が、油や垢などでできた「汚れの層」の厚みです。
使用頻度が少ない便座や、いつもキレイに拭いている便座では、汚れの層は確認できません。
みなさんの家の便座、または会社でみんなが使っている便座の汚れはどうでしょうか。


あと、ちょうど右足と左足の間の汗が付着しない部分がありますよね。
この部分には汚れの層はなく、同じように掃除をしてもきっと変化はないはずです。


もし汚れていることが確認できたら、便座全体の汚れを水でふやかし、丁寧に掃除してください。
次から気持ちよく使えるのはもちろん、いろいろな菌による肌の炎症やニオイの発生なども防げるはずです。



掃除はティッシュに染み込ませたエタノールで充分だと思います。
※「50倍~100倍希釈の塩素系漂白剤」を作れる人はその方がさらに効果的だと思います


以上「便座の表側」でした。

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