私はカモメのジョナサン vol.42
私は月に一度、コミュニティの読書会に参加しています。
この読書会の面白いところは、読んだ課題本について語ると言うより
その本を読んで、自分だったらどうか?と自分の人生に置き換え、それぞれが人生を語るのです。
一冊の本から、色んな人の人生が知れる!
どんな事を感じて、どんな事を大切にして生きておられるのか
自分一人の人生では味わえない深みがあります。
今回は『かもめのジョナサン』という本が、課題本でした。
ざっと内容を解説しますと、ある一羽のかもめの話です。かもめ界では、食べるために生きるのが常識であり、かもめ界の掟でもあります。
そんな中、ジョナサンだけは、飛ぶ事を狂ったように追究し、それを喜びとしたため、かもめ界を追放されます。
一人になったジョナサンは、今までよりも自由になり
更に飛ぶ事を追究し、師匠に出会い、力を極め
やがて、元の仲間の所に戻り、自分と同じ様に自由にやりたい事を追究するかもめ達に、背中を見せるのです。
つまり、自分の追究のためではなく、今度は、他の誰かのために、命を使うようになったのです。
私はそんなジョナサンを見て、私は…今まで何も追究して来た事が無いな…と思って読んでいましたが
読書会の当日の朝、あるメッセージが届きました。
『ななさんは、今の仕事の接客を追求してるし、ある意味ジョナサンですね』
このメッセージを見て、最初はどう言う事だろう?と考えていましたが
私は今の仕事が楽しくて、楽しくて、大好きで!
ただ続けていた。と言う、感覚でいましたが
確かに、よし!追究しよう!と決めて始めたわけではなく、やり続けている中で、無意識に追究して来たのだと気付きました。
今の職場は、私の母方の大祖父さんが初代で、私が生まれた時には、祖父母が経営していました。
物心付いた時から、働く母や、祖父母の背中を見て育ったせいか、私は祖父母がやっていた頃のお店が大好きで、私にとっての当たり前です。
今は、時代が変わり、外国人の方が増えたり
参拝客よりも、観光客の方が増えた事もあり
経営上、昔のままでは、やれない部分もあるのだと思います。
正直なところ、今のお店のやり方は、私の大好きなお店とは、また違います。
最初は、あの頃に戻そう!と必死になりました。
どうにか、お店側に、それをわかってもらおう!としました。
しかし、やはり、人を変える事はできません。
そりゃそうですよね!
私は経営者ではないし、経費を支払っているのはお店です。
そこで、お店のルールをやぶらない範囲で、私に出来る事を、自由が許されている中で、出来る限りの事をやろう!と思いました。
接客の追究、バイトの子への教育
出来る事は沢山あります。
本当に大切なものは何か?人を大切にするとはどういう事か?を追究しながら、働いている中で
本当に、本当に、少しずつですが
お店が変わり始めたように感じています。
うちに来るバイトの子達は、家庭に問題を抱えている子も多く、幸せになる事すら、諦めている子が多いです。
仕事を通して、役にたてる事の喜びや、楽しさ
そして、自分自身の価値に気付くことができ、自信が持てるようになれば
そんな嬉しい事はありません。
誰だって、幸せになる権利は有るのですから!
まだまだ時間はかかりますが
居場所であり、成長出来る場所になればいいなと
思っている自分に気付いた時に、初めて
私、ジョナサンと同じやん。と気付きました。
私は、これと言って追究して来た事が無いと思っていましたが
自分のやりたい事を無我夢中でやれる事
そして、こんなにも考え、成長させてくれる環境がある事を改めて、有難いなと思わせてもらった
一冊であり、読書会でした。
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