深呼吸
ココロテン
00:00 | 00:00
川を見ると思い出すことがあります。
僕はまだ中学生で、
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車に揺られ
学校に向かっていました。
電車が川を渡るちょうどその時、
川の真ん中に立つ女性がいました。
彼女は自殺を考えているのかもしれない。
僕は急ぎ電車を降り、川に向かって走りました。
川は逸る気持ちと裏腹に、ゆっくりと流れておりました。
たどり着くと彼女はスカートを膝まで捲りあげ
気持ちよさそうに水と遊んでいたのでした。
陽を浴びて川に立つ彼女は、
先程の満員電車と対照的に、
自由で温かくゆっくりとした時を生きていました。
川を見ると思い出すことがあります。
その度僕はゆっくりと深呼吸をするのです。
Filmed by 天才たなべ
Narrated by 竹内 心
Story written by 港谷 順
Music composed by 山本朝陽
僕はまだ中学生で、
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車に揺られ
学校に向かっていました。
電車が川を渡るちょうどその時、
川の真ん中に立つ女性がいました。
彼女は自殺を考えているのかもしれない。
僕は急ぎ電車を降り、川に向かって走りました。
川は逸る気持ちと裏腹に、ゆっくりと流れておりました。
たどり着くと彼女はスカートを膝まで捲りあげ
気持ちよさそうに水と遊んでいたのでした。
陽を浴びて川に立つ彼女は、
先程の満員電車と対照的に、
自由で温かくゆっくりとした時を生きていました。
川を見ると思い出すことがあります。
その度僕はゆっくりと深呼吸をするのです。
Filmed by 天才たなべ
Narrated by 竹内 心
Story written by 港谷 順
Music composed by 山本朝陽
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?