「一期一会」
友達と会ったとき
友達と楽しく話したあと、一人になると時々考えることがある。
あと、何回楽しくお話しできるのだろうか。
きっと些細なことでこの関係は終わってしまうのだろうと思う。
例えばどちらかが転職したり、恋人ができたり、遠い場所に行ってしまったり、もしくはもっと些細な事、ほんの少しのすれ違いで、だんだんと会うことがなくなり話すこともなくなり、ときどきたまにふとしたときに思い出して連絡を取るか取らないかぐらいの仲になってしまうのだろう。
そんなことを考えるととても寂しくなる。
こんなに楽しいのに、こんなに愛おしいのに、こんなに好きなのに。
同性、異性に関わらずもっと仲良くしたいと思うし、もっと楽しんでほしいと思う。
…もっと一緒にいたいと思う。
許されるものならばみんなで一緒になって、一つ屋根の下で好きなだけハグして、お酒を飲みながら朝までくだらない話で盛り上がりたい。
でもそんなことができるのは一生の中でほんの数人しかいない。
自分は男だから、男とハグをしたりができない。
相手が女でも恋人でなければハグをしたりはできない。
これは自分だからなのだろうか、それともそういう社会なのだろうか。
一生の中で好きになる人は何人もいるのにそのほとんどの人とは、十回も深い話はできないだろう。
それこそ親友や恋人、結婚相手でもない限り。
だからこそ、かけがえのない友達との数時間のデートを大切に抱きかかえるようにそっとそっと大事に大事にするべきなのだ。
あと、何回会えるのか、そんなことが頭を過らないほど、楽しさや嬉しさで頭がいっぱいになるように……。
なんか書いているうちにクサくなってしまった。
もっと憎たらしくしたかったのに、いい人みたいになってしまった。
でも結局自分が思うのは、好きな人を大切に、大事にしたいということ。
その後がなくても、今だけの短い関係でも、お互いがお互いを実直に思いやれるようなそんな関係性を敬いたい。