素直になることで得た気づき

先日、職場でパートさん二人が「お先に~」と声をかけてくれた。
私より先に退勤される方々。
思わず「もう帰るの?もう少し居ればいいのに」と言ってしまった。話をする機会が多い人たちで、もっといろいろと話ができたらいいなあと思っていたので、寂しさのあまり・・という感じで口走ってしまったのだ。

一瞬、しまった・・と思った。
同時に、大きな笑い声が響いた。パートさんたちの声だ。
いらんことを言ったかなあと思ったのは、私だけだった。



思えば、言葉を発する前から「こんなことを言ったら怒るかな」「失礼にならないように気を付けないと」と考えながら人と関わってきたように思う。
それは、子供の頃に身近な人たちの顔色を伺いながら暮らしていたことが関係しているのだと思う。友達を怒らせてしまったり、身内の悪口や文句や批判から身を守るためだったり、とにかく、余計な一言を言わないようにと気を付けてきた。

でも、いま考えてみたら、子供の頃の喧嘩は誰にでも経験のあることだろうし、その繰り返しのなかでコミュニケーションを学んでいくものなのだろう。身内のことも、嫌なら嫌って言えばよかったのだし、少し距離を置くことで関係が悪化することは防げたかもしれない。自分の気持ちを隠したりとかしなくてもよかったのではないか・・と思うのだ。
そう思えたのは、自分の「寂しい」という気持ちを言葉にして伝えて、笑顔を見せてくれた人がいたからだ。



素直に、思ったことや感じたことは伝えていい。
それで万が一、嫌な思いをさせてしまったら「ごめん」と素直に謝ればいい。
そんな簡単なことに、やっと気づけた。

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