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【日記】写真に魂はありません

家を住み替えるにあたり、仏壇を買い替えようとしている。
今の仏壇は大きい。調べてみると、ネットでリビングになじみやすいデザインの仏壇が売っていた。
これでいいじゃん、と母と話していたが後日、母から電話があった。

「仏壇から魂を抜かなきゃいけないみたいなの……」
母が何気なく仏壇の買い替えについて調べたところ、仏壇には魂が宿っていて、買い替える際には魂を抜かなければならないらしい。
そう言われるとなんか……魂を抜かずに新しい仏壇にしづらい気がする。仏壇メーカーで買うと、古い仏壇を引き取るときに魂も抜いてくれるらしい。
じゃあ、それにするか……ということで話がまとまった。

後日。再び、母から電話があった。
「魂は、仏壇じゃなくて位牌に宿ってるらしいの……」
またまた調べてみたところ、魂は仏壇ではなく位牌に宿っているということがわかったらしい。
「じゃあ、仏壇の魂抜きはいいか」
「そうだね。いろいろ調べてたんだけどさ、遺影にも魂は宿ってないんだって」
と、母はリサーチの結果を教えてくれた。
そうだね。遺影には宿ってなさそうだもんね。

死んだらどこに魂が宿るのか。そもそも魂はあるのか?死なないとわからないことだから、誰にもわからないはずなのに。
このことを考えると、「♪私の〜お墓の前で〜」の歌が思い出される。千の風になっててくれたほうがありがたい。

#エッセイ
#千の風になって

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