
偽りの自分
日々の臨床現場で、20代後半辺りの多くの患者さんが、現実を見たくないのかな、現実がみえないのかも、と感じます。だけど、その気持ちもよくわかってしまいます。わたし自身もかつてそうだったから。
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例えば、ウェクスラー式知能検査(WAIS-Ⅳ)を実施し、ご自身の知能指数や発達傾向をつきつけられても(←あえてこの言葉を使いましたが)なお、ご自身が決めた「妄想」という、理想のキラキラ世界に留まろうとしたり。それで、もがけばもがくほど、ドツボにハマってしまう。すると、精神的に不安になったり、気分が低下したり、眠れなくなったりで、精神科薬も増えて行ったり。
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幸せの基準を、周囲からの評価に頼っている、自分が決めた普通があって、なかなかドツボから抜けることができない。
ネットの非現実的なキラキラ世界、作り上げた非現実、人と一緒になりたいって言う。ん❔
どこを基準にしている❔
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現実をきちんと受け止めてみる、仕方ないと思う(←これができたらもう完治!)実は、そこからが、まだ見えぬ自分の本当の理想に向かうということに気付いて欲しいと感じる。
周囲からの評価や、見えているものに幸せの価値を置いている間は、苦しみは続いてしまう。
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諦めたら、理想にむかう、なんとも逆説的です。
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偽りの自己
ドナルド・ウッズ・ウィニコット
Donald Woods Winnicottイギリスの小児科医・精神科医・精神分析家。
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