バレンタイン にトミー君に起こった出来事
子供たちにワンダー先生(当時20代の結構シャイで日本人的な性格をもつ方)と英語のレッスンをしていたのです。そのレッスンの後にワンダー先生がトミー君の話をされたのです。もちろん、通訳は私がしました。
トミー君の話
小学校三年生のトミー君は、ちょっと知恵遅れの子供でした。障害を持ちながらもクラスのみんなに溶け込もうという気持ちは強かったのです。それで、もうすぐバレンタインデーが近いので、クラス全員にバレンタインのカードを書くことにしました。
彼なりに一生懸命に一人ひとりのことを思いながら書いたのでした。
バレンタインデー当日、トミー君の学校は半日で終わり。その日午後、クラスのみんなの机にメールボックスがあって、そのボックスにめいめい思い思いにカードを入れるという習慣があったらしいのです。
お母さんとしては気になるのです。
誰がトミーのことを気遣ってカードを入れてくれるだろうか。そう思うのが親心でしょう。
おかあさんとしては、みんなの帰りを待って、窓越しに様子を見ているのです。
するとクラスのみんなは集まって帰っているが、トミー君だけみんなのあとを1人とぼとぼと歩いるのです。
お母さんとしては、ますます気になるわけです。
トミー君がいよいよ家のドアを開けました。
「だだいま」
彼は天使のような笑顔でいいました。
「僕一枚もなかったよ。」
もうこのことを聞いたお母さんは怒り心頭。
「なんて冷たいクラスの子達でしょう」「誰か1人でも家のトミーにカードを贈るという気配りのできる子はいないのか」かっかしているときに、トミー君はさらにこういったのです。
「僕一枚も間違えたカードがなかったんだ!!」
お母さんは、だれがうちのトミーにカードをくれるかということだったのに対して、トミー君の視点は、自分が間違いなくカードを渡せたという喜びだったのでした。
このトミー君の話を聞いていた子供たちの目に涙があふれました。
私も何故か心があったかくなり、涙が溢れてきました。
自分が置かれた状況の中で、どういう態度でのぞむかによってしあわせを感じたり、不幸に感じたりする。
たとえ、その状況が自分にとってもまわりの人にとっても好ましくない状況であったとしても、しあわせになれるような着目点を持ち、どうしたらその状況を生かせるかを考えるということがしあわせであり続けることであり、生きる勇気を与えることなんだと…
けなげなトミー君の生き方に聞いた子供たちの心が揺さぶられ、一緒にいた私の心も澄みわたった。
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