個人の成長での幸せ
私が図書館から借りたはずなのに先に母が読んでいて「面白かった 」と返された一冊です。
藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか
プロローグを読んでいたら、島前が出てきてびっくり。読む本が繋がってると面白い。スギナ日記でも素敵な所は紹介されていたけれど、海に飛び込んでウニや牡蠣を取っているなんて。なんて楽しそう。
NPO団体を調べて、そうした団体から面白そうだという人たち団体に50団体もヒアリングに行く山崎さんの熱い行動。 そんな熱い行動しているからこそ、熱い人が集まってくるんだとすごく納得しました。
全体を読んだあと、山崎さんのあとがきにすべてが凝縮されていました。
多様な経済は指標に反映されにくい。
新米がとれたとか新蕎麦を打ったとかはGDPに反映されないのに、調停の弁護士費用や武器を作り販売するお金は反映される。
ここだけ見ると不幸になる方が経済成長してると見えてしまうほど。
経済成長と消費の関係のグラフについても、このあとがきでまた繋がって。今私が住んでる地域がとても経済成長しているようには思えないし、これから行こうとしている街はすごくいろんなことに取り組んでいて盛り上がっているのに衰退著しい地域に入っていて。
一般的な印象と数字にこんなにも差がある、指標とはそういうものであるということを知っておくことの大切さを感じました。
これから生きてく中で、突然仕事がなくなっても、紹介してくれたり、食べ物をくれる人の存在は大きくて。その人たちと信頼関係を作っていくことが大切で。
儲けるという言葉はお金じゃなくて「友を儲ける」で使っていきたい。
これからは、子育てや老後のために「お金を貯める」方法でなく「信頼関係を貯める」方法をとっていきたい。
仕事のやりがい、自然の豊かさ、信頼できる仲間の数、食べ物の美味しさ、幸せを産み出すための要素には様々な比重や組み合わせがある。
個人の幸せはそれぞれで。それを身につけて、経済成長や人口増減に振り回されないように生きたい。
あと個人的に印象に残ってるのが、
働くは「端(はた)にいる人を楽(らく)にする」ということ。
働くってネガティブに受けとりがちだったのだけれど、非営利事業で試し、うまく行くなら営利事業で反映するというやり方になるほどと思いました。また前者で新人を育て後者でデビューさせるということにも。誰もが挑むことのでき、その幅も広がる。更に非営利事業では、実験場としての「頼まれもしないのに取り組む仕事」としても。そういう人が集まるところ、カフェみたいなところでのワークショップにもすごく可能性を感じていて、子供向けに遊びを交えたものやお母さん向けに子育てに関連したものやその土地の活かしたもの、自然を組み入れたもの。そこから繋がって広がっていくものってすごいあるんじゃないかと思っています。
結局豊かなライフスタイルを持って生き、地産地消の品物をきっちり作っている場所はやはり強い。
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