見出し画像

【よろづよ八首 結論】人間の心の通りに、物事を動かす神

前回までの話を、まとめると、

世界の全ての物事を動かしている神は、「人間の心の通りに、物事を動かす」という理だけを守っている。
これが、分かれば、世界中の誰もが喜び勇む。
そして、喜び勇んだら、その心の通りに、助かるのだ。

という事になります。
一つ一つ検証してみましょう。
本当に、世界中の誰も、この神の胸の内が分からなかったのでしょうか?
似たような思想は、誰も説かなかったのでしょうか?
残念ながら私の知識量では、それを検証することは不可能です。
ただ、こう考えることもできます。
もし、本当に、これを分かる人間が存在したのなら、世界中の誰もが喜び勇める世界になっているはずです。
であれば、神の胸の内を、分かった者は、今まで誰もいなかった、と言えるのだ、と。

問題は、本当に、これが分かったら、世界中の誰もが、喜び勇めるのか? という事です。

「神は、人間の心の通りに物事を動かすのだから、喜び勇んだら、みな助かるのだ」と、こう聞いて、本当に喜べるだろうか?

え? と、様々な疑問が湧いて来るのではないでしょうか?

まず、今、苦しみや悲しみの最中にいる人は、どうやって喜ぶのか?
次に、たとえば、人を殺したいと思って、心通りにそれが叶うという世界なら、無茶苦茶な世界になってしまうのではないか?
つい、こんなことを考えてしまうのは、今、自分が、神の胸の内を、必要としていないからでしょう。
さほど、困ったこともない、幸せの中に居るからなのでしょう。
また、神は、心の通りに物事を動かすのだから、もし、人を殺したいと思ったら、その思いが自分に帰ってくるだけであって、世界は決して無茶苦茶にはならないでしょう。

神の話は、本当に困って、しかも八方ふさがりの状態で、どうしようもない人間からすれば、「まだ助かる道があるのだ」、という希望の光になります。
ワラにもすがる思いで、神の胸の内を、分かろうとするのではないでしょうか?

こんな結果を見るのは、今までの心の結果なのだ。
そして、この結果を見て、今、喜べないで、勇まないでいる、この心こそ、こういう結果を作ってきた原因なのだ。
ならば、神様が、「喜び勇んだら、助かる」と言って下さっているのだから、今までの心は終わりにして、神の胸の内を信じて、喜び勇む心に切り替えよう。
現在と過去から転じて、未来を見つめてみれば、今の心一つだけで未来が変わるのなら、こんな勇むことはないではないか。
確かに、神の胸の内が分かれば、喜び勇める。
人間の心とは、こんなにも自由自在なものであったのか!

ということになってくるのではないでしょうか?

そして、この心を失わなければ、困ったことが解決するだけでなく、思いもよらぬ喜びが、神の働きで、次々に、見えてくるのです。

こんな効果を、たった自分の心一つ、ただ神の胸の内を分かるだけで、得られるのです。
自分は、自分の人生に必要な全てを手に入れたのです。
あとは、楽しむだけです。

これなら、世界中の誰もが、今から喜び勇むことができて、今から助かっていけるに違いない。
これこそ、神の話だ、と言えるのではないでしょうか?

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?