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そのはずや、説いて聞かしたことはない。知らぬが無理ではないわいな

あらゆる時代の全ての人間の心の中を見ても、誰も神の胸の内を分かった者はいない。
それもそのはず、今までただ一度も、この胸の内を、説いて聞かしたことはないのだから。

私は、神の胸の内を、絶対に知り得ない。
その理由は、おそらく2つでしょう。
一つは、理解出来ないから。
もう一つは、知らないから。

神と人間があまりにも掛け離れた存在なので、次元の低い愚かな私には、次元の高い崇高な神のお考えを理解することは不可能なのだ・・・とすれば、神の胸の内を説いて聞かされても、理解することは出来ないのです。

けれど、ここでは、神の胸の内が分からないのは、単に、今まで一度も説いて聞かしたことがないからなのだ、と言っているのです。

つまり、私の能力で理解出来ない訳ではないのです。神の胸の内は。
知りさえすれば、分かることが、出来るのです。神の胸の内は。
そして、神の胸の内は、言葉で語ることが出来るものなのです。
文字で表すことが出来るのです。

となると、疑問も湧きます。
これまでの人類の歴史の中で、思想や理念は、百出しています。
人間の言葉で語ることが出来る思想や理念に、誰も考えることが出来なかったようなものなど、残されているのでしょうか?

神の胸の内、とは、どんな内容なのか?、惹きつけられるばかりです。

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