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(続)「寄付の流れ」について考えてみました
前回の投稿のつづきとなります。
この稿では、「支援金」について考えてみたいと思います。(「支援金」と「義援金」の違いについて、再掲しておきます。)
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前回同様、こちらのサイトを元に進めて行きます。
このサイトを読み進めて行きますと、「あなたが選ぶ寄付先は」という項があり、先ず各県・日本赤十字社の「義援金」が紹介されています。続いて、最初に「支援金」の紹介がでてくるのは、「中央共同募金会」です。
とても分かり易く支援金の趣旨や仕組みの説明が書かれていますので、一部、抜粋してみます。
石川県、新潟県、富山県、福井県の4県を中心に家屋倒壊などの被害が発生し、人的被害、住家被害が生じ、災害救助法が適用されました。今後、被災地では、被災家屋の片づけや、修理、被災された方の心身のケアなど、多くのボランティア団体やNPOによる長期的な支援が必要となります。
中央共同募金会では、「令和6年能登半島地震」により被災された方を支えるため、災害ボランティア活動に対する助成事業を、「災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ・令和6年能登半島地震)」として実施します。皆さまからのご寄付を原資として、被災地の災害ボランティアセンター等と連携して行う、ボランティア団体・NPO等の活動を支援いたします。
また、「ご寄付の使いみち」として次の様に記載されています。
お預かりした支援金は、「令和6年能登半島地震」の被災地における、ボランティア団体やNPOによる被災者支援活動にかかる費用に助成します。
当該助成は中央共同募金会が設ける運営委員会及び審査委員会により決定し、被災地で救援・復旧・復興に携わるボランティア活動を支援します。なお、支援金の残額が出た場合には防災・減災力向上のための活動や災害時に備えた基盤整備にかかわる活動の支援のために活用させていただきます。
中央共同募金会が、その知名度と信用力で全国から幅広く支援金を集め、委員会の審査を経て、その資金を現地で活動する各ボランティア団体・NPOへ助成する仕組みとなっています。中央共同募金会が、支援金の仲介者、プラットフォーマーの役割を担っています。
この中央共同募金会「ボラサポ」は東日本大震災を契機として始まったとのことで、その歩みについて紹介した動画も掲載されています。
中央共同募金会のような、支援金の仲介、プラットフォーマーの役割を果たしている団体として、他に日本財団も紹介されています。
さて、通信会社による募金先を各サイトで確認してみますと、以下の通りです。
〇NTTドコモ=日本赤十字社 中央共同募金会 認定NPO法人 ジャパン・プラットフォーム
〇KDDI=日本赤十字社
〇ソフトバンク=中央共同募金会
〇楽天=未定
〇LINEヤフー=中央共同募金会、日本財団など28団体
LINEヤフーでは「個別の団体へできるだけ早く、直接支援金を届けたい」という方々のニーズに応えようとしているのが分かります。被災地でどのような活動が行われているのか、を知る意味でも、とても参考になるサイトです。こちらに改めてご紹介しておきます。
以上、支援金のことについて、各サイトのご紹介をさせて頂きました。現地での様々な活動を支えるために、支援金を広く集め、迅速かつ公正に配る仕組みは、東日本大震災以降、かなり高度に進化してきていると感じます。ひとりのユーザーとして、今後、更なる仕組みの改善と発展を心から願っています。