「媛貴」という個性+商品=ブランド

何年か前からか、「自分の価値」について色々考えていました。

というのもアテシ自身が非常に熱しやすく冷めやすい人間で、得意分野にも非常偏りがあり、唯一専門学校を出て「スキル」と呼べるものが「演技」なのです。前回の記事にもあるように10年ものブランクがあり、しかも現在進行形で闘病中。そんな自分が「商品」としてこの世に出せるものって何だろうなってずっと考えているんですよね。

それは障碍者手帳を持ってからずっとのような気がします。20代前半で「社会勉強になるだろう」と思って飛び込んだ保険のセールスレディの仕事。自社の商品が好きだったし、その商品の良さをお客様にオススメするのは本当に楽しかった。契約を頂けなくても、お客様とのおしゃべりが楽しかったから、接客業には向いている自信があった。

ただ、営業としての最大の欠点があった。【成績が上げられない】のだ。

確かにお客様とのおしゃべりは楽しい。でもご契約を頂けないことにはお給料に反映されないし、正直手取り10万ないのは本当にしんどかった。ただ、ご契約を頂くと、リピーターになってくださる方が多かった。保険の商品はもちろんだが、アテシ自身を評価してくれて契約をくださるお客様もいらっしゃった。

その時言われたのが「話が面白いから」「素直だから」が多かったように思う。

自分で言うのはなんだけれど、そこまで裏表の激しい人間ではないと思っているし、(『場を弁える』という意味では言動を選ぶけれど)面白いと思ったものは(たまにもっと警戒心を持てと自分でも思うけれど)だいたい手を出して話題のネタにしている。アテシ自身、実家が自営業なのもあったので経営者さまや現場責任者の方とお話が盛り上がることもあった。

そんな事もあって(もちろん失敗だって沢山してきたけれど)アテシにとってADHDは個性であり、武器なのだ。

多動脳がひどくて夜眠れなかったり、過集中が過ぎて眩暈を起こすなどの弊害もあるけれど、最近はスマホのストップウォッチ機能を利用して過集中にならないよう工夫している。となれば多動脳から湧き出るアイディアは「個性であり武器である」と、アテシ個人においては適用されるのではないかと思っている。

じゃあ今度はその「個性と武器」でどう稼ぐか?

正直、もっと早くに気づけばよかったなぁ、と思う。ただ薬物療法を始めて10年、何もかもが手探りだった。去年胆のうを摘出してNASHと診断されてからはますますだ。

なぜこんなに声の活動に固執するかというと、冒頭でも述べたように「スキル」と呼べるものがこれしかないのです。

今まで保険のセールスレディの他にも接客業を経験してきましたが、マルチタスクが本当にダメダメで、コンビニやファーストフードのレジ係のような作業の多い仕事は本当にダメでした。実際ファーストフードのレジでは、注文を聞きながらストローやトレイを用意しつつレジにも打ち込みをして厨房に確認を取りながらの接客がまったくできずパニックを起こしてフリーズしてしまい、店長から「もういいから下がってて!」と厨房の奥に追いやれてたこともありました。

それと比べたら、今のSBC(サブカルビジネスセンター)はサブカルチャーに特化したB型就労支援継続作業所で、ここで「ぱやや~んラジオ」のメインパーソナリティをさせて頂きながら、個人的な声の活動もさせて頂いています。公式サイトはこちら。https://subculbusinesscenter.com/   現在アテシの通所しているSBC広島とSBC仙台が稼働中で、大阪・福岡などにもエリア拡大中です。

話が逸れましたが、そんなワケで声の活動をもっと充実させて、収入を増やしたいと思っているのです。今は旦那さんがいるけれど、将来どうなるか分かりません。

一生添い遂げられるのが理想的ですし、今の旦那さんでないと今の活動もできないと思っていますが、もし何かの間違いで二人が別の人生を歩むことになった場合、現実問題として収入がガタ落ちします。その時になって慌てては遅いのです。いつ、どんな時に、どんな状況で一人になってもいいように、もっともっとスキルアップをしたいし、収入を得るうえでの地盤を盤石なものにしたい。正直縁起でもないと思うのですが、「【あり得ない】なんてことは『あり得ない』」というのが持論です。末の妹を亡くした時、嫌というほど思い知らされました。

今、この瞬間にも、身近な誰かがいなくなる。その『今、この瞬間』にどれだけ思考を巡らせ、足掻けるか。それが薬物治療を始めて鬱から抜け出し、声活動を再開するようになって考えだしたアテシなりの生き方のような気がします。そして結婚して機能不全家族から抜け出し、父のDVに怯えなくていい日々が続いて、さらに視野が開けたように思うのです。そこには旦那さんの理解とフォロー、そしてSBCの先生方や仲間たち、地域の福祉センターの職員さんたちのご助力あってこそだと思っています。父のことを思い出すと、アテシの中の中堂さんが「クソが!!」と連呼して吠えてくださるんですが、家族を自分の装飾品ぐらいにしか思ってないような父にでも、名前を付けてくれたことには感謝しているのです。

で、あればこそ、なおさらアテシは「アテシらしく、幸せな人生を謳歌したい」し、その中で「【媛貴】としての個性を最大限駆使して収入を得る」というのはどうしても外せない事案なのです。

でまぁ、ここ何日かようやく活動できそうなコンディションになってきたしで、元々の量が少ない多動脳をフル回転させて「何がしたいか」「何ができるか」「何が求められているか」を色々と考えています。

ただ、「何を求められているか」が難しく、リハビリが長かったので公開できるボイスデータや参加させて頂いた企画さまがほとんどないのです。

コレに関しては体調と相談しつつリハビリしながらまた地道にやっていくしかないと思っています。前回の記事にも書きましたが、来年で活動20周年とはいえ、リハビリや闘病生活があったので、実質10年程度しか活動できていないのです。その10年間で200作品ほどしか参加できなかったのは、正直実力不足としか言いようがないと思っています。

そんな事もあって、今環境的にもフィジカル的にもメンタル的にも程よい状態なので、今までにないほど活動意欲が湧いています。もっというなら金銭的に自立したいという自己満足でもあるし、声活動者として認知されたい+作品を評価されたいという承認欲求でもあると思います。

そんなこんなで【「媛貴」という個性+商品=ブランド】という表題になりました。売り込みをしたいのはやまやまなんですが、正直全盛期のような絶叫やお歌の依頼など受けれないので、今はリハビリを頑張りつつ、自分らしい作品作りができたら、と思います。ちなみに全盛期の演じ分けデータがこちら。版権モノで申し訳ないです。https://hear.jp/sounds/7PZ9pA

ちなみに当サークルのBOOTHがこちら。https://kokoroan0420.booth.pm/  10/25以降に新作登録予定です。

さらにFantiaさまでは無料会員様限定でのぱやラジ先行配信や、ASMRの試作品などを公開しています。どうぞよろしくお願いいたします。https://fantia.jp/kokoroan0420

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媛貴-Himeki-
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