過去の栄光を抱きしめる
「過去の栄光」
もし、とある才能があり人生の早いタイミングで成功をしていたら?
社会的、経済的にも、
10代、20代で成功をした場合、その成功をずっと維持し続けられたらいいのだろうけども、
なかなか多くの人がそうはいかないのも現実。
才能があれど、何かをきっかけにその才能を発揮できない状況になったり、失速したり、自ら手放したり、、そんな事もある。
特に人生の早い段階での成功の場合、自分の人生を歩んできた歴史がまだ浅いので葛藤が多い。
世の中を知らなかったり、人の気持ちを慮れなかったり、自分の意見が言えなかったり、自己が確立されていなかったり。
もちろん人にもよるだろうけども、
成功を失った人にありがちなのが、
過去の栄光を引きずってしまう事だ。
特にその失い方の線引きが、自らではなく意図せずしてだった場合、
なかなか心の整理に時間がかかる。
そして引きずりがちになるのだ。
そんな時に心の救いとなる様な人や出来事があるととても救いになる。
新たな一歩を踏み出しやすくなる。
失ったものを取り戻そうとついつい思ってしまうが、過去をそのまま同じ形で取り戻す事はほぼ難しい。
近しい形で取り戻すことも可能かもしれない。
けれどそれはそんなに多い事ではないし、近い形で取り戻せたように見えても、実は形を変えているはずだ。
だからその場合、思いきって違う方向にハンドルを切るか、
少しずつ違う方向の道にも進みつつ、前にやっていた事ができるよう磨き続けるか。
その2パターンになるのが常ではなかろうか。
とはいえ、世の中的に成功と見えているものが、本当にその人にとっての幸せと直結なのかもわからない。
成功の形も何を基準にして成功と捉えるかによっても変わってくる。
なので、「やりたい」、「好き」の心を大切に諦めずやり続ける。
やれるところまでやりきって、どうしても無理なら方向転換。
やり続ける為にも視野を広げていろんな事をやってみて、それを自分の「やりたい」、「好き」に還元させるように考える。
など、創意工夫をしながら深めていけるといいのだろう。
あとは型にはめ過ぎず、とにかく楽しめるスタンスで!
なんてことを、
ある知人をみてなんとなーく、ぼんやりと考えていた。
そして自分自身をふりかえりつつ。
人生はまだまだ長い。
前を向いて顔を上げて生きていこう。