
推しがいるということ
言わずと知れた名作アニメ、「かぐや様は告らせたい」をずっと追いかけていました。遡るとこと約2年前に、映画が公開になるということで、私も映画館に駆けつけました。
映画には大満足だったのですが、終盤の挿入歌が刺さりすぎて、新しい沼にハマっていくことになりました。
その挿入歌が、元°C-uteで、Buono!だった鈴木愛理さんが歌唱していた「heart notes」という曲でした。
本編と歌詞がリンクして、飲み込まれたわけですが、歌詞だけではなく、
愛理さんの歌唱力というか、表現力に引き込まれました。
早速、帰路についてから検索をすると、いくつかのライブ映像があり、ダイジェストを観ました。
まあ、なんと楽しそうに歌うことでしょう。
「アイドルが憧れるアイドル」なんて異名がつくだけのことはあります。
全身全霊で「アイドル」をしている愛理さんの姿にどんどん惹き込まれました。
これまで私は、アニメヲタクだったのですが、ここから愛理さん沼にハマるわけですね。推していた声優である南條愛乃さんのライブにもほとんど行けなくなり、
ほぼ脱ヲタ状態だったのですが、私の人生に綺羅星の如く現れた愛理さんは、
もう一度私に火を灯しました。
どっぷりとこの沼にハマったのは、最近のお話です。
このnoteを始めた時期は、人生の挫折期で、いわゆる「鬱」という状態でした。
とりあえず、2ヶ月の休職を与えられたわけなのですが、
まあ、あの病気はブラックホールみたいなものでして、
人生に希望なんてものがなくなるわけです。
そんな中、Youtubeを垂れ流しにしていると、流れて来たのが愛理さんのインタビュー動画でした。
明日生きるのをやめちゃおうかなって思っている人がいたとしたら
その人がもう一日でも生きてみようって
思ってもらえるような存在でありたいから
まさに、明日生きるのをやめようとしていた私に刺さったのです。
「もう一日だけ生きてみようかな」と思えました。
その後は色々乗り越えながら、
こうして文字にできるくらいまでには回復してきたわけです。
この1年間、ずっとモチベーションにしていたのは、
愛理さんがパーソナリティーを務めるラジオ「鈴木愛理のeasy to smile」です。
たまにお便りも送ったりして、読んでもらえた感動は忘れられません。
心が重たくなるときに、愛理さんの「大きく息を吸って、吐いてー」「たくさん笑えますように」という言葉を聴いて、社会へ踏み出しました。
気がつけば愛理さんの歌や番組が日常生活にありました。
そして、ライブツアーが発表されました。
「鈴木愛理 LIVE PARTY #NLNL EX ~未完ガラクタカプセル~」
ちょうど休みの日と重なるZepp名古屋での公演に申し込むために、
ファンクラブにも入りました。

きっと愛理さんがいなければ、
週に一回の休みを使って名古屋に行こうなどとは考えませんでした。
来年には、ミュージカル『SIX』日本キャスト版に出演されるということで、
大阪公演に行きます。ミュージカルなんて人生で初めてです。
”推し”がいるということで、
人生に彩りを与えてくれていることに気がつきました。
推しを通して知り合う人がいて、みんなで大事にしている。
すごく素敵なことだと感じました。
人間は生来、何かの支えがなければ強く生きていけないのだと思います。
だから昔から、神を信じることで、前を向いてきたのだと思います。
そういう本能の部分で、推しという概念があるのだと思うのです。
推しがいるということは、
人生を豊かにすることであり、世界が広がることだと感じています。
だからこそ、「推しは推せるときに推せ」と言うように、
今できる全力で推しを推すことが、生きる力にもなるのです。
私も愛理さんのように、
誰かに生きる”かけら”を送れる人になりたいと思って、
今を生きているところです。
ありがとう、愛理さん。