あん摩マッサージ指圧師の自営業・奮闘記録-終わり
ここまで、私の失敗談や、こんなはずじゃなかった話をしてきました。
マガジンにまとめています。
以下の内容は、私の本当に正直な
近しい友達や患者さんとの世間話程度になら話せる内容であり、
公共の場に記すことは不適切だと言われかねません。
他人を批判したり、悪口を言ったり、ではありませんが
読む人の立場によっては不快に思うかもしれないので
有料にします。
これからあん摩マッサージ指圧師の国家資格を取ろうと思っている方や
資格取得後に治療院を開設し、保険治療をしていこうと思っている方の参考になりましたら幸いです。
同意書をもらえない現実
潮時だな…と気持ちが切れたきっかけにもなったことですが
ずるいけど、この件がどう流れるかで
自分の進む道を決めようと思っていました。
結果的に
この近所では、同意書を書いてくれる町医者がいない。
総合病院は、うちは書かないよ。を貫いているところと
書いてくれるところがありますが
総合病院をかかりつけにしている方は減っています。
手術経験はあっても、ある程度の期間が経つと
町医者で診てもらうようにと、担当医が変わります。
そこで薬だけ継続的に処方してもらっているものの、マッサージの同意書となると
・歩けるでしょ
・私は担当医じゃないから
・整形外科で書いてもらってよ (という内科医)
など、様々な理由で断られます。
逆に、大学病院などは、あっさりと書いてくださる印象です。
今年独立した知り合いが
「悪いのは右側だけでも、左側にも施術しないと良くないから、結局は皆5局所(全身)の施術に対する同意が必要ですよね」って。
うん。
そんな理由で同意書書いてくれる医者は少ないけどね
と言いたいけど言いませんでした。
それはね、マッサージ師側だけの理想論なの。
それを打ち砕かれた私は
別に、医師を恨むわけでもなく、厚労省を恨むわけでもなく。
診断もせずにただ同意書を書いてくれと言っているわけでもない。
ただ、健康でいるか、大病するかしないと
老後を生き抜くのは難しいだろうなと思いました。
以前から、医師の同意書をもらうのが難しく
治療してあげたい、させてほしいと思っても
同意書がもらえずに、「患者さんが」治療を諦めざるを得ないということが多々ありました。
そのたびに、あー日本終わってる、と思ってきたし
保険を使用したマッサージ治療はなんのため?誰のため?と思ってきました。
寝たきりで、介護してもらわないと生活できない状態にはなりたくない
という「介護予防」として
そうなる前の段階でできる治療だと思ってきました。
これ以上悪くならなければ
家のことは自分でできるし、病院にも通えるし、買い物にも行かれる。
若いころのようにはいかないから「かろうじて」ではあっても。
そういう思いを、患者さんや患者さんのご家族と共有しながらやってきた。
自営業を辞めていい。と思ったらうれしかった
個人経営のマッサージ治療院では太刀打ちできない。
医療も介護も一括りに経営できる大きな会社組織や
介護業界と連携が取れるマッサージ会社
でないと難しい。
つまり
個人経営のマッサージ治療院で
医療保険を使用したマッサージをメインでやっていくのは難しい
ということ
保険の訪問施術を全身できれば、1回4,500円くらいの収入になり
毎日4組できれば、週休2日でも、それなりの収入になると思います。
ただ、
私にはそれができなかったし
保険がダメなら自費(例:60分6,000円)でやれば?と思うでしょうけど
実際、集客がうまくいかず、私には無理でした。
*あはき法では「宣伝はしてはいけない」ことになっています。
高齢者向けの集客方法は、WEBはほぼ使えないので、アナログな方法を考えました。チラシを作って、配布して、HPを見られないからパンフレット作らなくちゃ、とか。今更そのような方法を取るのは、時間もお金もかかって難しいなと思ったのです。
だからと言って、WEBでの集客もできなかった私なので
自営業を辞められると考えた時に
肩の荷が下りたというか、
あー辞めていいんだ。とほっとしました。
・保険を使用したマッサージ治療にこだわるなら、それをする会社への就職や業務委託
・そこにこだわらないなら転職
という選択肢になりました。
私は、マッサージ治療がしたいけれど
就職や業務委託で働きたい会社が今のところ見つからないし
車の運転ができないからどうするんだろう?ということもあり
お金を稼ぐための仕事をしながら
マッサージは無償または有償ボランティアというスタイルにしようと
考えています。
既存の患者さんをこちらの都合では辞めたくない。
だから、コロナ渦で歯抜けのスケジュールになって、午前1軒、夕方1軒のようなシフトになって
他の仕事もできずに、ただただ貧乏を背負って続けてきました。
良くなるならいくらでも払います!という弱みに付け込んだ?商売はできない。
したくないのではなく、できない。
だからと言って
皆さんにワンコインで…では
生活していけない。←今ここ
だから
生活費は他で稼いで
マッサージはなるべくボランティアとして続けていく方向
で何かいい方法を考えます。
だからもう
医療保険適用で、マッサージの治療が受けられますよ。
なんて
私からは言わない絶対。
受領委任の研修申し込み →キャンセルしてよかった
私は今年、これを受けようと思っていました。
zoomでの受講が可能ですが、9時から18時なので
・2日間仕事を休む必要がある
・2万円強の費用が必要
という条件が、なんとなく。。もったいない気がして辞めてしまいました。
そして5年ごとに更新の研修がある、ということも書いてありました。(見つけづらいです)
結果的にキャンセルしてよかった。と思っています。
申し込み時に、直近の講習への申し込み期限がちょうど過ぎたところで
次回は…そんなに先?と思ったので、その時点でご縁がなかった、とも考えられます。
引き続き、私が保険適用の施術をする場合は
受領委任の管理責任者の元に支払われます。
(それがイヤだったのですが…)
今後独立したくなったら、この研修を受けることにします。
その頃にはまた状況が変わっているかもしれません。
独立してすべて一人で抱え込もうとしていたけれど
研修キャンセルしてよかったです。
お金と時間を使って責任者になっても、
医師の同意書がなければ保険治療ができませんから。意味がないのです。きっと虫の知らせだった。
という現実です。
実はうちの治療院は
(大きな声では言えない我が家の秘密)
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