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あと1時間

決めたわけではないけれど、綺麗事を言わなくなった2021年。
気付けば体に染みついている。

誰かのの顔色をうかがうことのむなしさや、
誰かの言葉に従うことの無意味さを、
嫌というほど、味わって。
噛んだ砂。

特に感慨もなく、
昨日や1週間前や1ヶ月前と同じように、
書き仕事をしながら、苦し楽しく言葉を探す。

おそらく絶対に奪われたくないものなのだ、と知った。
もう我儘にしてもいいでしょう。
もう無駄な我慢はしなくていいでしょう。

今を続ける楽さを数年やったから、また変化するかも。
ただ、それは意図的でなく、不意に来る。

決めると無意識にそこに向かうように舵を取っている。

誰か輝きは、自分に全く無意味だということを体にいれた。
きっと来年は、少し楽になれる。

森羅

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