見失うと、本音がこぼれる
卑しい自分を見るとき。
頭で分かっていても、心は反応する。
まだまだ遠い、悟りの道。
いや、悟るつもりはなくても。
誰かのいいことを羨むのは、当たり前のことでも、
自分のなかに見る下劣な心が、本音なのだと分かる。
だから、この情報時代に情報から離れようとしている。
1ヶ月以上かけて、手を伸ばしすぎたものたちを丁寧に手放し。
やっとザワザワが少し減った。
それでも、不意に目にする誰かの成功を妬む自分がいる。
けっして、それを言葉にしない自分がまた、低俗過ぎて嫌になる。
結局、そんな人間。
だけど、そんなことを自覚しつつ、自らを守る方法を考える。
仙人にはなれない。えげつなく生きてやろう、とも思う。
止まらない欲は、裏返せば希望にもなる。
2021年を見送りながら、下劣な自分を、卑しき自分を、受け入れる。
森羅