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【スペイン生活】コントラストの日本とグラデーションのスペイン

人生2度目のスペイン生活を初めて半年が過ぎ、時折気づかさせられる2国の違い。
題名にあるように、日本は物事のコントラストがはっきりしていて、スペインはぼんやりしている。例を挙げてみる。

人間以外の生き物との間のコントラストとグラデーション
スペインの家の近所の裏山を散歩する際に、何の注意書きポスターもなく牛が放牧されていて、勇気ある人は余裕で触れる距離にいる。
日本では、決して人間が牛のエリアに入れないように高い塀や注意書きがしてあるし、そもそも牛と無関係の仕事をしている人が牛の放牧エリアに家を持ついことは珍しい。
そう言う場所は、人間の居住地域からわざと離してあるか、動物園か。
スペインではお店にも、ペット連れで入れる場所が多い。
服屋さんでも、バルでも、余裕で犬を連れて入っている。
日本では、まずない。マナーとして全員がわかっている。

仕事とプライベートとの間のコントラストとグラデーション

日本のお店に入ると、普段はそんな感じには話していないだろうという高いトーンでの「いらっしゃいませ」をいただく。
予約の電話を飲食店に入れて、訪れると、事前に私たちの予約に対してしっかりチーム内で話されていて、準備も万端、開店時間の前から舞台裏で行われているチェックの細かさを想像できる。そして開店したら、舞台の幕が開いたように従業員の方々のマインドもセットされる。

スペインは、そもそも、開店時間通りに開かなかったり、喋り方も通常モード。
店内のお客様全員に目を行き届かせてはいても、特定のお客様と個人的な話で盛り上がったらもうそこは我が家のソファーのようにくつろいで話しこむ。


人それぞれの好みによるだろうからどちらが良い悪いはない。

仕事で言うと、日本はこれだけプロフェッショナルに仕事をしているのだから、そりゃあストレスも多いと思う。本来の自分、リラックスした自分を基本的に週5日、8時間もOFFにして、仕事モードに切り替えているのだから。
そして、それだけ海外からの旅行客を魅了するのも、その現実離れしたコントラストゆえにだろう。当然だ。感動しまくって欲しい。
そして、日本人は休むときはしっかりOFFにして休憩してほしい。

人間以外の生き物との距離感は、私は個人的にはスペインの在り方は良いと思う。
世界には人間以外の生き物が、【ペット】とゆうカテゴリーではなく存在すると言うことを同じ空気を吸いながら感じ取れる。
それは人間だらけの社会に疲れ、閉じた思考を開いてくれたりする。

牛は穏やかで、ほとんど人間に危害を与えない。
危害を与えたからといって過度に危なく扱うことはないのではないか。
それは、まるで生理前でイライラしてる時にキツイ口調で夫に話してしまう私が隔離されるようなもの。(夫よ。ごめん。。。)
牛だって、ホルモンの具合があるだろう、もしかしたら子牛を守るために危害を与えるのかもしれない。
そうゆう、想像力を養ってくれるのも、コントラストではなくグラデーションで人間と動物が共存する意味だ。猫カフェとか、豚カフェのような人間目線でのグラデーションではなく、あくまで自然環境の中でのグラデーションでね。









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